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■ アカデミー賞一問一答



第78回 アカデミー賞 結果 (3/6)


「クラッシュ」が作品賞受賞の大逆転劇 !!!!!

「ブロークバック・マウンテン」は監督・脚色・作曲賞受賞
他、「SAYURI」、「キング・コング」が3部門受賞


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作品
監督
主演男優
助演男優
助演女優
脚色
撮影
作曲
作品
監督
主演男優
脚本
撮影
美術
作品
監督
助演男優
脚本
編集

主題歌
作品
監督
主演男優
助演女優
脚色
作品
監督
脚色
編集
作曲


■ 作品賞

クラッシュ
ブロークバック・マウンテン
グッドナイト&グッドラック
ミュンヘン
カポーティ



■ 監督賞

アン・リー (ブロークバック・マウンテン
ジョージ・クルーニー (グッドナイト&グッドラック
スティーブン・スピルバーグ (ミュンヘン
ポール・ハギス (クラッシュ
ベネット・ミラー (カポーティ


■ 主演男優賞

フィリップ・シーモア・ホフマン (カポーティ
ヒース・レジャー (ブロークバック・マウンテン
ホアキン・フェニックス (ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
デヴィッド・ストラザーン (グッドナイト&グッドラック
テレンス・ハワード (Hustle & Flow


■ 主演女優賞

リース・ウィザースプーン (ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
フェリシティ・ハフマン (トランスアメリカ
キーラ・ナイトレイ (プライドと偏見
ジュディ・デンチ (Mrs .Henderson Presents
シャーリーズ・セロン (スタンドアップ


■ 助演男優賞

ジョージ・クルーニー (シリアナ
ポール・ジアマッティ (シンデレラマン
マット・ディロン (クラッシュ
ジェイク・ギレンホール (ブロークバック・マウンテン
ウィリアム・ハート (ヒストリー・オブ・バイオレンス


■ 助演女優賞

レイチェル・ワイズ (ナイロビの蜂
ミシェル・ウィリアムス (ブロークバック・マウンテン
エイミー・アダムス (Junebug
キャスリーン・キーナー (カポーティ
フランシス・マクドーマンド (スタンドアップ


■ 脚本賞

ポール・ハギス、ボビー・モレスコ (クラッシュ
ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロフ (グッドナイト&グッドラック
ノア・ボーンバッハ (The Squid and the Whale
ウディ・アレン (Match Point
スティーブン・ギャガン (シリアナ


■ 脚色賞

ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナ (ブロークバック・マウンテン
ダン・フッターマン (カポーティ
ジェフリー・ケイン (ナイロビの蜂
ジョシュ・オルソン (ヒストリー・オブ・バイオレンス
トニー・クシュナー (ミュンヘン


■ 撮影賞

ディオン・ビーブ (SAYURI
ロドリゴ・プリエト (ブロークバック・マウンテン
ロバート・エルスウィット (グッドナイト&グッドラック
ウォーリー・フィスター (バットマン ビギンズ
エマニュエル・ルベッキ (ニュー・ワールド


■ 編集賞

ヒューズ・ウィンボーン (クラッシュ
クレア・シンプソン (ナイロビの蜂
マイケル・マッカスカー (ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
マイケル・カーン (ミュンヘン
マイク・ヒル、ダニエル・P・ハンリー (シンデレラマン


■ 美術賞

ジョン・マイヤー (SAYURI
クリスタ・ムンロ (グッドナイト&グッドラック
グラント・メイジャー (キング・コング
サラ・グリーンウッド (プライドと偏見
スチュアート・クレイグ (ハリー・ポッターと炎のゴブレット


■ 衣装デザイン賞

コリーン・アトウッド (SAYURI
ガブリエラ・ペスクッチ (チャーリーとチョコレート工場
アリアンヌ・フィリップス (ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
サンディ・パウエル (Mrs. Henderson Presents
ジャクリーヌ・デュラン (プライドと偏見


■ メイキャップ賞

ハワード・ベルガー、タミ・レイン (ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
デヴィッド・リロイ・アンダーソン、ランス・アンダーソン (シンデレラマン
デイヴ・エルシー、アネット・マイルズ (スター・ウォーズ/シスの復讐


■ 作曲賞

グスターボ・サンタオラヤ (ブロークバック・マウンテン
ジョン・ウィリアムズ (SAYURI
ジョン・ウィリアムズ (ミュンヘン
アルベルト・イグレシアス (The Constant Gardener
ダリオ・マリアネッリ (プライドと偏見


■ 主題歌賞

"It's Hard Out Here for a Pimp" (Hustle & Flow
"Travelin' Thru" (トランスアメリカ
"In the Deep" (クラッシュ


■ 録音賞

クリストファー・ボイズ (キング・コング
テリー・ポーター、トニー・ジョンソン他 (ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
ポール・マッシー他 (ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
アンディ・ネルソン (宇宙戦争
ケヴィン・オコネル、グレッグ・P・ラッセル (SAYURI


■ 音響編集賞

マイク・ホプキンス、イーサン・ヴァン・ダー・リン (キング・コング
ワイリー・ステートマン (SAYURI
リチャード・キング (宇宙戦争


■ 視覚効果賞

ジョー・レッテリ、ブライアン・ヴァント・ハル他 (キング・コング
ディーン・ライト、ビル・ウェステンホッファ (ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
デニス・ミューレン、パブロ・ヘルマン他 (宇宙戦争


■ 長編アニメーション賞

ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!
ティム・バートンのコープスブライド
ハウルの動く城



■ 長編ドキュメンタリー賞

皇帝ペンギン
MURDERBALL
Enron: The Smartest Guys in the Room
ダーウィンの悪夢

Street Fight


■ 外国語映画賞

Tsotsi (南アフリカ)
Paradise Now (パレスチナ)
戦場のアリア (フランス)
白バラの祈り/ゾフィー・ショル最期の日々 (ドイツ)
Don't Tell (イタリア)


■ 短編映画賞 (実写)

Six Shooter
Ausreisser (The Runaway)
Cashback
The Last Farm
Our Time Is Up


■ 短編映画賞 (アニメ)

The Moon and the Son
Badgered
The Mysterious Geographic Explorations of Jasper Morello
9
One Man Band



■ 短編映画賞 (ドキュメンタリー)

A Note of Triumph
The Death of Kevin Carter: Casualty of the Bang Bang Club
God Sleeps in Rwanda
The Mushroom Club





第78回 アカデミー賞 所感 (3/7)
アカデミー賞改革元年かと騒がれた今年だったが、結局は旧態依然としたアカデミーの体質を改めてさらけ出す結果となった。おそらくアカデミー賞史上最大の逆転劇となった今年の作品賞部門は様々な論争を巻き起こし、後々まで語り継がれることになるだろう。地味地味と言われた今年のアカデミー賞も、最後に大きな爆弾を落としてくれたおかげでそのインパクトは近年稀に見るものになった。

アカデミーの体質を嘆く前にまず最初に強調しておきたいのは、作品賞を受賞した「クラッシュ」がそれにふさわしい素晴らしい作品であるということ。人種の坩堝ロサンゼルスを舞台に、心の通い合いをなくしてしまった人間たちの悲しみを描いた本作は、刺激的な台詞の数々で紡がれた、最高のキャストによる最高の演技が見る者の心を掴んで離さない映画的魅力に満ちた傑作だ。もしこの作品がもっと"ノーマル"な年のアカデミー賞を受賞していたら、周囲の反応はどう変わっていただろうか。ノーマルな年ならインディ系作品の指定枠は1席、作品の内容も政治的に公正なものが選ばれるのが通例だ。もしその中に、わずか650万ドルの低予算作品であり、人種差別問題を真正面から取り上げた野心作が割り込んで受賞を果たしたなら、作品はもっと大きな喝采を受け、アカデミーもその勇気を称えられただろう。

だが、今年は何から何までアブノーマルな年だった。作品賞にインディ系作品が4本もノミネートされたことに加え、本命視されたのがアカデミー賞ではタブーと言われたゲイの物語を描いた作品だ。簡単に言えば、「クラッシュ」以上に物議を醸す作品が話題をさらっており、世間の関心はその作品が受賞するか否かに集まっていたのだ。
おかげで周囲の印象は”「クラッシュ」が受賞した”ではなく、”「ブロークバック・マウンテン」が受賞できなかった”というものにすり返られるだろう。そして、本命作がなぜ受賞できなかったのかの理由が次々に指摘されるに違いない。こうして「クラッシュ」は、アカデミーが「ブロークバック〜」を受賞させないために仕立て上げた対立候補という位置付けになり、正当な評価を得るのが難しくなっていく。悲しいことだ。

アカデミーは当然、作品の芸術性・完成度から受賞作品を選んだと主張するだろうが、過去のデータと比べてみても今回の「クラッシュ」受賞は異例ずくめで、何か別の要因があったことを否定するのは難しい。しかも、その要因が誰の目にも明らかである以上、アカデミーは同性愛の文化を否定した事実を真摯に受け止めるしかない。保守派、リベラルそれぞれの主義主張があるのは当然だが、それが芸術性の評価への妨げになるという問題を表面化させたことは自覚すべきだろう

ああ、そうは言っても、結局はこんな理不尽な結果も含めて納得し、許し、愛してしまうからアカデミー賞というのはタチが悪い。芸術性で映画の全てを評価するなら批評家賞の結果を見れば十分。それ以上のものが見たいからアカデミー賞を追いかけ続けるわけで、今年はある意味、最高のショウを見せてもらったということも出来る。甘いのはわかっちゃいるけど、そこがオスカー・ウォッチャーの悲しい性か・・・。

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