ジョン・マクレーン映画じゃないと割り切ればOK — 「ダイ・ハード4.0」
普通のヒーローものとして見れば悪くない。シリーズにそれほど思い入れのないファンなら十分に満足できるレベルか。ただし、ジョン・マクレーンのキャラクターをこよなく愛するファンには不満が残る。確かにマクレーンのエッセンスは引き継がれているが、やはりどう見ても別人。何より悲壮感がないのが致命的。ワンロケーション、妻人質、TVレポーターのコメディリリーフなど、一貫性のあった1,2はシリーズとして成立していたが、その後の2本はまるで別物としてみたほうがいい。
レン・ワイズマンの演出はスマートで見どころあるも、もう少し粘っこさが欲しい。1つ1つの画作りにはハッとさせられるものの、1つの流れとして見ると物足りなさが残る。ジャスティン・ロングが好演。3の相棒サミュLよりずっといい。