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管理人が選ぶ2009年公開映画BEST10

column 記事:2009.12.30

オスカーノユクエ管理人が鑑賞した2009年公開映画108本の中から、洋邦問わずに選出したBEST10を発表します。
BEST10に漏れた作品の中にも好きな映画はたくさんあり、幸せな1年間でした。

1位「レスラー」

いびつな映画なのに愛さずにはいられない。製作裏側のエピソードも相乗効果となってとにかく泣かせる。計算して出来る映画じゃないところにこの映画の価値がある。ミッキー・ロークという人間の人生があって初めて成立する奇跡。

2位「ミルク」

完璧な脚本と完璧な演出、演技。これほど練りこまれた伝記映画もめずらしい。100点満点。

3位「母なる証明」

現役監督の中でもその実力は5本の指に数えられる天才監督ポン・ジュノが、またスゴい映画を作ってしまった。何気ないワンシーンで人間を描き、しかもそれが張り巡らされた伏線であるという構成の妙。意表をつくオープニングから一気に引き込まれる。

4位「イングロリアス・バスターズ」

タランティーノらしい、タランティーノにしか作れない快作。映画が大好きなヤンチャ坊主が突如ひらめいちゃった思い付きを、大の大人たちが面白がって作り上げちゃう勢いがイイ。悪ふざけ満載でも映画愛に満ち満ちた一本。

5位「ディア・ドクター」

今年の日本映画の中ではダントツ。シンプルな話かと思いきや、深くて的確な人間観察に驚かされる。「おくりびと」あたりと比べてもよっぽどよく出来た傑作。

6位「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

フィンチャーが作り出した美しい映像に感涙。風変わりな設定もあいまって独特の世界を創造。こういうベクトルの映像進化は嬉しい限り。

7位「チェンジリング」

近年のイーストウッド作品ではこれが一番。重厚な演出にカメラ、アンジェリーナ・ジョリーのベスト演技。ただ1点、御大作曲によるウェットなピアノインストは余分。

8位「デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく」

トニー・ギルロイが書く話は、たとえデフォルメされた創作でも説得力がある。かなり娯楽に寄りながらこの説得力はすごい。

9位「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」

エヴァ好きというわけじゃないが、あのビジュアルセンスとアクション演出には恐れ入った。

10位「THIS IS ENGLAND」

大好きな英国訛り英語を存分に聞かせてくれる至福の映画。キャストのアンサンブル演技もいい。


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