[有力コンテンダー紹介] There Will Be Blood
There Will Be Blood
パラマウント・ヴァンテージ 11.21 Release
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、シアラン・ハインズ
物語
1920年代のテキサスが舞台。野心あふれる採掘者プレインヴュー(デイ=ルイス)が、油田を発見し大物実業家にのし上がるが、政治家の汚職事件に巻き込まれる。
解説
原作は社会派作家アプトン・シンクレアが1927年に発表した『石油!』。ハーディング大統領時代の政治汚職「ティーポット・ドーム事件」に絡めて野心家の実業家を描いている。この格調高き原作に、今までは己の脚本作のみを演出してきたPTAことポール・トーマス・アンダーソンが挑む。彼が劇場公開作のメガホンをとるのは2003年『パンチドランク・ラブ』以来。PTAの剛腕演出と「超役者バカ一代」デイ=ルイスの演技力がどのようなケミストリーを醸し出すのか。期待は膨らむ一方。一方では脇役者(特に女優陣)の地味さは気になるところだが・・・『リトル・ミス・サンシャイン』でブレイクしたポール・ダノに期待しよう。