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2008 サマーシーズンBoxOffice プレビュー


展望

昨年の全米サマーシーズン興行は「スパイダーマン3」「パイレーツ3」「シュレック3」が揃い踏みという超豪華な顔ぶれの中、イの一番に公開された「スパイダーマン3」が見事に逃げ切りを決め、やや遅れて公開された「トランスフォーマー」が3強に割って入る予想外の大ヒットで周囲を驚かせた。大作が集中することで共倒れになるのではという予測もあったが、結果的には4本の3億ドル超ムービーが誕生し、市場は大いに潤った。

2008年の全米サマーシーズン興行は、昨年と比べても遜色ない豪華な顔ぶれ。主役となるのはもちろん「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」だ。約20年ぶりとなるシリーズ最新作に世界中が熱狂。予告編やスチル写真が公開されるたびに大きなニュースとなり、秘密のヴェールに包まれた物語をファンが躍起になって解明しようとしている。製作開始が発表された一昨年からファンの期待は高まるばかりで、心配されたハリソン・フォードの高齢も予告編を見る限りでは心配なさそう。すべての世代を取り込める興行力を持つ作品だけに、4億ドル超えの大ヒットが期待される。

2番手につけるのが7月公開の「ハンコック」。今や他の追随を許さないほどの人気を誇るウィル・スミス主演最新作だ。大ヒットした前作「アイ・アム・レジェンド」のスケールはそのままに、スミス特有のトボけたユーモアもプラスされた本作も3億ドル超の大ヒットを記録するポテンシャルを秘める。

前作が2億ドル突破の「ナルニア」「The Dark Night」もヒットは確実。特に後者は故ヒース・レジャーの熱演が話題となっているだけに、前作以上の興収が期待できるだろう。一方前者は、前作が11月公開でうまく年末年始興行を生き残ったのに比べると、競合揃いの夏興行で同じような持続力を発揮できるかは疑問。翌週公開の「インディ4」に観客を奪われるのは必至で、思わぬ失速もありそうだ。

予想が難しいのが、夏興行トップをきって公開される「アイアンマン」と、その翌週公開の「スピードレーサー」。大ヒットのポテンシャルは秘めているものの、観客から総すかんを食う危険性も内包している。どちらも興行的に持続力のあるタイプの作品ではないので、オープニングでどれだけ稼げるかがポイントになる。



興行予想
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 4億5000万ドル
Hancock 3億1000万ドル
The Dark Night 2億5000万ドル
ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛 2億1000万ドル
WALL・E 2億1000万ドル
アイアンマン 1億5000万ドル
スピードレーサー 1億3000万ドル
You Don't Mess with the Zohan 1億3000万ドル
カンフー・パンダ 1億2000万ドル
The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor 1億2000万ドル
Step Brothers 1億1000万ドル
セックス・アンド・ザ・シティ 1億ドル
Meet Dave 1億ドル
ゲット・スマート 9000万ドル
The Incredible Hulk 9000万ドル
The Love Guru 8000万ドル
Hellboy II: The Golden Army 8000万ドル
ハプニング 7000万ドル
Mamma Mia! 7000万ドル
Untitled X File Sequel 7000万ドル
ベガスの恋に勝つルール 6000万ドル
Wanted 6000万ドル
アイアンマン

監督 : ジョン・ファブロー
出演 : ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロウ
配給 : パラマウント
封切 : 5/2

予想 : 1億5000万ドル (OP 6000万ドル)
期待 : ★★★★ 4
物語 : 天才的な頭脳の持ち主にして大会社の社長である主人公が、自ら開発したパワードスーツを身につけ、“アイアンマン”として活躍する。
解説 : 昨年は「スパイダーマン3」で夏興行を制したソニー。今年も同じマーベル・コミックの映画化で勝負に出る。監督は「エルフ」を大ヒットさせたジョン・ファブロー。続く「ザスーラ」は不発に終わったが、批評家からは好意的に迎えられた。今回の大作は今後のキャリアを左右する試金石となるが、アメコミ・ファンの支持を受けて手堅い成功を手にするだろう。「スパイダーマン」シリーズで蓄積したソニーのマーケティング術をもってすれば、2億ドル突破の目も十分。ただし、女性層の取り込みには苦労しそうで、それ以上を期待するのは酷だろう。



スピードレーサー

監督 : アンディ&ラリー・ウォシャウスキー
出演 : エミール・ハーシュ、マシュー・フォックス
配給 : ワーナー・ブラザース
封切 : 5/9

予想 : 1億3000万ドル (OP 5000万ドル)
期待 : ★★★★★★★ 7
物語 : カーレースの天才ドライバー、その名もスピード・レーサーが、兄の命を奪った因縁のレース“ザ・クルーシブル”に出場する。父の発明したマッハ5を駆り、ライバルのレーサーX(フォックス)らと命がけの勝負を繰り広げる。
解説 : 「マトリックス・レボリューションズ」以来となるウォシャウスキー兄弟の新作。日本のアニメ『マッハGo!Go!Go!』の映画化だ。ぶっ飛んだ色使いのポップでスピード感あふれる映像は強烈なインパクト。ワーナーは、マクドナルド、レゴ、プーマ、オートバックスらとタイアップして本作の宣伝に必死で、続編製作も視野に入れている。製作費も宣伝費も膨大で、失敗は許されない。ただ、あまりにエッジの効いた映像が大衆に受け入れられるかどうかは微妙なところ。兄弟のセンスが暴走した「マトリックス」最終作は興行的に失敗した。オープニングは話題性からも5000万ドル超えは間違いなさそうだが、強力ライバルひしめく中でハイレベルな興収を維持するのは難しいだろう。



ベガスの恋に勝つルール

監督 : トム・ヴォーン
出演 : キャメロン・ディアス、アシュトン・カッチャー
配給 : 20世紀FOX
封切 : 5/9

予想 : 6000万ドル (OP 1600万ドル)
期待 : ★★ 2
物語 : ベガスで意気投合し、酔った勢いで結婚してしまったカップル。翌日我に返って離婚の準備を進めるも、偶然カジノで大当たり。一夜にして大金持ちになってしまう。お金のために偽りの結婚生活を続ける2人だが、相性はサイアク。いがみ合いがいつしかバイオレンスな大喧嘩にエスカレートし……。
解説 : 結末は誰しも予測がつく典型的なラブコメ。このジャンルをこなすには年齢的に厳しくなってきたキャメロンだが、キャリア当初の爛漫な魅力をアピールできるか。対するアシュトンは全米では一定のファン層がついている人気者。「スピードレーサー」の陰に隠れる形になるが、女性層を取り込めればそこそこのヒットは期待できそうだ。



ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛

監督 : アンドリュー・アダムソン
出演 : ティルダ・スウィントン、リーアム・ニーソン
配給 : ウォルト・ディズニー
封切 : 5/16

予想 : 2億1000万ドル (OP 7000万ドル)
期待 : ★★ 2
物語 : かつて4人の兄妹がもたらしたナルニア国の平和の時は去り、野蛮なテルマール人による支配が続いていた。この国に平和をもたらそうとするカスピアン王子は何者かに狙われるが、そんなとき伝説の4兄妹が再びナルニア国に現れるのだった。
解説 : 1作目の「ライオンと魔女」は05年の12月に公開され、オープニング興収6500万ドル、トータル興収2億9100万ドルという周囲の期待をはるかに上回る大ヒットを記録した。わずか7000万ドルの興収にとどまり、ニューラインを破滅に追い込んだ「ライラの冒険」と比べても大差ないファンタジーのはず(むしろこっちのほうがツマラナイ)だが、この差は一体何なのか?ともあれ、スタッフ、キャストともに1作目のメンバーが再登板とあれば、ある程度の成功は約束されたようなもの。前作の水準は難しいだろうが、2億ドルラインは突破してきそうな気配だ。



インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

監督 : スティーヴン・スピルバーグ
出演 : ハリソン・フォード、ケイト・ブランシェット
配給 : パラマウント
封切 : 5/23

予想 : 4億5000万ドル (OP 1億4000万ドル)
期待 : ★★★★★★★★★★ 10
物語 : 一切秘密のベールに覆われている。公開までのお楽しみ。
解説 : 2008年最大の目玉作品は5月23日に全米お披露目。前作「最後の聖戦」から実に19年ぶりとなる新作に、全世界のインディ・ファンが熱い視線を送っている。先に公開された予告編は大好評で、予告編をWEB配信したYahoo!と公式サイトには記録的なアクセスがあったようだ。撮影中からこの新作の一挙一動にファンは大騒ぎ。物語をうっかり漏らした出演俳優をクビにし、出演シーンを全てカットするなど、スピルバーグ本人も近年にないほどの気合の入れようを見せている。新旧映画ファンを熱狂させること間違いなしで、オープニングでの1億ドル超えも十分にあるだろう。トータル興収は最低ノルマが3億ドル、目標は4億ドルラインあたりになる。



セックス・アンド・ザ・シティ

監督 : マイケル・パトリック・キング
出演 : サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル
配給 : ニューライン・シネマ
封切 : 5/30

予想 : 1億ドル (OP 3000万ドル)
期待 : ★★ 2
物語 : いつものように友情やロマンス、仕事について語り合う4人の女性たち。キャリーとMr.ビッグは長年の微妙な関係を脱却し、結婚への道を歩むのか。
解説 : 98年から6シーズンにわたって放送された大人気ドラマがついに映画化。ニューヨークに住む独身女性4人組が自らの恋愛や性生活を赤裸々に語る内容が全世界で多くのファンを獲得した。04年にドラマが終了してから常に映画化の噂が絶えなかったが、主演のサラ・ジェシカ・パーカーとキム・キャトラルが犬猿の仲で出演交渉がまとまらず、映画の完成が遅れに遅れた。この2人の水面下でのバトルはゴシップ紙を喜ばせ、ドラマの名前を人々の記憶にとどめるのに一役買ったが、それでもドラマが終了してから4年のブランクは大きなハンデになる。1億ドル超えが大目標になる。



You Don't Mess with the Zohan

監督 : デニス・デューガン
出演 : アダム・サンドラー、ロブ・シュナイダー
配給 : コロンビア・ピクチャーズ
封切 : 6/6

予想 : 1億3000万ドル (OP 4000万ドル)
期待 : ★★★★ 4
物語 : モサドの工作員が自らの死を偽装し、ニューヨークでヘアスタイリストとして第二の人生を歩みだそうと努力する。
解説 : こちらも今年のラジー賞にノミネートされた「I Now Pronounce You Chuck & Larry」の監督・主演コンビによる新作。ただし今回は、目下向かうところ敵なしのコメディ・クリエイター、ジャド・アパトゥが脚本に参加しており、出来のよさは期待してよさそうだ。サンドラーはここ3年連続で夏興行に参戦しており、いずれも1億ドル突破と結果を残している。突飛なプロットの本作も手堅い人気を集められそうだ。



カンフー・パンダ

監督 : マーク・オズボーン、ジョン・スティーヴンソン
出演 : ジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリー
配給 : ドリームワークス
封切 : 6/6

予想 : 1億2000万ドル (OP 3500万ドル)
期待 : ★★★ 3
物語 : 凶悪なユキヒョウたちの侵略に怯える“平和の谷”の住人たちにリクルートされたパンダが、カンフーの師範の指導を経て、侵略者を撃退すべく奮闘する。
解説 : ピクサーに次ぐCGアニメスタジオとして質の高い作品を送り続けるドリームワークス・アニメーションの新作。前作「ビー・ムービー」はクオリティこそ低かったが、それでも1億2600万ドルを稼ぎ出している。カンフーをするパンダというわかりやすい訴求方法で、映画ファンへの浸透度は高そう。ジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリーら豪華な声の出演陣も興行に一役買いそうだ。



The Incredible Hulk

監督 : ルイ・レテリエ
出演 : エドワード・ノートン、リブ・タイラー
配給 : ユニバーサル
封切 : 6/13

予想 : 9000万ドル (OP 3500万ドル)
期待 : ★★★★★ 5
物語 : 実験中に致死量のガンマ線を全身に浴びてしまった遺伝学者のブルース・バナーは、怒りにより緑色のモンスター“ハルク”に変身してしまう。
解説 : アン・リー監督&エリック・バナ主演で製作された「ハルク」はなかったことにして、新監督、新キャストで製作された“もうひとつの”ハルク。監督は「トランスポーター」らで斬新なアクションシーンを生み出してきたフランスの若き才能ルイ・レテリエが大抜擢されたが、キャストは相変わらず渋く、ハルク役に演技派エドワード・ノートンを配した。前作は03年の6月に公開され、トータル興収は1億3200万ドル。ドラマ性を重視しすぎたとしてリー監督の演出に責任を問う声が大きかったが、アクションに重きが置かれそうな本作が同じような成績に終われば、不振の原因はそもそも原作の興行価値がその程度のものだったということになる。さてどんな結果が出るだろうか。



ハプニング

監督 : M・ナイト・シャマラン
出演 : マーク・ウォルバーグ、ズーイー・デシャネル
配給 : 20世紀フォックス
封切 : 6/13

予想 : 7000万ドル (OP 2500万ドル)
期待 : ★★★ 3
物語 : 世界中で人々が謎の自殺を遂げる事件が発生。ウィルスのように蔓延する原因不明の事態に世界中がパニックに陥る。果たしてその原因は?
解説 : 前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」が自身の監督作としては初めて1億ドルを割ってしまったシャマラン監督。その1つ前の「ヴィレッジ」は興収こそ1億ドルを超えたが、批評家からは総すかんを食らっており、そろそろ起死回生の一発がほしい。パートナーのブエナビスタを離れ、ワーナーで製作した前作が大失敗でわずか一作でコンビ解消。新たなパートナーとなる20世紀フォックスで結果を残せるか。ここでも不発に終わるようだと「シックスセンス」「サイン」で築いた一流監督としての名声が過去のものとなってしまう。キャリアの危機を乗り越えられるか。



ゲット・スマート

監督 : ピーター・シーガル
出演 : スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ
配給 : ワーナー・ブラザース
封切 : 6/20

予想 : 9000万ドル (OP 3000万ドル)
期待 : ★★★ 3
物語 : 秘密工作員エージェント86ことマックスウェル・スマート(カレル)と、ライバル工作員エージェント99(ハサウェイ)による丁々発止の掛け合いと恋が描かれる。
解説 : 1965年から70年まで、計138話が製作された人気コメディドラマの映画化。「40歳の童貞男」で大ブレイクし、ドラマ「オフィス」でお茶の間でもお馴染みとなったカレルの集客力に全てがかかる。「エバン・オールマイティ」は期待はずれに終わったが、前作「Dan in Real Life」はマズマズの結果を残した。安定した集客力はないものの、ハマれば大きな成果が期待できそう。ただし、同週公開のマイク・マイヤーズ主演作と客を食い合う可能性も。



The Love Guru

監督 : マルコ・シュナーベル
出演 : マイク・マイヤーズ、ジェシカ・アルバ
配給 : パラマウント
封切 : 6/20

予想 : 8000万ドル (OP 2500万ドル)
期待 : ★★★ 3
物語 : 怪しげな愛の伝道師を名乗るマイヤーズが、ホッケーのスター・プレイヤーの恋の手助けをする。
解説 : 予定していた新作「Dieter」が結局製作中止となり、実写映画への出演が03年の「ハッとしてキャット」以来となってしまったマイク・マイヤーズ。ふさふさの長髪とヒゲを携えたマイヤーズが得意の変人キャラで劇場を笑いの渦に巻き込むことができるか。「Dieter」の訴訟騒ぎで染み付いた負のイメージと5年のブランクがどれだけ影響するか。同週公開の「ゲット・スマート」も強敵で、下手をするとマイヤーズのキャリアを傷つける失敗作に終わる可能性もある。



WALL・E

監督 : アンドリュー・スタントン
出演 : ベン・バート、ジェフ・ガーリン
配給 : ウォルト・ディズニー
封切 : 6/27

予想 : 2億1000万ドル (OP 5500万ドル)
期待 : ★★★★★★ 6
物語 : 人間たちが宇宙に移住してしまった近未来。大量の廃棄物に囲まれて生活するゴミ廃棄用ロボット、ウォーリーの前に、魅力的な最新の女性型ロボットが現れる。儚い恋心を抱くウォーリーだったが、彼女は何者かによってさらわれてしまう。
解説 : 「レミーのおいしいレストラン」がアカデミー賞長編アニメ賞を受賞し、王者の貫禄を見せ付けたピクサー。今度は「ファインディング・ニモ」のアンドリュー・スタントン監督によるロボット・アニメが市場を沸かせる番だ。クオリティは相変わらず高いピクサー作品だが、興行成績はこのところ減少傾向にあるのが気がかり。「レミー~」の2億600万ドル超えが最低ノルマとなるが、果たして市場はどんなジャッジを下すのか。



Wanted

監督 : ティムール・ベクマンベトフ
出演 : アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン
配給 : ユニバーサル
封切 : 6/27

予想 : 6000万ドル (OP 2000万ドル)
期待 : ★★★★ 4
物語 : 普通の青年ウェズリー(マカヴォイ)が、殺された父が所属していた謎の組織から工作員としてリクルートされる。父の友人スローン(フリーマン)と同僚フォックス(アンジー)に導かれ、ウェズリーは暗殺者としての道を歩み始める。
解説 : 「ナイトウォッチ」「デイウォッチ」でロシア映画史上に残る興行記録を打ち立てたティムール・ベクマンベトフ監督のハリウッド進出第一弾。ハリウッドの一線級にヒケをとらないユニークな映像表現が持ち味のベクマンベトフ監督がその力量を見せ付けることができるか。同週公開の「WALL・E」とはターゲットとなる客層が違うとはいえ、強力なライバルの存在で日陰の発進を余儀なくされそう。ハリウッド超大作には少し足りない印象で、大ヒットには至らずというのが大方の予想。



Hancock

監督 : ピーター・バーグ
出演 : ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン
配給 : ソニー
封切 : 7/2

予想 : 3億1000万ドル (OP 8000万ドル)
期待 : ★★★★★★★★★ 9
物語 : かつて人々に親しまれたヒーローも今や無神経な世捨て人。広報のスペシャリストが何とか彼のイメージを回復しようと奮闘するが……。
解説 : ハリウッドNo.1の人気スター、ウィル・スミスの魅力が爆発しそうなコミカルなSFアクション。前作「アイ・アム・レジェンド」が2億5500万ドルの大ヒットとなり、改めてその人気を証明したスミスだが、この新作でさらなる名声を手に入れることになりそう。予告を見る限りではスミスの代表作となってもおかしくなさそうな出来で、おそらく前作同様爆発的な大ヒットを記録するに違いない。ソニーは夏興行の頭に「アイアンマン」を持ってきたが、本命はこちらの腹積もりだろう。



Hellboy II: The Golden Army

監督 : ギレルモ・デル・トロ
出演 :ロン・パールマン、ダグ・ジョーンズ
配給 : ユニバーサル
封切 : 7/11

予想 : 8000万ドル (OP 3500万ドル)
期待 : ★★★★★★ 6
物語 : 人間界への侵略をたくらむ魔界の無慈悲な独裁者。そのたくらみを知った政府は悪魔の子ヘルボーイに協力を要請する。
物語 : 「パンズ・ラビリンス」で批評家に激賞され、マニア受けするオタク監督のレッテルを返上したギレルモ・デル・トロ。次回作に選んだのがハリウッド娯楽作の続編というのは意外だが、自身の出世作の一本だけに思いいれも一入か。ただし、04年の4月に公開された前作はトータル興収5900万ドルと、ハリウッド大作としては控えめな数字。スケールアップして夏興行に殴り込みをかける続編は大きく数字を伸ばせそうだが、やはり客層は限定されそうで、1億ドルラインが上限と見る。



Meet Dave

監督 : ブライアン・ロビンス
出演 : エディ・マーフィー、エリザベス・バンクス
配給 : 20世紀フォックス
封切 : 7/11

予想 : 1億ドル (OP 3000万ドル)
期待 : ★★★ 3
物語 : 宇宙人が人間そっくりの宇宙船(エディ・マーフィー)に乗って地球に降り立つ。地球人の生態を学びながら地球に溶け込もうとする宇宙人だったが……。
解説 : 今年ラジー賞にノミネートされた「マッド・ファット・ワイフ」のコンビによる新作、と聞くだけで不安になるが、こと興行に限ればある程度の成功は期待してよさそうだ。配給の20世紀フォックスはこの新作にかなりの手ごたえを感じているようで、1億ドル超の大ヒットを予想しているようだ。



The Dark Night

監督 : クリストファー・ノーラン
出演 : ヒース・レジャー、クリスチャン・ベール
配給 :ワーナー・ブラザース
封切 : 7/18

予想 : 2億5000万ドル (OP 8000万ドル)
期待 : ★★★★★★★★★ 9
物語 : 若きブルース・ウェイン=バットマンの前に、最大の敵ジョーカーが立ちはだかる。バットマンはゴッサム市警のゴードン警部補とハーヴェイ・デント州検事補の協力を得てジョーカーを追い詰める。
解説 : クリストファー・ノーラン監督による新たなバットマン・シリーズの第二弾。リアリズムに拘った、今までとは正反対のアプローチがファンにも受け、2億500万ドルの興収を稼ぎ出した。本作の見所は何と言っても先日急逝したヒース・レジャーのジョーカーぶり。先代ジャック・ニコルソンの怪演に勝るとも劣らないと言われる鬼気迫る演技は、レジャーの命を削ったとも噂されている。悪役もスケールも大幅にアップした今回は興行的にも飛躍は必至。2億5000万ドルを目標にしたい。



Mamma Mia!

監督 : フィリーダ・ロイド
出演 : メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン
配給 : ユニバーサル
封切 : 7/18

予想 : 7000万ドル (OP 2000万ドル)
期待 : ★★★★★ 5
物語 : 結婚を間近に控えた花嫁がまだ見ぬ本当の父親を探し出すべく、3人の候補者を結婚式に招待する。しかしこれが思わぬ混乱を生むことになり……。
解説 : 「ドリームガールズ」「ヘアスプレー」の成功でますます勢いに乗るミュージカル映画。昨年はビートルズのナンバーに乗せた「Across the Universe」がスマッシュヒットを記録したばかりだが、今度はABBAのヒット曲満載で送る有名ミュージカルが映画化された。昨年同時期公開の「ヘアスプレー」が1億1800万ドルを稼いだことを考えれば、この有名ミュージカルも同じだけのポテンシャルを秘めていると言っていい。オープニングでの爆発は考えにくいが、息の長いヒットは期待できる。



Step Brothers

監督 : アダム・マッケイ
出演 : ウィル・フェレル、ジョン・C・ライリー
配給 : コロンビア・ピクチャーズ
封切 : 8/4

予想 : 1億1000万ドル (OP 3500万ドル)
期待 : ★★★★ 4
物語 : 仲のよいダメ兄弟が、敬愛するママの再婚をきっかけに何事に対しても競争心をむき出しにするようになる。
解説 : いい大人になってツマラナイ競争心を丸出しにするダメ兄弟を演じるのは「タラデガ・ナイト~オーバルの狼」でも名コンビぶりを見せたウィル・フェレルとジョン・C・ライリー。監督のマッケイとフェレルのコンビも相性よく、「タラデガ~」「アンカーマン」ともに良質なコメディに仕上がっている。フェレルの前作「Semi-Pro」は期待はずれの興行に終わったが、マッケイ&フェレルの「タラデガ~」は1億4700万ドルを稼いだ。そこまで届かなくても1億ドルラインは突破してきそうだ。



X Files 2

監督 : クリス・カーター
出演 : デヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン
配給 : 20世紀フォックス
封切 : 8/4

予想 : 7000万ドル (OP 2500万ドル)
期待 : ★★★ 3
物語 : 不明。
解説 : 93年から01年まで9シーズンに渡って放送された人気ドラマが2度目の映画化。映画1作目は98年に公開され、8300万ドルを稼いでいる。ドラマでは第8シーズンからロバート・パトリック扮するジョン・ドゲット捜査官にスイッチしたが、今回の映画版第二作はモルダーことデヴィッド・ドゥカブニーが再登板を果たしている。TVドラマ終了から7年。いまだに一部に熱狂的ファンを持つ伝説的シリーズだけにそこそこの数字は残せそう。とはいえ、今さら感が強く、大ヒットの兆しはない。



The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor

監督 : ロブ・コーエン
出演 : ブレンダン・フレイザー、ジェット・リー
配給 : ユニバーサル
封切 : 8/1

予想 : 1億2000万ドル (OP 3500万ドル)
期待 : ★★★ 3
物語 : 冒険をこよなく愛するリック(フレイザー)とその息子アレックスは秦の始皇帝のミイラを発掘するが、例によってミイラたちが動き出し……。
解説 : 「ハムナプトラ」シリーズ第三弾。99年の第1作が1億5500万ドル、01年の第2作が2億200万ドルといずれも大ヒットを記録している。今回の第3作は監督がスティーヴン・ソマーズからロブ・コーエンにスイッチ。ボックスオフィス実績に長けるソマーズに比べるとやや不安が残る。それよりも前作とのブランクが7年と開いたことのほうが大きな不安要素。旬は完全に過ぎた感で、前二作のようなヒットは期待しづらい。


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