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  第83回 アカデミー賞 下馬評&管理人予想

Will Win = 管理人の予想  Shold Win = 受賞すべき。管理人の希望

 作品賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
   
 英国王のスピーチ (ワインスタイン・カンパニー)
 ソーシャル・ネットワーク (コロンビア)
 トゥルー・グリット (パラマウント)
 インセプション (ワーナー・ブラザース)
 ブラック・スワン (フォックス・サーチライト)
 ザ・ファイター (パラマウント)
 トイ・ストーリー3 (ディズニー)
 127時間 (フォックス・サーチライト)
 キッズ・オールライト (フォーカス・フィーチャーズ)
 Winter's Bone (ロードサイド・アトラクションズ)
管理人の予想

最初に抜け出したのは「英国王のスピーチ」だった
この部門、まず最初に抜け出したのは「英国王のスピーチ」だった。9月に発表されたオスカー登竜門トロント国際映画祭で観客賞を受賞。過去にも「アメリカン・ビューティー」「スラムドッグ$ミリオネア」らが発掘されている最重要映画祭での受賞で一気にオスカー戦線のフロントランナーに躍り出た。

しかし、12月に入り前哨戦シーズンが開幕すると、「ソーシャル・ネットワーク」の恐るべき独走劇が始まる。ほとんどの批評家賞を総なめし、重要3賞のうち 2つ(ブロードキャスト批評家賞、ゴールデン・グローブ賞)を制した。この時点で「ソーシャル・ネットワーク」のオスカー受賞を疑う者は皆無だっただろう。ところが、ここから「英国王のスピーチ」の快進撃が始まった。悪名高き勝負師、ハーヴェイ・ワインスタインのオスカー・キャンペーンの成果が一気に花開いたのだ。

ワインスタインのしたたかな戦略
ワインスタインのしたたかな戦略は、BoxOfficeに顕著だ。「トゥルー・グリット」「ブラック・スワン」が年末に拡大公開して興収を積み重ねていくのに対し、「英国王のスピーチ」はもどかしいまでのスロー興行。少しずつ、少しずつ上映館数を増やし、不振にあえぐ前哨戦シーズンを我慢の子で乗り切った。そして、その我慢はついに実を結ぶ。重要3賞の最後、PGA(製作者組合賞)で見事作品賞を受賞したのだ。これはオスカー・ウォッチャーたちにとってもまさに青天の霹靂だった。九分九厘「ソーシャル~」で決まっていたと思っていたところに、この大逆転だ。それでもまだ、どこかPGA受賞をフロック視する向きもあった。ところが、続くDGA(監督組合賞)でもトム・フーパーが大本命デヴィッド・フィンチャーを逆転してしまったのだ。これでいよいよ「英国王」の勢いは本物だと誰もが確信。追って発表された英アカデミー賞での勝利がそれを裏付けることになる。

「英国王」と「ソーシャル」、興行戦略で決定的な差が?
ワインスタインの戦略は簡潔だった。「英国王のスピーチ」を万人受けするドラマとして売り出すことに血道を上げたのだ。そのために、劇中のFワードをカットしたPGレイティングバージョンの製作まで行った。結果、「英国王のスピーチ」は低年齢層にも人気のある幅広い層に受ける人気作に化けた。興行にもその効果はくっきりと現れており、授賞式前に興収は1億ドルを突破。作品賞を受賞すればもう5000万ドルは軽く上乗せできるだろう。
一方の「ソーシャル・ネットワーク」は、9月に封切られると最初の週末だけで2000万ドル以上を稼ぐロケットスタート。「英国王のスピーチ」とは対照的なハリウッドスタイルの興行で派手に飛び出した。しかし、その後前哨戦シーズンで栄冠を積み重ねていく頃には劇場上映も終了し、再公開も大きな成果を上げられなかった。ワインスタインがアカデミー賞のスケジュールに合わせて「英国王のスピーチ」の興行を逆算したのに対し、「ソーシャル・ネットワーク」は前哨戦シーズンまっただ中にDVDリリースをもってくる戦略。結果的にはワインスタインの戦略が功を奏した形となった。

アカデミー賞の原点回帰
いわゆる“アカデミー賞向き”というワードは、ここ数年意味をなくしていた。アカデミー賞は、批評家好みする作品よりも一般受けする映画を好む傾向を意味していたものの、近年は批評家好みする小粒な作品が相次いで結果を出し、ついには昨年、映画ファンの代表格たる「アバター」を差し置いて、興業的には見向きもされなかった批評家代表の小品「ハート・ロッカー」が受賞してしまった。“アカデミー賞向き”という言葉に何の意味もなくなった瞬間だった。

ところが今年、その言葉が意味を取り戻しつつある。「英国王のスピーチ」は紛れもなく“アカデミー賞向き”の作品だ。逆に「ソーシャル・ネットワーク」は、アカデミー会員には理解できない類のいわゆる"Critics Darling(批評家の恋人)"。ここ数年の流れなら、批評家好みする「ソーシャル・ネットワーク」がそのまま受賞しておかしくなかった。ただ今年の流れは違う。“アカデミー賞向き”作品が明らかに復権しつつある。思うに、昨年の「ハート・ロッカー」受賞をさすがにやりすぎたと反省したアカデミー会員たちの反動があるのではないだろうか。昨年の授賞式直後に当サイトにポストした記事 『「ハート・ロッカー」受賞が落としたアカデミー賞の暗い陰』にも書いたが、昨年の結果はアカデミー賞がアカデミー賞たる所以を放棄するのと同じことだった。“アカデミー賞らしさ”を取り戻さんとする動きが、「英国王のスピーチ」擁立につながったという推測は、それほど外れてはいないはずだ。

個人的には昨年の結果に大いに不満があるので、今年「英国王のスピーチ」が受賞することで、欠点は多いが愛すべきアカデミー賞が戻ってくるのであれば嬉しい限り。「ソーシャル・ネットワーク」も作品として大好きだが、アカデミー賞愛の精神から「英国王のスピーチ」受賞を応援したい。


 監督賞

Will
Win
Shold
Win
下馬評
   
 デヴィッド・フィンチャー(ソーシャル・ネットワーク)
 トム・フーパー(英国王のスピーチ)
 ダーレン・アロノフスキー(ブラック・スワン)
 デヴィッド・O・ラッセル(ザ・ファイター)
 ジョエル&イーサン・コーエン(トゥルー・グリット)
管理人の予想
前哨戦を独走するデヴィッド・フィンチャー(ソーシャル・ネットワーク)を見て、違和感を感じるオスカー・ウォッチャーは多かったはずだ。あのフィンチャーがアカデミー賞?と。でも21世紀に入り、「あの○○が!?」というケースは珍しくなくなった。マーティン・スコセッシやコーエン兄弟が監督賞を受賞する時代だ。フィンチャーが受賞して何の不思議がある?

「セブン」で衝撃的な映画監督デビューを果たしたデヴィッド・フィンチャーはもう、映像9割と揶揄されたかつてのフィンチャーとは違う。堂々たる犯罪スリラーの傑作「ゾディアック」こそアカデミーから評価されなかったものの、前作「ベンジャミン・バトン 数奇な運命」では自身初のアカデミー賞候補を勝ち取った。寡作ながら確かなクオリティで順調にキャリアを積み、オスカー像を手に入れるにふさわしい評価を得るに至った。今年は彼の順番だ。

ところが、そこに1人の若者が割って入った。弱冠38歳のイギリスの俊英トム・フーパー(英国王のスピーチ)だ。前哨戦終盤までまったく目立たぬ存在で、最近まで彼のオスカー・チャンスは限りなくゼロに近かった。しかし、DGA(監督組合賞)での受賞が、彼を一躍フィンチャーの強力な対抗馬に押し上げる。それでも世間ではまだ彼を、フィンチャー独走による賞レースの盛り下がりに対するカンフル剤のような役割と見なす者もいる。それは大きな間違いだ。DGAの影響力を甘く見てはいけない。それまでの前哨戦結果を無に帰すくらい、DGAでの受賞には大きな意味がある。過去63回の歴史の中で、DGA受賞者がオスカーを受賞しなかった例はたったの6回しかない。単純に確率から言ってもDGA受賞者のトム・フーパーが本命視されて然るべきなのだ。

一方で、ダーレン・アロノフスキー(ブラック・スワン)の逆転受賞を信じる声も少なからずある。DGAはアン・リー(グリーン・デスティニー)が受賞するも、オスカーはスティーヴン・ソダーバーグ(トラフィック)が制した2000年のケースに似ている。作品賞は「グラディエイター」が受賞し、「トラフィック」は作品賞部門でも3番手扱いだった。作品賞で勝負を度外視されていても、監督賞受賞の可能性はゼロではないという例だ。ただし、ソダーバーグの場合、前哨戦ではかなりの実績を残していたし、同年は「エリン・ブロコビッチ」も同時ノミネートされていて、その年の顔と言ってもおかしくない活躍ぶりだった。アロノフスキーにそこまでのインパクトはない。

デヴィッド・フィンチャーか、トム・フーパーか。2人の間には映画監督として決定的なキャリアの差があるが、それでもDGA会員たちは後者を受賞者に選んだ。この決定にある程度の反動はあるかもしれない。だが、DGAの評価はフィンチャーに対する何かしらの意思表示のような気がしてならない。DGAとアカデミー会員の多くが重複している以上、この決定を覆すほどの要因がない限り、逆転は難しいのではないか。個人的にはフィンチャーを応援したいが、勢いはフーパーにある。


 主演男優賞

Will
Win
Shold
Win
下馬評
   
 コリン・ファース(英国王のスピーチ)
 ジェームズ・フランコ(127時間)
 ジェフ・ブリッジス(トゥルー・グリット)
 ジェシー・アイゼンバーグ(ソーシャル・ネットワーク)
 ハヴィエル・バルデム(Biutiful ビューティフル)
管理人の予想
この部門の予想は多くを語る必要がない。「英国王のスピーチ」で近年屈指の名演技を見せたコリン・ファースの受賞は99%揺るがない。昨年「シングルマン」に続く2年連続ノミネートとなる充実ぶりで、この2年でハネ上がったスターパワーは想像できないほど。吃音に悩む気性難で生真面目な英国王ジョージ6世という難しい役柄を完璧なまでに演じきり、脚本家・監督が意図した以上の魅力をキャラクターに吹き込んでみせた。すべての要素がファース受賞を裏付けており、逆らう余地は微塵もない。

下馬評では授賞式ホストを務めるジェームズ・フランコ(127時間)が対抗馬とされているが、実際受賞の可能性はほとんどない。フランコの演技は素晴らしいし、あの屈託ない劇中の笑顔を思い出すとついつい投票したい気持ちになってしまうだろうが、それでもファースにはかなわない。ここはファース1強だ。波乱はない。


 主演女優賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
   
 ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)
 アネット・ベニング(キッズ・オールライト)
 ジェニファー・ローレンス(Winter's Bone)
 ニコール・キッドマン(Rabbit Hole)
 ミシェル・ウィリアムス(ブルーバレンタイン)
管理人の予想
前哨戦はナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)アネット・ベニング(キッズ・オールライト)が重要賞を分け合った印象だが、ドラマ、コメディで部門分けされていない賞ではその多くをポートマンがさらっている。下馬評でも断然ポートマン有利の流れに傾きつつあり、今や彼女の受賞は8割方決まったような情勢だ。

ポートマンにはさらに有利な条件も。近年の主演女優部門は美貌の女優に贈られることが多く、この10年を見ると、昨年のサンドラ・ブロックをはじめ、ケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤール、ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、ハル・ベリー、リース・ウィザースプーン、ジュリア・ロバーツらがオスカー像を贈られている(例外の2人を探さないでください。私は彼女たちのファンです)。マリオン・コティヤールの例は特にわかりやすい。前哨戦をリードしたイギリスのベテラン女優ジュリー・クリスティ(アウェイ・フロム・ハー 君を想う)と個性派女優エレン・ペイジ(JUNO/ジュノ)を逆転しての受賞は、その美貌がひとつの要因とも言われた。若く美しいナタリー・ポートマンには有利なデータだ。

さらに、ナタリー・ポートマンは現在妊娠中。授賞式にはマタニティドレスを着て出席する。過去に妊娠中の女優がオスカー像を贈呈されたケースは多く、古くは「ソフィーの選択」のメリル・ストリープ、近年でも「シカゴ」のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズなとが受賞している。アネット・ベニング(アメリカン・ビューティー)は当時妊娠中だったが受賞できず、マタニティドレスが絶対的な力を持っているわけではないが、得票の助けにはなるだろう。

全ての要素がポートマン受賞を後押ししているようにも見えるが、一方でアネット・ベニングの逆転を信じる声も少なくない。ベニングといえば、過去3度の候補で受賞経験はなし。特に主演女優賞にノミネートされた過去2回はともに本命視されながら、どちらも宿敵ヒラリー・スワンクに受賞をさらわれた。今回も似たような流れで悲劇三たびの様相なのたが、順番的には受賞していい頃合い。過去の落選に対する同情票が集まれば、逆転の可能性もある。


 助演男優賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
   
 クリスチャン・ベール(ザ・ファイター)
 ジェフリー・ラッシュ(英国王のスピーチ)
 ジェレミー・レナー(ザ・タウン)
 マーク・ラファロ(キッズ・オールライト)
 ジョン・ホークス(Winter's Bone)
管理人の予想
重要前哨戦3賞(アメリカ俳優組合賞、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト批評家賞)を総なめしたクリスチャン・ベール(ザ・ファイター)が実績で他を圧倒。実績通りなら順当にオスカー像を勝ち取るだろう。実在の人物を演じた強みもあれば、大幅な減量によるフィジカルな役作りも見た目にインパクトがある。エキセントリックな演技が要求される役柄で、物静かで地味な主人公との対比で存在感がよりいっそう浮き彫りになる。まさに磐石だ。

ただし、ベールには落とし穴もある。1つは世界中を騒がせた「ターミネーター4」事件。撮影監督を罵倒した肉声ファイルがWEB上にバラまかれ、Fワードを連発するベールの暗黒面が露呈した。また、時を同じくして家族への暴行事件も世間を騒がせた。そのどちらもベール陣営の適切な処置によりコトは大きくならずに済んだが、少なくとも今のベールに清廉潔白なイメージはない。
彼がブルース・ウェインであることも票の妨げになるかもしれない。クリストファー・ノーランが「インセプション」で監督賞候補から漏れたことで明らかなように、アカデミー会員たちは彼らの成功を快く思っていない。散々儲けたやつらにオスカー像をくれてやることはない、という心理が働いたとしても無理はない。

逆転候補のジェフリー・ラッシュ(英国王のスピーチ)は、前哨戦こそベールに大差をつけられたが、世間が思うよりずっと強力なコンテンダーだ。直近に発表された英国アカデミー賞ではベールを破って受賞しており、「英国王のスピーチ」に吹く強い追い風に乗ってグングン勢力を伸ばしつつある。役柄的にも好感度100%で、主役のジョージ6世ともどもつい応援したくなってしまう人物を演じている。すでに1度受賞(「シャイン」で主演男優賞)しているのが大きなネックだが、オスカー像を両手に抱えてもおかしくないフィルモグラフィーの持ち主。大逆転はあると見る。
後は、昨年No.1大コケ映画「The Warrior's Way」(チャン・ドンゴン主演)にうっかり出演してしまったことを、アカデミー会員が気づかずにいてくれるのを願うばかりだ。



 助演女優賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
   
 メリッサ・レオ(ザ・ファイター) 
 ヘイリー・スタインフェルド(トゥルー・グリット)
 ヘレナ・ボナム=カーター(英国王のスピーチ)
 エイミー・アダムス(ザ・ファイター)
 ジャッキー・ウィーヴァー(Animal Kingdom)
管理人の予想
「ザ・ファイター」から演技賞に3人がノミネートされたが、3人とも作品の中では独自に強いキャラクターを持ち、かつ演技力も光った。特にメリッサ・レオが演じた母親はユニークで、彼女のキャリアと演技力がなければ説得力を与えられなかっただろう。前哨戦で他をリードした実績にも納得だ。

前哨戦はそのメリッサ・レオが、助演男優賞部門の共演者クリスチャン・ベール同様、重要3賞を独占する完璧な実績。実績通りならまったく逆らえない。ただし、スタジオの弱腰なオスカー・キャンペーンに業を煮やしたレオが、自費を投入してFYC広告を打ち、それが「やりすぎ」と批判の対象に晒されているのが不安材料だ。アカデミー会員は昔からこういう過剰な宣伝攻勢を嫌っており、レオの勇み足は致命傷になり兼ねない。

また、対抗馬として急浮上しているのが、レオとは何から何まで対照的なヘイリー・スタインフェルド(トゥルー・グリット)というのもレオにとっては厄介だ。この若干14歳の新星は、映画の中で映画史に残るほど気丈で、タフで、ウィットに富んだ少女を演じている。実質主演と言ってよく、役柄の印象ではレオを凌ぐ。また、今回は共演者(ジェフ・ブリッジス)に受賞チャンスが少ない分、作品ファンの票はすべて彼女に回ってくるだろう。ノミネートされた10部門で受賞できそうなのは1つか2つだけというのも、逆に票が集中しやすく、有利だ。

さらに、この部門は昔から子役や新人に優しいという傾向もスタインフェルドには嬉しいデータ。古くは「奇跡の人」のパティ・デューク、「ペーパー・ムーン」のテイタム・オニール、「ピアノ・レッスン」のアンナ・パキンなど。新人で括れば「いとこのビニー」のマリサ・トメイもその範疇だ。助演男優賞が比較的老優に優しいのと比べると対照的で、最近は主演女優賞が美貌の女優に与えられることとも無関係とは言えない気がする。コーエン兄弟に見出されたというブランドとオスカー受賞を武器に、スタインフェルドが大きな飛躍を遂げる姿が想像できる。


 脚本賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 「英国王のスピーチ」 - デヴィッド・サイドラー
 「インセプション」 - クリストファー・ノーラン
 「ザ・ファイター」 - スコット・シルバー、ポール・タマシー、エリック・ジョンソン
 「キッズ・オールライト」 - リサ・チョロデンコ、スチュアート・ブルームバーグ
 「Another Year」 - マイク・リー
管理人の予想
大ベテラン、デヴィッド・サイドラー(英国王のスピーチ)VS クリストファー・ノーラン(インセプション)の一騎打ち。脚本家組合賞は後者が受賞したが、これはサイドラーが投票対象となっていなかったため。直接対決 となる今回は、やはり作品のパワーで勝るサイドラーが押し切る可能性が高い。

ポイントは、アカデミー会員たちのノーランに対する態度だろう。監督賞から外して映画ファンの反感を買ったことに対して、アカデミーがどう反応するか。せめて脚本賞は与えて映画ファンの怒りを静めるのか、はたまたノーラン軽視の態度を貫き通すのか。

とはいえ、そもそもサイドラーの脚本が受賞に値する素晴らしいものなので、変な裏読みは必要なく、素直に「英国王のスピーチ」勝利と予想するのが妥当だろう。


 脚色賞

管理人
下馬評
下馬評
 
 アーロン・ソーキン(ソーシャル・ネットワーク)
 ジョエル&イーサン・コーエン(トゥルー・グリット)
 サイモン・ビューフォイ、ダニー・ボイル(127時間)
 マイケル・アーント(トイ・ストーリー3)
 デブラ・グラニク、アン・ロッセリーニ(Winter's Bone)
管理人の予想
前哨戦を圧勝したアーロン・ソーキン(ソーシャル・ネットワーク)で鉄板。これまで数々の名脚本・名台詞を生み出してきたソーキンだが、意外にもアカデミー賞は初ノミネート。アカデミーはこれまでソーキンを過小評価してきたことを後悔しつつ、票を投じることになるだろう。


 撮影賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 ウォーリー・フィスター(インセプション)
 ロジャー・ディーキンス(トゥルー・グリット)
 ジェフ・クローネンウェス(ソーシャル・ネットワーク)
 マシュー・リバティーク(ブラック・スワン)
 ダニー・コーエン(英国王のスピーチ)
管理人の予想
これまで8度ノミネートされながら無冠のロジャー・ディーキンス(トゥルー・グリット)がついにオスカー像を手にするのかに注目が集まる撮影賞部門。しかし、最重要の前哨戦である撮影監督組合賞はウォリー・フィスター(インセプション)が制した。

フィスターも過去3度ノミネートされながら受賞経験がない。いずれもノーラン監督作品での候補で、その技術力を高く評価されてきた。「ダークナイ ト」ではIMAXカメラを初めてアクション映画に使用。大型カメラを自在に駆使し、従来の映画では実現できなかったダイナミックな描写で観客を熱狂させ た。そして今回の「インセプション」でもクリストファー・ノーランの大胆にして緻密なイマジネーションを見事に具現化。フィスターの技がなければ不可能な 映像化だけに、大いに評価されていい。

昨年、この部門はほとんどがCGで構成された「アバター」が受賞。芸術よりも技術が重視されることがはっきりと提示された瞬間だった。この流れが続くようだと、芸術家肌の職人ロジャー・ディーキンスの初戴冠は厳しい。

芸術か、技術か。こんな単純な視点でミクロ化してしまうのは間違いだが、受賞を占う上では大きなポイントになる。技術部門総なめも予想される「インセプション」のフィスターが下馬評では有利だが、ここは巨匠ディーキンスの初戴冠を期待して◎。



 編集賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 アンガス・ウォール、カーク・バクスター(ソーシャル・ネットワーク)
 タリク・アンウォー(英国王のスピーチ)
 アンドリュー・ワイスブラム(ブラック・スワン)
 パメラ・マーティン(ザ・ファイター)
 ジョン・ハリス(127時間)
管理人の予想
編集賞を制する作品は作品賞を制すると言われるほど重要なこの部門。逆に言えば、作品賞で最有力視される作品がこの部門でも本命ということが言える。

過去10年、編集賞受賞作品が作品賞を受賞したケースは実に7回。編集賞=作品賞の傾向は十分に信用していいデータだ。が、これで結論を出すのは総 計。例外の3回を見てみよう。例外は、07年「ノーカントリー」(受賞は「ボーン・アルティメイタム」)、04年「ミリオンダラー・ベイビー」(受賞は 「アビエイター」)、01年「ビューティフル・マインド」(受賞は「ブラックホーク・ダウン」)。作品賞受賞作が比較的静かなドラマなのに対し、受賞作は 激しくカットをつないだ技巧的な作品だ。

データを信じるなら作品賞部門で本命視される「英国王のスピーチ」を◎に推すべきだが、比較的静かなドラマである「英国王」に対し、対抗馬となる「ソーシャル・ネットワーク」は超技巧的な編集で魅せる映画。3回の例外を生んだケースにぴたりと当てはまる。

「英国王」もツボを抑えた見事な編集だが、まさに"編集マジック"と言うべき「ソーシャル・ネットワーク」が受賞すべき。組合賞の結果を信じて「ソーシャル・ネットワーク」に◎。



 美術賞


アリス・イン・ワンダーランド

ハリー・ポッターと死の秘宝Part1

インセプション

英国王のスピーチ

トゥルー・グリット
 

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 イヴ・スチュワート(英国王のスピーチ)
 ガイ・ヘンドリックス・ディアス(インセプション)
 ロバート・ストロンバーグ(アリス・イン・ワンダーランド)
 スチュアート・クレイグ(ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1)
 ジェス・ゴンコール(トゥルー・グリット)
管理人の予想
美術賞と衣装デザイン賞はセットで受賞するケースが多い......というデータは5年前までのもの。過去10年、美術賞と衣装デザイン賞のセット受賞は 5回あるが、01~05年までの5回で、06年以降は5年連続で受賞作品が分かれている。むしろ、セットで受賞しないケースが多いと言ってしまっていいほ どだ。

今年、美術賞と衣装デザイン賞の両方にノミネートされているのは、「アリス・イン・ワンダーランド」「英国王のスピーチ」「トゥルー・グリット」の3 本。いずれもセット受賞のポテンシャルを持つ強力コンテンダーだ。特に「アリス」は見た目に豪華絢爛で大いに金もかかっている。インパクトなら候補作品中 No.1だ。ただし、ノミニーのロバート・ストロンバーグは昨年「アバター」で受賞したばかり。割引が必要だろう。

「英国王のスピーチ」は美術監督組合賞(ピリオド部門)を受賞し、作品の強さも追い風に波に乗る。ライバルは組合賞を分け合った(ファンタジー部門)「イ ンセプション」だ。過去10年、この部門の受賞作品はファンタジー、ピリオドとほぼ半々で、どちらが有利とも言えない。「インセプション」のイマジネー ションが勝つか、「英国王のスピーチ」の作品パワーが勝つか。昨年の「アバター」に続き、想像力の勝利と予想して「インセプション」に◎。


 衣装デザイン賞


アリス・イン・ワンダーランド

I am Love

英国王のスピーチ

The Tempest

トゥルー・グリット
 

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 ジェニー・ビーヴァン(英国王のスピーチ)
 コリーン・アトウッド(アリス・イン・ワンダーランド)
 メアリー・ゾフレス(トゥルー・グリット)
 サンディ・パウエル(The Tempest)
 アントネッラ・キャラロッツィ(I Am Love)
管理人の予想
組合賞を制したのはコリーン・アトウッド(アリス・イン・ワンダーランド)。ティム・バートン作品のお抱えデザイナーで、アカデミー賞実績はメンバー中 No.1。ただし、すでに2度受賞しており、(05年「SAYURI」、02年「シカゴ」)で、そのあたりは割り引いて考える必要がありそうだ。「The Tempest」のサンディ・パウエルも過去3度の受賞歴があり、昨年「ヴィクトリア女王 世紀の愛」で受賞したばかり。今年の受賞はないだろう。

残る候補者の中では、作品力で勝るジェニー・ビーヴァン(英国王のスピーチ)が最有力だろう。衣装デザイナー組合賞でもピリオド部門で受賞を果たしており、作品の勢いを駆ってオスカー像をさらう可能性が高い。

メアリー・ゾフレスが手掛けた「トゥルー・グリット」の衣装は時代考証に緻密で色彩的にやや地味。その点、イタリア人デザイナー、アントネッラ・キャラ ロッツィ(I Am Love)の衣装は色鮮やかで美しく、見た目のインパクトは大きい。「英国王」逆転候補の一番手に推したい。


 作曲賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 トレント・レズナー、アティカス・ロス(ソーシャル・ネットワーク)
 アレクサンドル・デスプラ(英国王のスピーチ)
 ハンス・ジマー(インセプション)
 A・R・ラフマーン(127時間)
 ジョン・パウエル(ヒックとドラゴン)
管理人の予想
まず、候補作品の中で個人的に一番好きなのはA・R・ラフマーンが作曲した「127時間」。主人公の焦燥感や痛み、五感を音で表したスリリングなスコアは出色。オスカーを受賞した前作「スラムドッグ$ミリオネア」からさらに表現の幅が広がっている印象だ。ただし、ラフマーンはまだ受賞したばかりで、 対象作品もそれほど有力視されていないので、今回は見送りが妥当。

前哨戦をリードしたのはトレント・レズナー、アティカス・ロス(ソーシャル・ネットワーク)だが、異色の経歴を持つ候補者に素直に票が集まるとは考えにくく、受賞したら快挙くらいに思っておくべきだ。受賞確率は20%程度と見る。

本命視すべきはアレクサンドル・デスプラ(英国王のスピーチ)。対象作品が強力なのに加え、デスプラ自身、昨年は対象作の他に「ゴースト・ライ ター」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」と質の高いスコアを連発。複数でのノミネートも期待されていた。近年最も引っ張りだこの売れっ子作曲家だが、実はまだオスカー像を手にしてい ないこともあり、順番的にも彼が受賞しておかしくない。

大穴候補はジョン・パウエル(ヒックとドラゴン)。先日発表された国際映画音楽批評家協会賞で年間最優秀スコア賞を受賞(同賞でデスプラは「英国王 のスピーチ」でドラマ映画スコア賞、「ゴースト・ライター」でアクション・アドベンチャー・スリラー映画スコア賞を受賞)。この部門はアニメ映画が強い傾 向にあり、作品のファンからの得票もありそうで、一発逆転の可能性は低くない。

ここで各作品のスコアを聴けます



 主題歌賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 "We Belong Together" (トイ・ストーリー3)
 "If I Rise" (127時間)
 "I See the Light"(塔の上のラプンツェル)
 "Coming Home"(Country Strong)
管理人の予想
「バーレスク」ご退場で一気に地味な顔ぶれになってしまった今年の主題歌賞。もともとこの部門は有名シンガーの歌曲が知名度にモノを言わせて受賞す る傾向にはなく、ここ10年は特にその傾向が強い。ポール・マッカートニー(「バニラ・スカイ」)、U2(「ギャング・オブ・ニューヨーク」)、スティン グ(「ニューヨークの恋人」)、エルヴィス・コステロ(「コールド・マウンテン」)らが有力視されながら賞を逃してきた。ミーハー色を嫌う性格で、「バーレスク」除外もこれが原因となっている。

また、この部門はアニメ作品、ディズニー作品が受賞するケースが多く、特に80年代後半から90年代前半には、今年もノミネートされているアラン・ メンケンが猛威を振るった(作曲賞、主題歌賞あわせて実に8回も受賞)。ただし、ここ10年は01年の「モンスターズ・インク」以来受賞していない(この 「モンスターズ・インク」の受賞も、この時点で15回ノミネートされながら1度も受賞していなかったランディ・ニューマンに対する功労賞的な意味合いが強 かった)。

下馬評ではアラン・メンケン作曲の「塔の上のラプンツェル」が最有力とされているが、ここ10年の傾向を見ると◎は打ちづらい。アニメ作品以外の2 作品、「Country Strong」「127時間」を優位にとり、受賞したばかりのA・R・ラフマーンを割り引いて考えると、本命は「Country Strong」となる。昨年も「クレイジー・ハート」のカントリー曲が受賞するなど、近年このジャンルは活性化しているのも心強いデータ。授賞式ではグウィネス・パルトロウの歌唱パフォーマンスも決まっており、これがミーハー色と見られてしまうかもしれないのが不安要素ではあるが、有名シンガーたちとは 違い、グウィネスはアカデミーが育ててきた女優。老会員たちへの受けはよさそうだ。

ここで候補曲を試聴できます



 メーキャップ賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 ウルフマン
 Barney's Version
 The Way Back


 録音賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 インセプション
 トゥルー・グリット
 英国王のスピーチ
 ソルト
 ソーシャル・ネットワーク


 音響編集賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 インセプション
 トゥルー・グリット
 トイ・ストーリー3
 トロン:レガシー
 アンストッパブル


 視覚効果賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 インセプション
 アリス・イン・ワンダーランド
 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1
 ヒア アフター
 アイアンマン2
管理人の予想
派手さで勝る「アリス・イン・ワンダーランド」「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1」だが、この部門は作品のクオリティも問われる。また、技術力で勝るILMが総力を結集した「スター・ウォーズ エピソード1」がこの部門でまさかの完敗を喫しているように、技術力だけでは勝てないのがこの部門。豊かなイマジネーションも評価の対象に含まれる。

その点、現代が生んだ天才監督クリストファー・ノーランのイマジネーションを見事に映像化し、候補作品で唯一批評家から絶賛評を勝ち取っている「インセプション」の受賞は堅い。



 外国語映画賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 In a Better World (監督:スザンネ・ビア/デンマーク)
 Incendies (監督:デニ・ヴィルヌーヴ/カナダ)
 Biutiful ビューティフル (監督:アレハンドロ・ゴンザレス=イニャリトゥ/メキシコ)
 Outside the Law (監督:ラシッド・ブシャール/アルジェリア)
 Dogtooth (監督:Giorgos Lanthimos/ギリシャ)
管理人の予想
前哨戦で実績を残した「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」「コードネーム:カルロス 戦慄のテロリスト」「母なる証明」「神々と男たち」らはエントリー外、または1次選考で姿を消し、日本の「告白」も2次選考で落選。残った5作品の中でも もっとも前哨戦実績豊富なのは、「バベル」「21グラム」などアカデミー賞常連のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが監督したドラマ 「Biutiful ビューティフル」 だ。

近年この部門では、テーマや映画の内容が暗すぎると嫌われるケースが目立つ。本命「戦場でワルツを」が「おくりびと」の逆転を許したのもこのケースで、昨年の本命「白いリボン」と「アン・プロフェット」が賞を逃したのも難解さとトーンの暗さが理由だったと思われる。
そうなると、イニャリトゥの難解さ、暗さはこの部門にとってはマイナスで、「Biutiful ビューティフル」が知名度の利を生かして受賞...という予想は短絡的すぎるか。

「In a Better World」 はデンマークの女流監督スザンネ・ビア監督によるドラマ。ハリウッドリメイク もされた傑作「ある愛の風景」(リメイク版は「ブラザー」)、「アフター・ウェディング」など日本でも人気が高い。リアリティ重視のドキュメンタリータッ チが持ち味だが、重いテーマの中にも未来への希望を描く優しさがあり、こちらのほうがアカデミー会員に受けはよさそう。知名度+作風でこちらのほうが有利 か。


 長編アニメーション映画賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 トイ・ストーリー3
 ヒックとドラゴン
 イリュージョニスト
管理人の予想
「トイ・ストーリー3」で鉄板と思われている本部門だが、意外と落とし穴は多い。ひとつはピクサーに対するネガティブ 票。これだけ順調な経営でやっかみのひとつも聞こえてこない不思議な会社なのだが、この部門でここ3年連続受賞しているとあって、その独走ぶりを危惧する 輩は少なからずいるだろう。何しろ、この賞開設以来、ピクサー作品が最優秀賞を逃したのは「モンスターズ・インク」と「カーズ」の2本だけ(この2本もな ぜ落選?と首を傾げるハイクオリティ)。もはや独占禁止法に引っかかるレベルだ。

2つ目は計5つの部門でノミネートされていること。作品賞にもノミネートされており、そちらに票が分散する可能性もある。 そして3つ目は、対抗馬 「ヒックとドラゴン」のファンが多いこと。「トイ3」以上のクオリティを称賛する声も少なくなく、受賞しても全く不思議はない。

とまあ、重箱の隅をつついてみたが、やはり「トイ3」の受賞は揺るぎそうにない。このシリーズが実はこの部門でまだ受賞したことがないことも、得票につながるだろう。


 短編アニメーション映画賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 The Gruffalo
 デイ&ナイト
 マダガスカル 旅の日記
 Let's Pollute
 The Lost Thing


 長編ドキュメンタリー映画賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 Inside Job (監督:チャールズ・ファーガソン)
 イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ (監督:バンクシー)
 ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡 (ルーシー・ウォーカー)
 レストレポ アフガニスタンで戦う兵士たちの記録 (監督:セバスチャン・ユンガー、ティム・ヘザリントン)
 GasLand (監督:ジョシュ・フォックス)
管理人の予想
大本命「Waiting for 'Superman'」がまさかの候補落ちとなり、受賞争いはにわかに混戦模様に。前哨戦実績でリードしたのは、謎のアーティスト・バンクシーが監督した問題作 「イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ」 。 授賞式にバンクシーがマスク着用で現れるのかどうかが話題となっており、アカデミーにとっては嬉しい話題作りを提供している。ただ、それでバンクシーに賞 を与えるかどうかは別の話。何者かもわからぬ輩に神聖なオスカー像を贈呈するほどアカデミーが寛容とは思えず、やはりノミネート止まりと見るのが妥当か。

同じくアーティストの創作活動を追った 「ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡」 は、現代芸術家ヴィック・ム ニーズがブラジルにある巨大ごみ処理場で働く若者たちと新たなアートを生み出すまでを描くドキュメンタリー。ごみ問題を通して人間のあり方を問う作品で、 深刻なテーマをユニークな視点で描いている点が評価された。ここ10年の受賞作品を見ると、そのうち3作品までが環境問題・動物愛護問題を扱っている (「皇帝ペンギン」「不都合な真実」「ザ・コーヴ」)。アカデミー会員にもっとも受けやすいテーマである本作が本命不在の混戦で大逆転劇を演じる可能性は 低くない。



 短編ドキュメンタリー映画賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 Strangers No More
 Killing in the Name
 Poster Girl
 Sun Come Up
 The Warriors of Qiugang


 短編実写映画賞

Will
Win
Should
Win
下馬評
 
 Wish 143
 God of Love
 Na Wewe
 The Confession
 The Crush



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