第94回アカデミー賞全部門予想

作品賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
98.2
pts
powerofthedog パワー・オブ・ザ・ドッグ(Netflix)
作品・監督・主演男優・助演男優・助演男優・助演女優・脚色・撮影・編集・美術・作曲・音響(11部門12賞)
37.5
pts
coda コーダ あいのうた(Apple)
作品・助演男優・脚色(3部門)
50.0
pts
belfast ベルファスト(フォーカス・フィーチャーズ)
作品・監督・助演男優・助演女優・脚本・主題歌・音響(7部門)
46.1
pts
westsidestory ウエスト・サイド・ストーリー(ディズニー)
作品・監督・助演女優・撮影・美術・衣装・音響(7部門)
44.8
pts
dune DUNE/デューン 砂の惑星(ワーナー)
作品・脚色・撮影・編集・美術・衣装・メイク・作曲・音響・視覚効果(10部門)
29.1
pts
kingrichard ドリームプラン(ワーナー)
作品・主演男優・助演女優・脚本・編集・主題歌(6部門)
57.3
pts
licoricepizza リコリス・ピザ(ユナイテッド・アーティスツ)
作品・監督・脚本(3部門)
25.8
pts
drivemycar ドライブ・マイ・カー(ヤヌスフィルムズ)
作品・監督・脚色・国際長編映画(4部門)
24.8
pts
dontlookup ドント・ルック・アップ(Netflix)
作品・脚本・編集・作曲(4部門)
13.5
pts
nightmarealley ナイトメア・アリー(ディズニー)
作品・撮影・美術・衣装(4部門)
【予想ポイント】
前哨戦をリードしたのは
昨年12月にはじまった前哨戦で最も多くの実績を残したのは「パワー・オブ・ザ・ドッグ」。終盤までは他の追随を許さず、常に頭ひとつふたつ抜きん出た存在として君臨した。この時点では誰もがNetflix念願の作品賞受賞を信じて疑わなかったが…。
最重要前哨戦での大波乱
前哨戦の終盤も終盤、最も重要視されるアメリカ製作者組合賞(PGA)を「コーダ あいのうた」が制するという大どんでん返し。このPGAは唯一アカデミー賞と同じルールで投票される賞とあって、アカデミー賞との直結度が高い(過去10年で一致率70%)。
トロント国際映画祭
アカデミー賞との直結度が高い映画祭といえば、なんと言ってもトロント国際映画祭。ここで観客賞を受賞した作品はもれなくアカデミー賞で大活躍している。昨年も「ノマドランド」がトロント観客賞からアカデミー賞作品賞まで一気に駆け抜けた。今年のトロント観客賞覇者は「ベルファスト」。
編集賞ノミネートが絶対条件
編集賞にノミネートされなかった作品が作品賞を受賞した例はこの40年で1度だけ(14年「バードマン」)。今年、編集賞にノミネートされているのは「DUNE/デューン 砂の惑星」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「ドリームプラン」「ドント・ルック・アップ」。
監督賞ノミネートも絶対条件
監督賞にノミネートされなかった作品が作品賞を受賞したケースはこの40年で3回だけ(18年「グリーンブック」12年「アルゴ」89年「ドライビング・Miss・デイジー」)。監督賞にノミネートされていない「コーダ あいのうた」には不利なデータ。
非英語作品の受賞
非英語作品が作品賞にノミネートされることすら滅多にないが、一昨年、「パラサイト 半地下の家族」が史上初めて作品賞受賞という大快挙を果たした。「ドライブ・マイ・カー」はその流れに乗れるか?
配信会社が初の受賞なるか
今年最大の注目は配信会社が史上初めて作品賞を受賞するのかどうか。「パワー・オブ・ザ・ドッグ」でNetflixが悲願達成かと思われたが、そこに突如伏兵「コーダ あいのうた」が現れた。ただし、その「コーダ」を配給したのも配信会社Apple。どちらに転んでも配信会社による初の作品賞受賞となる。
【前哨戦】主要賞
組合賞      :コーダ あいのうた
ゴールデングローブ:パワー・オブ・ザ・ドッグ
ブロードキャスト :パワー・オブ・ザ・ドッグ
英国アカデミー賞 :パワー・オブ・ザ・ドッグ

監督賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
114.8
pts
janekampion ジェーン・カンピオン
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:候補1回/受賞0回
35.0
pts
kennethbranagh ケネス・ブラナー
(ベルファスト)
過去実績:候補1回/受賞0回
34.8
pts
spielberg スティーヴン・スピルバーグ
(ウエスト・サイド・ストーリー)
過去実績:候補7回/受賞2回
21.6
pts
hamaguchi 濱口竜介
(ドライブ・マイ・カー)
過去実績:初候補
34.3
pts
pta ポール・トーマス・アンダーソン
(リコリス・ピザ)
過去実績:候補2回/受賞0回
【予想ポイント】
外国人が有利
過去10年、アメリカ人が受賞したのは1回のみ(ビグロー、チャゼル)。メキシコ人5回、イギリス、台湾、中国、韓国各1回。ここ2年続けてアジア系監督が受賞しているのは無視できないデータ。
脚本を兼ねている方が有利
ここ8年連続で脚本を兼ねている監督が受賞。脚本を書いていないスティーヴン・スピルバーグには不利なデータ。
作品賞との一致率は下がっている
作品賞と監督賞の一致はここ10年で5回。作品賞ノミネート枠&投票ルール改正後は明らかに一致率が下がっているが、ここ2年は一致している(「パラサイト 半地下の家族」「ノマドランド」)。
1993年の因縁再び
第66回(1993年)は奇しくも今回と同じくジェーン・カンピオン(ピアノ・レッスン) vs スティーヴン・スピルバーグ(シンドラーのリスト)の対決だった。当時はスピルバーグが念願の初受賞を果たしたが、今回は…?
【前哨戦】主要賞
組合賞      :ジェーン・カンピオン(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
ゴールデングローブ:ジェーン・カンピオン(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
ブロードキャスト :ジェーン・カンピオン(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
英国アカデミー賞 :ジェーン・カンピオン(パワー・オブ・ザ・ドッグ)

主演男優賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
64.8
pts
willsmith ウィル・スミス
(ドリームプラン)
過去実績:候補2回/受賞0回
89.8
pts
benedict ベネディクト・カンバーバッチ
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:候補1回/受賞0回
57.5
pts
andrew アンドリュー・ガーフィールド
(tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!)
過去実績:候補1回/受賞0回
33.7
pts
denzel デンゼル・ワシントン
(マクベス)
過去実績:候補8回/受賞2回
11.0
pts
javierbardem ハヴィエル・バルデム
(愛すべき夫妻の秘密)
過去実績:候補3回/受賞1回
【予想ポイント】
前哨戦序盤をリードしたカンバーバッチ
各地の批評家賞ではベネディクト・カンバーバッチ(パワー・オブ・ザ・ドッグ)が圧倒的な強さを見せ、前哨戦序盤は他を大きく引き離す独走。だが、終盤になって重要前哨戦をウィル・スミス(ドリームプラン)が総なめするという展開に。
キャリアが評価される?
長らくヒットメイカーとしてハリウッドを牽引してきたウィル・スミスは今回が3度目のノミネート。2,015年の「コンカッション」ではオスカー候補を逃したことで、#OscarsSoWhite(白すぎるオスカー)批判が展開する一因にもなった。これまでのキャリア全体を評価する票が集まってもおかしくない。
もしかすると…な逆転候補
下馬評では圧倒的な本命としてウィル・スミス、対抗にベネディクト・カンバーバッチといった様相だが、一部ではアンドリュー・ガーフィールド(tick, tick…BOOM!)の逆転受賞を予想する声も。
【前哨戦】主要賞
組合賞      :ウィル・スミス(ドリームプラン)
ゴールデングローブ:ウィル・スミス(ドリームプラン)
ブロードキャスト :ウィル・スミス(ドリームプラン)
英国アカデミー賞 :ウィル・スミス(ドリームプラン)

主演女優賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
54.8
pts
jessicachastain ジェシカ・チャステイン
(タミー・フェイの瞳)
過去実績:候補2回/受賞0回
43.8
pts
oliviacoleman オリヴィア・コールマン
(ロスト・ドーター)
過去実績:候補2回/受賞1回
72.0
pts
kristenstewart クリステン・スチュワート
(スペンサー ダイアナの決意)
過去実績:初候補
29.1
pts
nicolekidman ニコール・キッドマン
(愛すべき夫妻の秘密)
過去実績:候補4回/受賞1回
18.9
pts
penelopecruz ペネロペ・クルス
(Parallel Mothers)
過去実績:候補3回/受賞1回
【予想ポイント】
大波乱の前哨戦
前哨戦序盤から中盤にかけてはクリステン・スチュワート(スペンサー ダイアナの決意)の独壇場で、おそらくこのままオスカー像も彼女の手に…と思われた矢先にとんでもない展開が。最重要賞であるアメリカ俳優組合賞でスチュワートがまさかのノミネート落ちという波乱。これによりオスカーの行方はまったくわからなくなることに。
実在の人物を演じる強み
実在の人物を演じて主演女優賞を受賞したケースは過去20年で9回。かなり高い確率と言える。ただ、ここ10年では3回と確率は下がっており、圧倒的に有利ということでもなくなってきている。今年はジェシカ・チャステイン(タミー・フェイの瞳)、ニコール・キッドマン(愛すべき夫妻の秘密)、クリステン・スチュワート(スペンサー ダイアナの決意)の3人が実在の人物を演じている。
女性の権利を守る
昨年、3度目の主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドは、映画業界における女性の権利を声高に主張する急先鋒としても知られる存在。昨年の受賞作「ノマドランド」もプロデューサーを兼任したマクドーマンドが女性監督(クロエ・ジャオ)をスカウトしてきた経緯がある。今年、その文脈で注目されそうなのはジェシカ・チャステイン。彼女がプロデュースを務めた「355」は、男性優位なアクション映画の世界において女性主体の作品を作りたいという強い意志で実現した企画。こういった行動やメッセージ発信はアカデミー会員にも伝わっているはずで、得票に影響するのではないかと思われる。
彼女のスピーチが見たい?
すでに1度受賞しているオリヴィア・コールマン(ロスト・ドーター)だが、アカデミー会員の中には彼女の受賞を望む人間が数多くいると言われている。その理由は彼女の飾らない人となりが生み出す何ともキュートなスピーチにある。前回、「女王陛下のお気に入り」で受賞した際も印象的なスピーチで会場の笑いを誘っており、その後の大活躍の起爆剤になったと言われている。
【前哨戦】主要賞
組合賞      :ジェシカ・チャステイン(タミー・フェイの瞳)
ゴールデングローブ:ニコール・キッドマン(愛すべき夫妻の秘密)
ブロードキャスト :ジェシカ・チャステイン(タミー・フェイの瞳)
英国アカデミー賞 :ジョアンナ・スキャンラン(アフター・ラヴ)

助演男優賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
66.2
pts
troykotzer トロイ・コッツァー
(コーダ あいのうた)
過去実績:初候補
93.7
pts
kodi コディ・スミット=マクフィー
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:初候補
40.1
pts
ciaranhinds シアラン・ハインズ
(ベルファスト)
過去実績:初候補
9.1
pts
jesseplemons ジェシー・プレモンス
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:初候補
11.9
pts
jksimmons J・K・シモンズ
(愛すべき夫妻の秘密)
過去実績:候補1回/受賞1回
【予想ポイント】
前哨戦を独走したのは…
前哨戦序盤から他を引き離す独走を見せていたのはコディ・スミット=マクフィー(パワー・オブ・ザ・ドッグ)。その勢いは衰えず、弱冠25歳にしてオスカーGETかと思われたが、終盤でトロイ・コッツァー(コーダ あいのうた)が驚異の巻き返し。重要賞を総なめして勢力図を完全にひっくり返してしまった。
ろうあ者のオスカー受賞は
映画「コーダ あいのうた」のなかでろうあ者の役を演じたトロイ・コッツァーは、自身も先天性難聴(生まれつき耳が聞こえない聴覚障害)を患っている。もし受賞すれば、ろうあ者のオスカー演技賞獲得はマーリー・マトリン(愛は静けさの中に)以来。劇中で妻を演じたマトリンに続く受賞ということで、何ともロマンチック。
4人が初ノミネート
「セッション」ですでに受賞歴のあるJ・K・シモンズ(愛すべき夫妻の秘密)以外はすべて初ノミネートというフレッシュな顔ぶれ。「ミュンヘン」「ファースト・マン」などで脇を固めてきたベテラン俳優シアラン・ハインズ(ベルファスト)69歳も今回が初ノミネート。
主演みたいな助演
ほぼ主演みたいなものなのに何故か助演部門にエントリーしている場合が多々あるが、出番が多ければ当然印象にも残って票も集まりやすい。近年ではマハーシャラ・アリ(グリーンブック)、J・K・シモンズ(セッション)、クリストフ・ヴァルツ(ジャンゴ 繋がれざる者)などがほぼ全編出ずっぱりの主演みたいな助演だった。今年はコディ・スミット=マクフィー(パワー・オブ・ザ・ドッグ)がほぼ主演。
【前哨戦】主要賞
組合賞      :トロイ・コッツァー(コーダ あいのうた)
ゴールデングローブ:コディ・スミット=マクフィー(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
ブロードキャスト :トロイ・コッツァー(コーダ あいのうた)
英国アカデミー賞 :トロイ・コッツァー(コーダ あいのうた)

助演女優賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
89.4
pts
ariana アリアナ・デボーズ
(ウエスト・サイド・ストーリー)
過去実績:初候補
85.3
pts
kirstendunst キルスティン・ダンスト
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:初候補
40.5
pts
aunjanueellis アーンジャニュー・エリス
(ドリームプラン)
過去実績:初候補
16.8
pts
jessebuckley ジェシー・バックリー
(ロスト・ドーター)
過去実績:初候補
2.4
pts
judidench ジュディ・デンチ
(ベルファスト)
過去実績:候補7回/受賞1回
【予想ポイント】
前哨戦を圧勝
アリアナ・デボーズ(ウエスト・サイド・ストーリー)が序盤から終盤までほぼすべての賞を総なめする独り勝ち。他のノミニーたちは正直太刀打ちできないレベルでの圧勝。
新進女優にやさしい部門
パティ・デューク、テイタム・オニール、アンナ・パキン、マリサ・トメイ、アリシア・ヴィキャンデルなど、子役あるいは突如現れた新星に期待値をこめて賞が贈られることが多々ある。今年この枠に当てはまるのはアリアナ・デボーズ(ウエスト・サイド・ストーリー)。
大逆転があるとしたら…
ジェシー・バックリー(ロスト・ドーター)が演じた悩める母親像は、いろんな意味で多くの人間の共感を呼び起こす。このところ良作に立て続けに出演しているバックリーもキャリアベストの名演。
【前哨戦】主要賞
組合賞      :アリアナ・デボーズ(ウエスト・サイド・ストーリー)
ゴールデングローブ:アリアナ・デボーズ(ウエスト・サイド・ストーリー)
ブロードキャスト :アリアナ・デボーズ(ウエスト・サイド・ストーリー)
英国アカデミー賞 :アリアナ・デボーズ(ウエスト・サイド・ストーリー)

脚本賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
58.4
pts
licoricepizza ポール・トーマス・アンダーソン
(リコリス・ピザ)
過去実績:候補4回/受賞0回
42.9
pts
belfast ケネス・ブラナー
(ベルファスト)
過去実績:候補1回/受賞0回
22.5
pts
kingrichard ザック・ベイリン
(ドリームプラン)
過去実績:初候補
2.2
pts
worst エスキル・フォクト、ヨアキム・トリアー
(The Worst Person in the World)
過去実績:初候補
28.5
pts
dontlookup アダム・マッケイ
(ドント・ルック・アップ)
過去実績:初候補
【予想ポイント】
脚本兼監督のほうが有利
過去10年すべてにおいて監督が執筆した脚本が受賞。監督を兼ねていないザック・ベイリン(ドリームプラン)にとっては不利なデータ。
セリフ<映像の作品は不利
作品賞を受賞または有力視されながら脚本賞を逃したのが、「ROMA/ローマ」「シェイプ・オブ・ウォーター」「ラ・ラ・ランド」「グランド・ブダペスト・ホテル」「アーティスト」「インセプション」など。物語やセリフよりも映像面での話題が大きかった作品が賞を逃す傾向にある。今年は該当作なしか。
非英語作品の受賞は稀
非英語作品の受賞は滅多にないが、一昨年「パラサイト 半地下の家族」が見事に受賞。とはいえ、その前は前回は2002年「トーク・トゥ・ハー」(スペイン)まで遡る。また、過去10年でアメリカ人以外の脚本家が受賞したのは1回だけ(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ「バードマン」)。ノルウェー映画「わたしは最悪。」には厳しいデータ。
PTAはいまだ受賞なし
すでに何度か受賞していそうなポール・トーマス・アンダーソン(リコリス・ピザ)だが、実はいまだ受賞なし。今年も監督賞・脚本賞でノミネートされるなどアカデミー会員からの寵愛は明らかなので、そろそろ受賞してもいい頃?
「ベルファスト」がとるとしたらここ
作品賞部門でも有力視されている「ベルファスト」だが、最もとれる可能性が高いのがこの部門。「ベルファスト」を愛する会員はこの部門に投票するだろう。
【前哨戦】主要賞
組合賞      :ドント・ルック・アップ
ゴールデングローブ:ベルファスト
ブロードキャスト :ベルファスト
英国アカデミー賞 :リコリス・ピザ

脚色賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
81.8
pts
powerofthedog ジェーン・カンピオン
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:候補1回/受賞1回
27.9
pts
lostdaughter マギー・ギレンホール
(ロスト・ドーター)
過去実績:初候補
33.8
pts
coda シアン・ヘダー
(コーダ あいのうた)
過去実績:初候補
32.8
pts
drivemycar 濱口竜介、大江崇允
(ドライブ・マイ・カー)
過去実績:初候補
28.0
pts
dune ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績(エリック・ロス):候補5回/受賞1回
【予想ポイント】
脚本賞よりも監督兼任率が低い
監督が書いた脚本がこの部門を制しているのは過去10年で6回。高い確率ではあるが、脚本賞部門に比べればその率は低い。ただ、今年はノミニーすべてが監督も兼ねている。
非英語作品の受賞はゼロ
過去93年で非英語作品がこの部門で受賞したことは一度もない。脚本賞でも2例のみで、やはり言葉の壁は高くそびえ立っている印象。
女性の受賞は久しぶり
2005年「ブロークバック・マウンテン」のダイアナ・オサナ以来17年ぶり、単独となると1995年「いつか晴れた日に」のエマ・トンプソン以来27年ぶりの快挙となる。
【前哨戦】主要賞
組合賞     :コーダ あいのうた
ブロードキャスト:パワー・オブ・ザ・ドッグ
英国アカデミー賞:コーダ あいのうた

撮影賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
63.5
pts
dune グレイグ・フレイザー
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績:候補1回/受賞0回
62.5
pts
powerofthedog アリ・ウェグナー
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:初候補
42.0
pts
macbeth ブリュノ・デルボネル
(マクベス)
過去実績:候補5回/受賞0回
25.7
pts
westsidestory ヤヌス・カミンスキー
(ウエスト・サイド・ストーリー)
過去実績:候補6回/受賞2回
28.9
pts
nightmarealley ダン・ローストセン
(ナイトメア・アリー)
過去実績:候補1回/受賞0回
【予想ポイント】
技術的な特徴のある作品が受賞しやすい
ありのままの自然を美しく切り取る撮影よりも、人工的に作られた映像が高く評価される傾向。「アバター」「ゼロ・グラビティ」「ブレードランナー 2049」のようなSF作品から、「バードマン」「1917」のような疑似ワンカット作品、「ROMA ローマ」や「Mank マンク」のような実は超絶技巧のモノクロ作品など。
巨匠たちも方向転換
これまで美しい自然を光と影のマジックで彩ってきた巨匠ロジャー・ディーキンスやエマニュエル・ルベツキも、ある時期を境に方向転換。その途端にオスカーを連続受賞するわかりやすい結果に。
「THE BATMAN」撮影も合わせて評価?
「DUNE/デューン 砂の惑星」でノミネートされているグレイグ・フレイザーは、今まさに全米ボックスオフィスを賑わせている「THE BATMAN -ザ・バットマン-」の撮影も担当している。少なからず得票に影響する?
女性撮影監督が史上初の受賞なるか
オーストラリア人のアリ・ウェグナー(パワー・オブ・ザ・ドッグ)は、2017年のレイチェル・モリソン(マッドバウンド 哀しき友情)以来となる女性として史上2人目のノミネート。受賞すれば史上初の快挙となる。
フランスの巨匠が初受賞を狙う
ジャン=ピエール・ジュネ監督やコーエン兄弟の作品を手がけてきたフランスが誇る撮影監督ブリュノ・デルボネルはこれまで5回ノミネートされるも受賞経験はなし。そろそろ順番が回ってきてもいい頃だが…。
【前哨戦】主要賞
組合賞     :DUNE/デューン 砂の惑星
ブロードキャスト:パワー・オブ・ザ・ドッグ
英国アカデミー賞:DUNE/デューン 砂の惑星

編集賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
39.0
pts
dune ジョー・ウォーカー
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績:候補2回/受賞0回
28.8
pts
powerofthedog ピーター・シベラス
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:初候補
9.4
pts
kingrichard パメラ・マーティン
(ドリームプラン)
過去実績:候補1回/受賞0回
7.0
pts
dontlookup ハンク・コーウィン
(ドント・ルック・アップ)
過去実績:候補2回/受賞0回
13.8
pts
tick ミーロン・ケルシュタイン、アンドリュー・ワイズブラム
(tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!)
過去実績(アンドリュー・ワイズブラム):候補1回/受賞0回
【予想ポイント】
作品賞との一致率が急降下
作品賞のノミネート本数および投票ルールが変わってから、作品賞と編集賞の一致率が急激に下がることに。2001年〜2001年の一致率が60%だったのに対し、次の20年では10%と急降下。編集賞部門を予想する際、作品賞で強い作品を本命にするという法則はもはや通用しない。
技巧的な編集が好まれる傾向
潮目が変わったのは2007年あたりから。作品賞を競っていた「ノー・カントリー」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」をおさえ、「ボーン・アルティメイタム」が受賞した。象徴的なのが、2010年「ソーシャル・ネットワーク」、2011年「ドラゴン・タトゥーの女」の連続受賞(カーク・バクスター、アンガス・ウォール)。
常識破りのトンデモ編集?
「ドント・ルック・アップ」の編集は実はとんでもない暴挙?登場人物がセリフを言い終わらないうちにシーンをバッサリ切り落とし場面転換してしまう手法は、作品のテンポとユーモアを決定づける重要な役割を担っている。でも待って。切り落としているのはオスカー俳優レオナルド・ディカプリオやジェニファー・ローレンスのセリフ…。よく考えてみるとすごいこと。
戦闘シーンと演奏シーン
近年の受賞作にわかりやすい傾向。作品中に“戦闘シーン”か“演奏シーン”を含むものが受賞している。たとえば戦闘シーンを含むのは「ダンケルク」「ハクソー・リッジ」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、演奏シーンを含むのは「サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-」「ボヘミアン・ラプソディ」「セッション」など。今年は戦闘シーン「DUNE」、演奏シーン「tick, tick…」。
【前哨戦】主要賞
組合賞     :tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!、ドリームプラン
ブロードキャスト:ウエスト・サイド・ストーリー
英国アカデミー賞:007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

美術賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
46.6
pts
dune_art 美術:パトリス・ヴァーメット 装置:Zsuzsanna Sipos
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績(パトリス・ヴァーメット):候補2回/受賞0回
34.4
pts
nightmarealley_art 美術:タマラ・デヴィレル 装置:シェーン・ヴィア
(ナイトメア・アリー)
過去実績(シェーン・ヴィア):候補1回/受賞1回
24.5
pts
westsidestory 美術:アダム・ストックハウゼン 装置:レナ・ディアンジェロ
(ウエスト・サイド・ストーリー)
過去実績:(アダム・ストックハウゼン):候補3回/受賞1回
12.7
pts
macbeth_art 美術:ステファン・デシャント 装置:ナンシー・ハイ
(マクベス)
過去実績:(ナンシー・ハイ):候補8回/受賞2回
3.5
pts
powerofthedog_art 美術:グラント・メイジャー 装置:アンバー・リチャーズ
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:(グラント・メイジャー):候補4回/受賞1回
【予想ポイント】
衣装デザイン賞との一致は高いが…
美術賞と衣装デザイン賞の結果が一致したのは、過去20年で10回。確率は50%と高いが、ここ2年は一致していない。近年で一致した作品は2015年「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、2018年「ブラックパンサー」といずれもファンタジーの世界観が想像力豊かに再現されたもの。今年は「DUNE」「ナイトメア・アリー」「ウエスト・サイド・ストーリー」の3作品が衣装デザイン賞との同時ノミネートを果たしているが、この中では「DUNE」がこれまでの傾向に近いか。
ピリオドとファンタジーが拮抗
美術賞は大きく3つにカテゴライズされる。ピリオド(歴史もの)、コンテンポラリー(現代もの)、そしてファンタジー。なかでもピリオドとファンタジーが強く、過去の成績も拮抗している。今年はピリオド「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「ウエスト・サイド・ストーリー」、ファンタジー「DUNE」、ファンタジー色が強いピリオド「マクベス」「ナイトメア・アリー」とカテゴリ分けできるが…。
衣装デザイン賞にもノミネートされていることが条件
過去10年、衣装デザイン賞にノミネートされず美術賞を受賞した例はひとつもない。今年、衣装デザイン賞にノミネートされていない「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「マクベス」には厳しいデータ。
【前哨戦】主要賞
組合賞     :DUNE/デューン 砂の惑星、ナイトメア・アリー
ブロードキャスト:DUNE/デューン 砂の惑星
英国アカデミー賞:DUNE/デューン 砂の惑星

衣装デザイン賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
37.6
pts
cruella ジェニー・ビーヴァン
(クルエラ)
過去実績:候補10回/受賞2回
33.5
pts
dune ジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績:候補3回/受賞0回
17.6
pts
westsidestory ポール・テイズウェル
(ウエスト・サイド・ストーリー)
過去実績:初候補
17.9
pts
nightmarealley ルイス・セケイラ
(ナイトメア・アリー)
過去実績:候補1回/受賞0回
10.8
pts
cyrano マッシモ・カンティーニ・パリーニ、ジャクリーン・デュラン
(シラノ)
過去実績(ジャクリーン・デュラン):候補6回/受賞2回
【予想ポイント】
美術賞との一致率は50%
美術賞と衣装デザイン賞を同時に受賞した作品は、過去20年で半分の10作品。一致率としてはかなり高い。ここ2年は一致していないが、今年は前哨戦の結果を見るかぎり、「DUNE」がどちらも受賞する可能性が高い?
ファンタジーorピリオド?
過去20年を見てみると、ピリオド(歴史もの)が11作品、ファンタジーが6作品、ファンタジー色の強いピリオドが3作品という結果。ピリオドがやや有利。今年はピリオド「ウエスト・サイド・ストーリー」「シラノ」、ファンタジー「DUNE」「クルエラ」、ファンタジー色の強いピリオド「ナイトメア・アリー」とカテゴライズされるが…。
美術賞にもノミネートされている作品が圧倒的に強い
過去10年、美術賞にノミネートされず衣装デザイン賞を受賞したのは「ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語」と「ファントム・スレッド」の2作品のみ。今年、美術賞にノミネートされていない「クルエラ」「シラノ」には厳しいデータ。
【前哨戦】主要賞
組合賞     :クルエラ、DUNE/デューン 砂の惑星
ブロードキャスト:クルエラ
英国アカデミー賞:クルエラ

作曲賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
65.2
pts
dune ハンス・ジマー
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績:候補11回/受賞1回
Main Themeを聴く
53.6
pts
powerofthedog ジョニー・グリーンウッド
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績:候補1回/受賞0回
Main Themeを聴く
17.6
pts
encanto ジャーメイン・フランコ
(ミラベルと魔法だらけの家)
過去実績:初候補
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10.9
pts
dontlookup ニコラス・ブリテル
(ドント・ルック・アップ)
過去実績:候補1回/受賞0回
Main Themeを聴く
9.4
pts
parallelmothers アルベルト・イグレシアス
(Parallel Mothers)
過去実績:候補3回/受賞0回
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【予想ポイント】
巨匠ハンス・ジマーが久しぶりの受賞?
これまで11回ノミネートされているが、意外や受賞は1度きり(95年「ライオン・キング」)。今回受賞すれば26年ぶりとなる。いまの映画音楽の潮流を作った人。もはや巨匠と呼ぶにふさわしい領域だけに、2度目の受賞があって然るべきか。
サントラがバカ売れ
「ミラベルと魔法だらけの家」のサウンドトラックはビルボードで9週連続トップを走り続けるほどの特大ヒット。主題歌賞部門での評価がメインになりそうだが、こちらの部門でも十分にチャンスあり。
美術賞との意外な符号?
過去5年に絞ると、美術賞と作曲賞の符号率は実に80%。ここ3年続けて一致している(「ブラックパンサー」「シェイプ・オブ・ウォーター」「ラ・ラ・ランド」)。
→今年、両方の部門にノミネートされているのは「1917 命をかけた伝令」のみ。
異色映画作曲家?
レディオヘッドのメンバーであるジョニー・グリーンウッドは今回2度目のノミネート。映画音楽デビューとなった「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は規定の概念をぶち壊す衝撃的なスコアだったが、その後も個性的な音を作り続けている。前哨戦では「パワー・オブ・ザ・ドッグ」だけでなく、「スペンサー ダイアナの決意」の音楽も高く評価されていた。あわせ技1本?
美術賞との意外な符号
一見あまりつながりがないように見える両部門だが、過去10年に絞ると、美術賞と作曲賞を同時に受賞した作品は4本もある(「グランド・ブダペスト・ホテル」「ブラックパンサー」「シェイプ・オブ・ウォーター」「ラ・ラ・ランド」)。今年、両方の部門でノミネートされているのは、「DUNE/デューン 砂の惑星」と「パワー・オブ・ザ・ドッグ」。
個人的に応援したいのは…
人気ドラマ「サクセッション」(「メディア王 華麗なる一族」のタイトルでU-NEXTにて配信中)でも美しい旋律のメインテーマを奏でたニコラス・ブリテルはまだ41歳で将来が嘱望される逸材。「ムーンライト」のシンプルながら胸に響くテーマ曲など、若くして数々の名曲を生み出している。今回の「ドント・ルック・アップ」も作品の雰囲気にマッチした名曲。
【前哨戦】主要賞
ゴールデングローブ:DUNE/デューン 砂の惑星
ブロードキャスト :DUNE/デューン 砂の惑星
英国アカデミー賞 :DUNE/デューン 砂の惑星

主題歌賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
33.3
pts
notimetodie “No Time to Die”
(007/ノー・タイム・トゥ・ダイ)
[作曲・作詞] ビリー・アイリッシュ、フィニアス・オコネル
過去実績:初候補
23.8
pts
encanto “Dos Oruguitas”
(ミラベルと魔法だらけの家)
[作曲・作詞] リン=マニュエル・ミランダ
過去実績:候補1回/受賞0回
24.0
pts
kingrichard “Be Alive”
(ドリームプラン)
[作曲・作詞] DIXSON、ビヨンセ・ノウルズ=カーター
過去実績:初候補
12.5
pts
belfast “Down to Joy”
(ベルファスト)
[作曲・作詞] ヴァン・モリソン
過去実績:初候補
9.1
pts
fourgooddays “Somehow You Do”
(Four Good Days)
[作曲・作詞] ダイアン・ウォーレン
過去実績:候補12回/受賞0回
【予想ポイント】
「007」主題歌の強さ
「007」シリーズの主題歌はここ2作品(「スカイフォール」「スペクター」)が続けこの部門で受賞している。ただし、シリーズ通じて主題歌賞を受賞したのはその2作品だけ。
ダイアン・ウォーレン今年こそ?!
ここまで12回のノミネートを誇りながら受賞0のダイアン・ウォーレンが今回13回目の挑戦。これまで”愛は止まらない”(マネキン)や”ミス・ア・シング”(アルマゲドン)など人気曲を量産してきたが、あと一歩が届かず。ちなみに2018年から5年連続のノミネート。
アカデミー賞規定に反する?
“Down to Joy”(ベルファスト)は、ヴァン・モリソンが70年代に手がけた未発表曲がベースになっており、映画のためのオリジナル曲ではないのでは?という指摘があった。その指摘は退けられたものの、得票への影響は避けられない?
いま最も信頼されている作曲家
「ハミルトン」や「イン・ザ・ハイツ」など、ブロードウェイで華々しい成功をおさめ、初監督映画「tick, tick, boom!…チック、チック、ブーン!」も高く評価されたリン=マニュエル・ミランダ。これまでピューリツァー賞1回、トニー賞3回、グラミー賞3回、エミー賞1回、ローレンス・オリヴィエ賞1回を受賞している賞コレクターが、遅かれながらアカデミー賞を制するか。
最も“売れた”楽曲は?
ビルボードの成績を見てみると、”No Time to Die”が最高16位、”Dos Oruguitas”が最高36位までランキングを駆け上がっている。ちなみに「ミラベルと魔法だらけの家」のサウンドトラックアルバムは9週間続けてセールス1位を獲得する特大ヒットとなっている。
ディズニー・アニメ主題歌は強い
主題歌賞部門はとにかくディズニー・アニメが強いイメージがあるが、過去20年で9本がノミネートされて3本が受賞している(「トイ・ストーリー3」「リメンバー・ミー」「アナと雪の女王」)。
【前哨戦】主要賞
ゴールデングローブ:”No Time to Die”
ブロードキャスト :”No Time to Die”

メイクアップ&ヘアスタイリング賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
23.3
pts
tammy リンダ・ダウズ、ステファニー・イングラム、ジャスティン・ラリー
(タミー・フェイの瞳)
過去実績:初候補
26.0
pts
cruella ナディア・ステイシー、ナオミ・ドネ、ジュリア・ヴァーノン
(クルエラ)
過去実績(ナオミ・ドネ):候補1回/受賞0回
14.3
pts
dune ドナルド・モワット、ラブ・ラーソン、エヴァ・フォン・バール
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績(ラブ・ラーソン、エヴァ・フォン・バール):候補2回/受賞0回
14.3
pts
gucci ヨーラン・ルンドストレーム、アンナ・カーリン・ロック、フレデリック・アスピラス
(ハウス・オブ・グッチ)
過去実績(ヨーラン・ルンドストレーム):候補1回/受賞0回
14.0
pts
coming2america マイク・マリーノ、ステイシー・モリス、カーラ・ファーマー
(星の王子ニューヨークへ行く2)
過去実績:初候補
【予想ポイント】
ヘアスタイリングの重要性
第84回授賞式で主演女優賞を受賞したメリル・ストリープが自身のヘアスタイリストに謝意を表明し、その技術に対する評価の機運が一気に高まった。結果、翌年からメイクアップ賞→メイクアップ&ヘアスタイリング賞と名称が変更され、今に至る。今年、ヘアメイクの技術が目立つのは「クルエラ」「タミー・フェイの瞳」「ハウス・オブ・グッチ」。
実在の人物に寄せる技術
過去10年のうち6回が実在の人物を再現するメイクアップ&ヘアスタイリングが評価されたものだった。マーガレット・サッチャー、ウィンストン・チャーチル、ディック・チェイニーなど、よく知られた人物を俳優とともに作り上げる工程が高く評価されている。今年は「タミー・フェイの瞳」「ハウス・オブ・グッチ」がその対象。
ファンタジー系も強い
「スター・トレック」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「スーサイド・スクワッド」など特殊メイクによるクリーチャー造形なども高く評価されるポイント。娯楽映画だからといって低く評価されることはない。「DUNE」にもチャンスあり。
【前哨戦】主要賞
組合賞     :クルエラ
ブロードキャスト:タミー・フェイの瞳
英国アカデミー賞:タミー・フェイの瞳

音響賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
24.3
pts
dune マック・ルース、マーク・マンジーニ、テオ・グリーン、ダグ・ヘンフィル、ロン・バートレット
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績(ダグ・ヘンフィル):候補9回/受賞1回
12.8
pts
westsidestory トッド・A・メイトランド、ゲイリー・ライドストローム、ブライアン・チャムニー、アンディ・ネルソン、ショーン・マーフィ
(ウエスト・サイド・ストーリー)
過去実績(ゲイリー〜):候補19回/受賞7回
過去実績(アンディ・ネルソン):候補21回/受賞2回
11.6
pts
powerofthedog リチャード・フリン、ロバート・マッケンジー、タラ・ウェブ
(パワー・オブ・ザ・ドッグ)
過去実績(ロバート・マッケンジー):候補2回/受賞1回
12.8
pts
notimetodie サイモン・ヘイズ、オリヴァー・ターニー、ジェームズ・ハリソン、ポール・マッセイ、マーク・テイラー
(007/ノー・タイム・トゥ・ダイ)
過去実績(ポール・マッセイ):候補9回/受賞1回
2.4
pts
belfast デニース・ヤーデ、サイモン・チェイス、ジェームズ・マザー、ニヴ・アディリ
(ベルファスト)
過去実績(ニヴ・アディリ):候補1回/受賞1回
【予想ポイント】
録音賞と音響編集賞が統合
昨年から録音賞と音響編集賞が統合化され、音響賞となった。注目された統合第1回目となる昨年は「サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-」が受賞。どちらかと言えば録音の方が重視された結果に。※録音賞では演奏シーンがある作品が受賞しやすい傾向。
戦闘シーンがある映画が受賞しやすい傾向
録音賞、音響編集賞ともに戦闘シーンがある映画が受賞しやすい傾向にある(「1917 命をかけた伝令」「ダンケルク」「ハクソー・リッジ」など)。「DUNE/デューン 砂の惑星」「ベルファスト」「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」には有利なデータ。
【前哨戦】主要賞
組合賞     :DUNE/デューン 砂の惑星
英国アカデミー賞:DUNE/デューン 砂の惑星

視覚効果賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
40.5
pts
dune ポール・ランバート、トリスタン・マイルズ、ブライアン・コナー、ゲルト・ネフツァー
(DUNE/デューン 砂の惑星)
過去実績(ポール・ランバート):候補2回/受賞2回
29.7
pts
nowayhome ケリー・ポート、クリス・ワグナー、スコット・エデルスタイン、ダン・サディック
(スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム)
過去実績(ダン・サディック):候補11回/受賞0回
22.7
pts
shangchi クリストファー・タウンゼンド、ジョー・ファレル、ショーン・ノエル・ウォーカー、ダン・オリヴァー
(シャン・チー テン・リングスの伝説)
過去実績(クリストファー〜):候補2回/受賞0回
38.5
pts
notimetodie チャーリー・ノーブル、ジョエル・グリーン、ジョナサン・フォークナー、クリス・コーボールド
(007/ノー・タイム・トゥ・ダイ)
過去実績(クリス・コーボールド):候補5回/受賞1回
26.2
pts
freeguy スウェン・ギルバーグ、ブライアン・グリル、Nikos Kalaitzidis、ダン・サディック
(フリー・ガイ)
過去実績(ダン・サディック):候補11回/受賞0回
【予想ポイント】
製作費が大きいと不利?
CGを大量に使った予算の大きな作品が必ずしも有利にはならない。2018年〜2019年に「アベンジャーズ」&「スター・ウォーズ」シリーズ作品がどちらもノミネートされたが、受賞したのは予算数分の1で作られた「ファースト・マン」と「1917 命をかけた伝令」だった。
MCU作品は受賞例なし
2008年の「アイアンマン」以降、MCU作品は10本がノミネートされているが、受賞はなし。今年も「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の2本がノミネートされているが…。
派手<ユニーク
見た目の派手さよりも技術的なユニークさが優先される。2015年の「エクス・マキナ」がその最たる例。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」「オデッセイ」ら見た目派手な大作を相手にサプライズ受賞を果たした。
SFファンタジーは不利
近年、何でもありのSFファンタジー世界を描く作品は明らかに不利。視覚効果の代名詞とも言える「スター・ウォーズ」シリーズは84年「ジェダイの帰還」以降、受賞がない。過去10年の受賞作を見ても、リアルに根ざしたフィクション世界を実現した作品が強い。
【前哨戦】主要賞
組合賞     :DUNE/デューン 砂の惑星
ブロードキャスト:DUNE/デューン 砂の惑星
英国アカデミー賞:DUNE/デューン 砂の惑星

国際長編映画賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
82.5
pts
drivemycar ドライブ・マイ・カー
(日本)
日本の実績:候補13回/受賞1回
40.9
pts
worst わたしは最悪。
(ノルウェー)
ノルウェーの実績:候補5回/受賞0回
24.9
pts
flee FLEE フリー
(デンマーク)
デンマークの実績:候補13回/受賞4回
28.3
pts
handofgod The Hand of God
(イタリア)
イタリアの実績:候補28回/受賞11回
0
pts
lunana ブータン 山の教室
(ブータン)
ブータンの実績:初候補
【予想ポイント】
国別の実績
過去のノミネート数ではイタリア(The Hand of God)の28回が頭一つ抜きん出ている。それに続くのはデンマーク(FLEE フリー)と日本(ドライブ・マイ・カー)でともに13回。ただし、受賞数ではデンマーク4回に対して日本は1回のみ。ノルウェー(わたしは最悪。)は5回ノミネートで受賞ゼロ。ブータン(ブータン 山の教室)は初ノミネート。
カンヌとの相性は…?
かつてはアカデミー賞とカンヌは水と油と言われたものだが、最近はむしろ相性がいい。「パラサイト 半地下の家族(韓国)」、「愛、アムール(フランス)」、「セールスマン(イラン)」、「グレート・ビューティー/追憶のローマ(イタリア)」などカンヌで高い評価を得た作品がこの部門で受賞を果たしている。カンヌで高く評価され、脚本賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」には有利なデータ。
国際長編映画賞以外の部門にもノミネートされると?
時折、言語の壁を超えて、英語作品と並んで他の部門にもノミネートされる作品が出てくるが、それはイコールかなりの高評価を得ているということで、国際長編映画賞部門では当然頭一つ抜きん出た存在ということになる。「パラサイト 半地下の家族」「ROMA/ローマ」「愛、アムール」「別離」「グリーン・デスティニー」など。作品賞・監督賞・脚色賞にノミネートされている「ドライブ・マイ・カー」、および脚本賞にノミネートされている「わたしは最悪。」には有利なデータ。
【前哨戦】主要賞
ゴールデングローブ:ドライブ・マイ・カー
ブロードキャスト :ドライブ・マイ・カー
英国アカデミー賞 :ドライブ・マイ・カー

長編アニメーション映画賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
63.0
pts
encanto ミラベルと魔法だらけの家
(ディズニー)
61.6
pts
flee.jpg FLEE フリー
(NEON)
87.3
pts
mitchell ミッチェル家とマシンの反乱
(Netflix)
52.4
pts
luca あの夏のルカ
(ディズニー)
40.9
pts
raya ラーヤと龍の王国
(ディズニー)
【予想ポイント】
ピクサーが圧倒的な実績
この部門で無類の強さを誇るのがピクサー。01年にこの部門が開設されて以来の20回で、実に半分以上の11回をピクサー作品が制している。今年は「あの夏のルカ」で参戦だが、劇場公開されなかった影響は大きく出そう。
ディズニーの天下
ピクサーを含めディズニー製のアニメは全20回中14回受賞。特にこの10年に絞れば8作品が受賞と手がつけられない強さ。今年も「ミラベルと魔法だらけの家」「あの夏のルカ」「ラーヤと龍の王国」がノミネートされている。
前哨戦をリードしたのは…?
ディズニーの受賞に待ったをかけるのはNetflix?前哨戦をリードしたのはNetflixで配信された「ミッチェル家とマシンの反乱」。3年前にこの部門を制した「スパイダーマン:スパイダーバース」を手がけたチームの新作とあってクオリティは保証付き。
サントラが大ヒット
「ミラベルと魔法だらけの家」のサントラが記録的な大ヒットとなっていることは大きく得票に影響しそう。前哨戦でリードするライバル(ミッチェル家とマシンの反乱)を逆転する可能性は十分。
【前哨戦】主要賞
組合賞      :ミラベルと魔法だらけの家
アニー賞     :ミッチェル家とマシンの反乱
ゴールデングローブ:ミラベルと魔法だらけの家
ブロードキャスト :ミッチェル家とマシンの反乱
英国アカデミー賞 :ミラベルと魔法だらけの家

長編ドキュメンタリー映画賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
53.8
pts
summerofsoul.jpg サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)
(ディズニー)
42.2
pts
flee FLEE フリー
(NEON)
47.7
pts
ascention Ascension
(MTV Documentary Films)
20.5
pts
attica Attica
(Showtime)
9.2
pts
writingwithfire 燃え上がる記者たち
(Music Box Films)
【予想ポイント】
長編アニメ賞、国際長編映画賞とのトリプルノミネート
デンマーク映画「FLEE フリー」が長編アニメーション映画賞、国際長編映画賞とのトリプルノミネートという史上初の快挙を達成。ただ、どの部門でも2番手 or 3番手評価で受賞できない可能性が高い。
Netflix作品が無双状態だったが…
この5年でNetflix作品が3度受賞と無双状態。2014年以来、昨年まで7年連続でノミネート作品を送り出していたが、今年はノミネート作品なし。
昨年のアカデミー賞授賞式で
第93回アカデミー賞授賞式で音楽監督を務めていたのが、「サマー・オブ・ソウル」のクエストラブ監督。実はその頃からすでに同作の前評判は高く、オスカー受賞を有力視されていた。
無視できない中国の存在
2年前に長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「アメリカン・ファクトリー」は、中国企業のアメリカ進出を描く内容だった。特に経済面において中国の存在は大きなものになっていて、今年も中国企業の内情を描く「Ascension」がノミネートされている。
【前哨戦】主要賞
組合賞      :サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命が〜)
英国アカデミー賞 :サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命が〜)

短編アニメーション映画賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
robinrobin ことりのロビン
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windshieldwhiper The Windshield Wiper
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bestia Bestia
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boxballet ボクシングバレー
予告編を観る
affairsoftheart Affairs of the Art
予告編を観る
【予想ポイント】
ディズニーが強いが…
ディズニー作品は過去10年で9本がノミネートで4本が受賞と強いが、今年は1本もノミネートされていない。
Netflixの侵攻
Netflix作品は昨年「愛してるって言っておくね」で初受賞。今年は「ウォレスとグルミット」でおなじみのアードマン・アニメーションズが製作した「ことりのロビン」で2年連続の受賞を狙う。
視聴可能な作品が有利
短編映画は映画館で視聴できるチャンスが少ないだけに、Web上で視聴可能な作品が当然有利になる。現状、Webで全編動画を視聴できるのは「ことりのロビン」「The Windshield Wiper」の2本。Netflixで配信の「ことりのロビン」が視聴環境で一歩リードか。
前哨戦実績
今年のアニー賞で短編アニメ賞を受賞しているのが「Bestia」。ほかアヌシーやベルリンなど世界各地で賞を獲得している。賞実績では他を一歩リード。

短編ドキュメンタリー映画賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
queenofbasketball The Queen of Basketball
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benazir ベナジルに捧げる3つの歌
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whenwewerebullies When We Were Bullies
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audible オーディブル: 鼓動を響かせて
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leadmehome 私の帰る場所
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【予想ポイント】
視Netflixの得意部門
Netflix作品は5年連続ノミネートでそのうち2本が受賞という高確率。今年も「ベナジルに捧げる3つの歌」「オーディブル: 鼓動を響かせて」「私の帰る場所」の3本がノミネートされている。
視聴可能な作品は…
Netflixで配信中の3本に加え、「The Queen of Basketball」もYouTubeで全編を視聴できる。残る「When We Were Bullies」は3月30日からHBO Maxで配信開始ということで、視聴環境では大きなハンディキャップを背負うことに。
映画の主人公が逝去
「The Queen of Basketball」の主人公ルシア・ハリスさんが今年1月に66歳で逝去。劇中では元気な姿で自らの過去を振り返っていた。

短編実写映画賞
予想 前哨戦 ノミニー ※並びは予想サイトGoldDerbyでの人気順
longgoodbye The Long Goodbye
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alakachuu Ala Kachuu – Take and Run
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thedress The Dress
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pleasehold Please Hold
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onmymind On My Mind
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【予想ポイント】
視聴可能な作品は…
「The Long Goodbye」はYouTubeで全編を視聴可能。ノミネート作のうち視聴可能なのが1本だけというのは大きな強み。
リズ・アーメッド製作・主演
「The Long Goodbye」は人気俳優リズ・アーメッドが製作・主演した作品。昨年、「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」で主演男優賞にノミネートされたばかりのアーメッドだけに、アカデミー会員に対するアピール度は大きい。

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