前作「デッドマンズ・チェスト」では驚異的な持続力を見せた「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズだが、三部作最終章となる
「ワールド・エンド」は2週目にして興収がガタ落ち。厳しい興行を強いられている。この夏の3強のオオトリとして登場した本作だったが、オープニング興収では「スパイダーマン3」の後塵を拝し、2週目の興収でも同作を下回った。この分では期待された4億ドルは夢のまた夢で、先行する2強を交わしてこの夏の覇者になることも難しくなってきた。
「パイレーツ~」旋風吹き荒れる中、お見事な大ヒットスタートを切ったのが2位に初登場の
「Knocked Up」だ。3日間で3000万ドル超を稼ぎ出す期待以上の出足で、この夏のスリーパーヒットとなることが確実となった。前作「40歳の童貞男」で主演のスティーヴ・カレルをスターダムへとのし上げたジャド・アパトゥ監督の最新作だが、今回もアパトゥの類稀なユーモアのセンスと鋭い観察眼で超一級のコメディに仕上がっているようだ。批評家からも大歓迎されているだけに息の長いヒットになりそうで、1億ドルの大台クリアも夢ではなさそうだ。
4位に初登場はケヴィン・コスナー主演のサイコスリラー
「Mr.Brooks」。成功したビジネスマンで良き家庭人であるコスナーだが、実は別の人格(ウィリアム・ハート)に支配された連続殺人鬼だった……というお話。かつてはアメリカ人の理想像とまで言われたコスナーによる野心的な作品だが、残念ながら批評家からは総すかんを食っており、興行的にも冴えない結果となっている。とはいえ、作品の内容を考えれば3日間で1000万ドルという数字はなかなかの健闘と評価してもよく、腐ってもコスナーのネームバリューは健在というところか。
「不都合な真実」でアカデミー賞を受賞したデイヴィス・グッゲンハイム監督によるスポ根ドラマ
「Gracie」が7位にランクイン。こちら、監督の妻であるエリザベス・シューの自伝的な物語なんだとか。有望なサッカー選手だった兄を事故で亡くした15歳のグレイシーが兄の遺志を継ぎサッカーに情熱を燃やす様を描く。ドキュメンタリーで高評価を得た監督によるフィクションということで注目が集まったが、残念ながら批評家からの評価はそれほど芳しくない。興行成績を見る限り観客にも受け入れられなかった様子だ。
他、ベスト10圏外では、ルーシー・リュー主演のホラー・サスペンス
「ブラッド」が63館で公開されるもアベレージ943ドルと大惨敗。また、大ヒットしたロシア映画「ナイトウォッチ」の続編となる
「Day Watch」が5館で封切られ、アベレージ9346ドルとそこそこの数字でデビューした。
| TW |
LW |
Title |
配給 |
Weekend |
劇場数 |
Total |
週 |
| 1 |
1 |
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド |
BV |
$44,206,660 |
4,362 |
$217,545,728 |
2 |
| 2 |
N |
|
Uni. |
$30,690,990 |
2,871 |
$30,690,990 |
1 |
| 3 |
2 |
|
P/DW |
$28,020,991 |
4,109 |
$255,927,783 |
3 |
| 4 |
N |
Mr. Brooks |
MGM |
$10,017,067 |
2,453 |
$10,017,067 |
1 |
| 5 |
3 |
|
Sony |
$7,578,055 |
3,402 |
$318,342,110 |
5 |
| 6 |
5 |
Waitress |
FoxS |
$2,012,857 |
605 |
$9,441,911 |
5 |
| 7 |
N |
Gracie |
PicH |
$1,355,904 |
1,164 |
$1,355,904 |
1 |
| 8 |
4 |
Bug |
LGF |
$1,286,397 |
1,661 |
$6,158,052 |
2 |
| 9 |
6 |
28 Weeks Later |
FoxA |
$1,214,942 |
1,121 |
$26,591,704 |
4 |
| 10 |
7 |
Disturbia
|
P/DW |
$1,112,533 |
1,035 |
$76,703,481 |
8 |