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[2012 Precursors] 最重要!ブロードキャスト批評家賞候補発表!

アカデミー賞 記事:2011.12.14

アカデミー賞を占う上で最重要な前哨戦であるブロードキャスト映画批評家協会賞のノミネーションが発表。会員母数が大きく、アカデミー賞との嗜好も近いため、毎年結果が一致する傾向にある。ちなみに昨年同賞にノミネートされた10本から、9本のアカデミー賞作品賞候補が生まれている。
最多ノミネートの栄誉を勝ち取ったのは「The Artist」と「ヒューゴの不思議な発明」ともに11部門でノミネートされた。これに次いで「ドライヴ」「ヘルプ 心がつなぐストーリー」が8部門、「ファミリー・ツリー」「戦火の馬」が7部門で続いた。ちなみに昨年は「ブラック・スワン」が最多12部門候補で、「英国王のスピーチ」は11部門ノミネートだった。
ブロードキャスト映画批評家協会賞
■ 作品賞
The Artist(監督:ミシェル・アザナヴィシウス)
ファミリー・ツリー(監督:アレクサンダー・ペイン)
ドライヴ(監督:ニコラス・ウィンディング・レフン)
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(監督:スティーヴン・ダルドリー)
ヘルプ 心がつなぐストーリー(監督:テイト・テイラー)
ヒューゴの不思議な発明(監督:マーティン・スコセッシ)
Midnight in Paris(監督:ウディ・アレン)
マネーボール(監督:ベネット・ミラー)
ツリー・オブ・ライフ(監督:テレンス・マリック)
戦火の馬(監督:スティーヴン・スピルバーグ)
OUT! ドラゴン・タトゥーの女
OUT! J・エドガー
OUT! ハリー・ポッターと死の秘宝PART2
OUT! Tinker, Tailor, Soldier, Spy
今年のアカデミー賞作品賞ノミネート枠は5~10本という変動制が採用されるため、ここでノミネートされなかった作品がオスカー候補に滑り込むのは厳しい情勢。それどころか、ノミネートされた10本のうち何本かは落選する可能性がある。今のところ当落選上と見られるのは「ドライヴ」「ものすごく~」「Midnight in Paris」「ツリー・オブ・ライフ」「マネーボール」あたりだが、監督賞にもノミネートされている前2本は多少のアドバンテージがあると見てよさそうだ。
■ 監督賞
スティーヴン・ダルドリー(ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)
ミシェル・アザナヴィシウス(The Artist)
アレクサンダー・ペイン(ファミリー・ツリー)
ニコラス・ウィンディング・レフン(ドライヴ)
マーティン・スコセッシ(ヒューゴの不思議な発明)
スティーヴン・スピルバーグ(戦火の馬)
前哨戦序盤戦で出遅れ、作品の評価もそれほど上がってこないのでは?と囁かれている「ものすごく~」だが、スティーヴン・ダルドリーがきっちりとノミネートを勝ち取った。前作「愛を読むひと」も前哨戦では結果を残せなかったが、ワインスタイン・マジックもありオスカーでは監督賞にノミネートされているだけに、同じ匂いがしないでもない。
テレンス・マリック(ツリー・オブ・ライフ)がノミネートされなかったところに、やはり作品の評価への迷いが見て取れる。パルムドールを受賞したカンヌでも賛否両論激しかった作品だけに、ある程度の普遍性が求められるアカデミー賞ではやはり少し割り引いて考える必要がありそうだ。
■ 主演男優賞
ジョージ・クルーニー(ファミリー・ツリー)
レオナルド・ディカプリオ(J・エドガー)
ジャン・デュジャルダン(The Artist)
マイケル・ファスベンダー(Shame)
ライアン・ゴズリング(ドライヴ)
ブラッド・ピット(マネーボール)
OUT! ゲイリー・オールドマン(Tinker, Tailor, Soldier, Spy)
OUT! ウッディ・ハレルソン(Rampart)
OUT! マイケル・シャノン(Take Shelter)
ここまで前哨戦序盤戦で結果を出してきたマイケル・シャノン(Take Shelter)が落選。代わりにレオナルド・ディカプリオ(J・エドガー)とライアン・ゴズリング(ドライヴ)がノミネートされた。おそらくクルーニー、ピット、ファスベンダーの上位3人はオスカー候補ほぼ当確で、残りの2席を争う戦いになりそう。
■ 主演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
エリザベス・オルセン(Martha Marcy May Marlene)
メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)
ティルダ・スウィントン(少年は残酷な弓を射る)
シャーリーズ・セロン(ヤング≒アダルト)
ミシェル・ウィリアムズ(マリリン 7日間の恋)
OUT! フェリシティ・ジョーンズ(Like Crazy)
OUT! グレン・クローズ(Albert Nobbs)
男装して生きる女性の機微を演じて絶賛されたグレン・クローズ(Albert Nobbs)が落選。作品自体の認知の低さが得票を妨げたか。同様にフェリシティ・ジョーンズ(Like Crazy)もノミネートに一歩手が届かなかった。ヴィオラ・デイヴィス、ストリープ、スウィントン、ウィリアムズの4人はオスカー候補もほぼ当確。残る1つの席をオルセン、セロン、クローズ、ジョーンズの4人で争う。
■ 助演男優賞
ケネス・ブラナー(マリリン 7日間の恋)
アルバート・ブルックス(ドライヴ)
ニック・ノルティ(Warrior)
パットン・オズワルト(ヤング≒アダルト)
クリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)
アンディ・サーキス(猿の惑星:創世記(ジェネシス))
OUT! ジョン・ホークス(Martha Marcy May Marlene)
OUT! ジョナ・ヒル(マネーボール)
OUT! マックス・フォン・シドー(ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)
最大の注目はアンディ・サーキス(猿の惑星:創世記(ジェネシス))。配給の20世紀フォックスによる手厚いオスカーキャンペーンが実を結んだ格好で、このままいけばオスカー史上初のモーキャプ俳優ノミネートが誕生する。サーキスの演技自体への評価は疑う余地もないが、オスカー候補となれば議論を呼びそうだ。
これまで前哨戦序盤戦であまり目立たなかったニック・ノルティ(Warrior)とパットン・オズワルト(ヤング≒アダルト)がノミネート。前者は豊富なキャリアを評価されていい頃だが、キャリア称賛票はクリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)に根こそぎもっていかれそう。後者はTVを中心に活躍するコメディ俳優で、「レミーのおいしいレストラン」でレミーの声を吹き替えている。コメディ俳優の起用がうまいジェイソン・ライトマン監督のもと、素質が開花した格好だ。
■ 助演女優賞
ベレニス・ベジョ(The Artist)
ジェシカ・チャステイン(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
メリッサ・マッカーシー(Bridesmaids)
キャリー・マリガン(Shame)
オクタヴィア・スペンサー(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
シャイリーン・ウッドレー(ファミリー・ツリー)
OUT! ヴァネッサ・レッドグレーヴ(Coriolanus)
OUT! ジュディ・グリア(ファミリー・ツリー)
OUT! ジャネット・マクティア(Albert Nobbs)
ヴァネッサ・レッドグレーヴ(Coriolanus)がまさかの落選。77年「ジュリア」以来、約35年ぶりのオスカー受賞もあると見られていただけに、ここでの落選ショックは大きい。前哨戦後半戦で巻き返しを図りたい。
「ヘルプ 心がつなぐストーリー」の2人がリードする助演女優賞部門だが、他の部門に比べ本命不在の激戦。今回ノミネートされなかったジュディ・グリア(ファミリー・ツリー)やジャネット・マクティア(Albert Nobbs)の逆転も十分にありそうだ。一方で、前哨戦実績で見劣るキャリー・マリガン(Shame)の候補は知名度と好感度がモノを言っていそうな気配。オスカー会員にもファンは多く、ノミネートの確率は高そうだ。


■ アンサンブル演技賞
The Artist
Bridesmaids
ファミリー・ツリー
ヘルプ 心がつなぐストーリー
The Ides of March
■ 若手俳優賞
エイサ・バターフィールド(ヒューゴの不思議な発明)
エル・ファニング(SUPER 8/スーパーエイト)
トーマス・ホーン(ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)
エズラ・ミラー(少年は残酷な弓を射る)
シアーシャ・ローナン(ハンナ)
シャイリーン・ウッドリー(ファミリー・ツリー)
■ 脚本賞
ウィル・レイサー(50/50 フィフティ・フィフティ)
ミシェル・アザナヴィシウス(The Artist)
ウディ・アレン(Midnight in Paris)
トマス・マッカーシー(Win Win)
ディアブロ・コーディ(ヤング≒アダルト)
■ 脚色賞
アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ(ファミリー・ツリー)
エリック・ロス(ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)
テイト・テイラー(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
ジョン・ローガン(ヒューゴの不思議な発明)
アーロン・ソーキン、スティーヴン・ザイリアン(マネーボール)
■ 撮影賞
ギョーム・シフマン(The Artist)
トマス・ニュートン・シーゲル(ドライヴ)
ロバート・リチャードソン(ヒューゴの不思議な発明)
エマニュエル・ルベツキ(ツリー・オブ・ライフ)
ヤヌス・カミンスキー(戦火の馬)
■ 編集賞
The Artist
ドライヴ
ドラゴン・タトゥーの女
ヒューゴの不思議な発明
戦火の馬
■ 美術賞
The Artist
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
ヒューゴの不思議な発明
ツリー・オブ・ライフ
戦火の馬
■ 衣装デザイン賞
The Artist
ヘルプ 心がつなぐストーリー
ヒューゴの不思議な発明
Jane Eyre
マリリン 7日間の恋
■ メイキャップ賞
Albert Nobbs
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
J・エドガー
マリリン 7日間の恋
■ 視覚効果賞
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
ヒューゴの不思議な発明
猿の惑星:創世記(ジェネシス)
SUPER 8/スーパーエイト
ツリー・オブ・ライフ
■ 録音賞
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
ヒューゴの不思議な発明
SUPER 8/スーパーエイト
ツリー・オブ・ライフ
戦火の馬
■ 作曲賞
The Artist
ドライヴ
ドラゴン・タトゥーの女
ヒューゴの不思議な発明
戦火の馬
■ 主題歌賞
“Hello Hello”(Gnomeo & Juliet)
“Life’s a Happy Song”(The Muppets)
“The Living Proof”(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
“Man or Muppet”(The Muppets)
“Pictures in My Head”(The Muppets)
■ コメディ映画賞
Bridesmaids
ラブ・アゲイン
モンスター上司
Midnight in Paris
The Muppets
■ アクション映画賞
ドライヴ
ワイルド・スピード MEGA MAX
ハンナ
猿の惑星:創世記(ジェネシス)
SUPER 8/スーパーエイト
■ アニメーション映画賞
タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密
アーサー・クリスマスの大冒険
カンフー・パンダ2
長ぐつをはいたネコ
ランゴ
■ 外国語映画賞
In Darkness(ポーランド)
Le Havre(フィンランド)
別離(イラン)
The Skin I Live In(スペイン)
Where Do We Go Now?(レバノン)
■ ドキュメンタリー映画賞
Buck
Cave of Forgotten Dreams
ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド
Page One: Inside the New York Times
プロジェクト・ニム
Undefeated
■ 音楽+映画賞
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