今年の夏はとにかく豪華。史上最強のラインナップと言っても過言ではないほどの豪華さだ。何しろ、4億ドル以上を売り上げる現役シリーズ3本の全ての新作がお目見えするのだ。3本とも最初の週末で1億ドル以上を稼ぎ出すことが確実な超人気作。ファンにとっては毎週末がお楽しみとなる。
さて、この3本のうち最上位にくるのは一体どの作品か。この予想は非常に難しい。もっとも勢いがあるのは前作の大ヒットから最も日の浅い「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」。前作を見た人なら続きを見ずにはいられない終わり方だけに前作同様のヒットは確実だ。その一方で、前作から間隔を置かずしての公開だけに作品の完成度には不安を残す。
逆に十分な製作期間を設けて納得のいくまで作りこんだ「スパイダーマン3」は完成度の面ではライバル2作を大きくリードするだろう。ただし、明快な青春物語だった1作目に比べて話が内省的になった2作目では数字を落としており、さらに内省的になる3作目も客足が遠のく可能性がある。
対照的に、2作目が1作目の倍近くを売り上げた「シュレック」シリーズ。大人も楽しめるアニメというわかりやすい売り文句がヒットの要因で、ファミリー層を中心に息の長い興行が期待できる。上映時間が短い分、1日の上映回数が多いという決定的な利点もあり、条件的にはライバルたちを凌ぐ。
3強の中で最初に公開される「スパイダーマン3」は、ライバル登場前に出来るだけ稼いでおきたい。最初の週末で1億2000万ドルほど稼げれば、強力ライバル不在の2週目も独走して2週間で2億5000万ドルは確保できそうだ。3週目には「シュレック3」の公開で大きく数字を落とすことになるだろうが、3億ドルまでは最速の勢いでクリアできる。
「シュレック3」もまた最初の週末で1億ドル以上の売上げが期待できる。翌週、間髪いれずにアニメ界のライバルであるブエナビスタが「パイレーツ~」で潰しにかかるが、客層も違うのでそれほど大きな落ち込みは見せないだろう。「2」のときも「デイ・アフター・トゥモロー」の追撃を抑えて2週連続首位をキープしている。アニメ特有の持続力で最も息の長い興行を展開することが予想され、こちらも3億ドルまでかなり早いペースでクリアしてきそうだ。
3強の中で最後に登場する「パイレーツ~」もまた持続力ある興行が持ち味。オープニングでもかなりの数字を叩き出すだろうが、「シュレック3」とともにしばらくはTOP10圏内に居座り続けることになるだろう。
ズバリ、3強の中で勝ち名乗りを受けるのは「パイレーツ~」と見るが、「スパイダーマン3」「シュレック3」も差はない。(ちなみに日本でもこの3本は同時期に公開されるが、こちらは予想が簡単。「パイレーツ~」が圧勝、次位に「スパイダーマン3」、「シュレック3」は2本の足元にも及ばないだろう)
3強に次ぐ興行力を持つのはもちろん「ハリポタ」最新作こと「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」だ。シリーズを重ねる毎に興収を減らしてきたが、4作目となる前作「炎のゴブレット」で見事に上昇に転じた。シリーズ最高傑作である「~ゴブレット」同様のクオリティを確保できれば3億ドル級のヒットは期待できる。出来が悪くても最低2億5000万ドルラインは突破してくるだろう。
個人的に期待したいのは「ボーン・アルティメイタム」と「レミーのおししいレストラン」。どちらも一級の娯楽作品に仕上がっていること間違いなく、BoxOfficeと批評家両方の支持を受けることになるだろう。こうした作品がヒットする土壌が出来れば映画はもっと面白くなる。
1. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (4億3000万ドル)
2. スパイダーマン3 (4億1000万ドル)
3. シュレック3 (3億9000万ドル)
4. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (2億8000万ドル)
5. ボーン・アルティメイタム (2億2000万ドル)
6. レミーのおいしいレストラン (2億1000万ドル)
7. トランスフォーマー (1億7000万ドル)
8. ファンタスティック・フォー2 (1億6000万ドル)
9. Evan Almighty (1億5000万ドル)
10. ラッシュアワー3 (1億3000万ドル)
11. ダイ・ハード4.0 (1億2000万ドル)
12. オーシャンズ13 (1億2000万ドル)
13. The Simpsons Movie (1億1000万ドル)
14. I Now Pronounce You Chuck and Larry (1億0000万ドル)
15. Knocked Up (9000万ドル)
16. サーフズ・アップ (6000万ドル)
17. 28 Weeks Later... (5500万ドル)
18. Georgia Rule (5000万ドル)
19. Hairspray (5000万ドル)
20. The Invasion (4000万ドル)
私の直感予想です。
1.ワールド・エンド (4億2500万/OP:1億4000万)
2.シュレック3 (4億/1億1000万)
3.スパイダーマン3 (3億9000万/1億1000万)
4.不死鳥の騎士団 (2億6500万/9500万)
5.トランスフォーマー (2億3500万/8000万)
6.レミーのおいしいレストラン (2億2000万/4500万)
7.ボーン・アルティメイタム (1億9000万/6000万)
8.The Simpson's Movie (1億8500万/5000万)
9.ラッシュアワー3 (1億6000万/5500万)
10.ファンタスティック・フォー2(1億4500万/5000万)
11.ダイ・ハード4.0 (1億3000万/3800万)
12.I Now Pronounce You Chuck and Larry
(1億2000万/4500万)
13.オーシャンズ13 (1億1000万/3800万)
14.サーフズ・アップ (9000万/2500万)
15.エバン・オールマイティー (8500万/2300万)
16.Hostel Part2 (7500万/3000万)
17.Becoming Jane (6500万/1000万)
18.A Mighty Heart (6000万/1500万)
19.Nancy Drew (6000万/1300万)
20.28 Days Later (5500万/1800万)
すげーインフレ。『RH3』『DH4』といった過去作がまだいける題材なのか、気になります。
投稿者: stoval | 2007年04月29日 03:33
>stovalさん
私がとりあげなかった作品も下位に入ってますね。「Hostel 2」「Becoming Jane」「A Mighty Heart」「Nancy Drew」ですか。なるほど。個人的に「Becoming Jane」は期待してますが、興行的にはどうでしょうね。秋口あたりならもう少し期待できたかもですが・・。アン・ハサウェイの集客力に注目です。
「トランスフォーマー」をまた高く評価されましたね!2億3500万ですか。スピルバーグのネームバリューでどこまで稼げますか。
投稿者: gwin | 2007年04月29日 15:07