[This Week’s Openers] ロック様主演コメディ、爆発の予感!
The Game Plan
監督 : アンディ・フィックマン
出演 : ドゥウェイン・”ザ・ロック”・ジョンソン、ロセリン・サンチェス
配給 : Walt Disney Pictures
OP予想 : 2500万ドル
ロック様、華麗なるコメディ転身なるか。その強靭な肉体を生かしたアクション映画で人気を確立してきたロック様だが、そのコメディセンスは周囲の評価も高い。フットボールのスター・プレイヤーであるロック様の元に、8歳の少女が実の娘だと称して突如現れ、彼の生活をかき回す……というドありがちなプロットだが、この手のコメディは手堅い集客力がある。ロック様人気も合わせれば、かなりのオープニングを見込めそうだ。
キングダム 見えざる敵
監督 : ピーター・バーグ
出演 : ジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー
配給 : Universal
OP予想 : 1000万ドル
こちら、偶然にもロック様主演の快作「ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン」をヒットさせて株を上げたピーター・バーグ監督作品が同週にスタンバイ。バーグは続く「プライド 栄光への絆」でも批評家から称賛されている実力派。今回はサウジ内部で展開されるFBIの精鋭部隊とテロ組織の戦いをスケールも大きく映像化した。作品の出来はある程度保証されそうだが、BoxOfficeでの成功は難しいか。客層は限られそうで、オープニングで1000万ドル稼げれば大成功だろう。
Feast of Love
監督 : ロバート・ベントン
出演 : モーガン・フリーマン、グレッグ・キニア
配給 : MGM
OP予想 : 600万ドル
チャールズ・バクスターの同名原作を「クレイマー、クレイマー」のロバート・ベントン監督が映像化。寡作のベントンは前作「白いカラス」が今ひとつの評価も、脚本を担当した「アイス・ハーヴェスト 氷の収穫」はマズマズの評価を得た。あるカフェの常連客たちの恋愛模様を描く今回の新作は、監督には珍しい軽いタッチの作品。新境地発掘となるか。
Trade
監督 : マルコ・クロイツパイントナー
出演 : ケヴィン・クライン、セサール・ラモス
配給 : Lionsgate
各国で女性を誘拐し、性的奴隷として売りさばく凶悪犯罪組織に、肉親を誘拐された警官と青年が立ち向かう。監督のマルコ・クロイツパイントナーは、原子力発電所事故をモチーフにしたパニック映画「みえない雲」の脚本を手がけた人物。社会派なテーマを選びつつも娯楽寄りの物語を紡ぐ作風か。
ダージリン急行
監督 : ウェス・アンダーソン
出演 : オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ
配給 : Fox Searchlight
「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」のウェス・アンダーソン監督最新作。前作「ライフ・アクアティック」は賛否両論に終わったが、本作はどうか。先にお披露目されたヴェネチア国際映画祭では評価が割れ、無冠に終わった。オーウェン・ウィルソンの自殺未遂騒ぎでややミソがついたが、全米の批評家はどう判断するのか。