[Weekend Report] ジャド・アパトゥまた大当たり!「Superbad」が首位!
「40歳の童貞男」「Knocked Up」と監督作が立て続けに大ヒットを飛ばしているジャド・アパトゥがプロデュースに回った「Superbad」が予想を遥かに上回る大ヒットスタートを切った。オープニング3日間で3100万ドル超は「Knocked Up」をわずかに上回る高水準。最終的には「Knocked Up」の1億4700万ドルを超えるヒットになる可能性もある。
その「Knocked Up」に主演するセス・ローゲンが脚本を担当したこのコメディは、デブとヤセの凸凹コンビが高校卒業を機に離れ離れになってしまう前に、最後の思い出作りに奔走する様を描いている。バカバカしくお下品なジョークも満載だが、批評家も映画ファンも大満足の一本に仕上がっているよう。これでアパトゥは関わった作品が3本連続で大当たりを記録しており、一躍もっとも信頼のおける大ヒットメーカーと認識されることになった。監督次回作は未定だが、脚本と製作を担当する「The Pinapple Express」(主演:セス・ローゲン)は大きな期待を背負うことになりそうだ。
これまで3度に渡り映像化されてきたジャック・フィニイの『盗まれた街』を「ヒトラー 最期の12日間」のオリバー・ヒルシュピーゲルがリメークした「インベージョン」は2776館で封切られ、3日間でわずか600万ドルしか稼げず5位スタート。ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグとスターを配したものの集客には全く影響がなかったようだ。
56年の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」はドン・シーゲル、78年の「SF/ボディ・スナッチャー」はフィリップ・カウフマン、そして93年の「ボディ・スナッチャーズ」はアベル・フェラーラがそれぞれ演出を担当し、エイリアンが地球を侵略する恐怖を描いてきたが、さすがにカルトホラーとしての評価高い先人たちと比べられると分が悪かったようだ。
3月に開催されたUSコメディアワードで観客賞を受賞したコメディ「Death at a Funeral」は260館で公開されるも、アベレージ5011ドルと全く奮わず。前評判の割に批評家の評価も伸びず、苦しい出足となった。監督のフランク・オズはスティーブ・マーティン主演の傑作「だまされてリビエラ」や「イン&アウト」を手がけてきたコメディ職人だが、今回はイギリス資本でこれまでとは一風違うユーモアに挑戦。マズマズの評価を得るも、大きなキャリアアップには至らなかった。
レオナルド・ディカプリオが環境問題に取り組んだドキュメンタリー「The 11th Hour」は4館で限定公開され、アベレージ1万4000ドルと好調なスタート。退屈なテーマの映画もさすがにディカプリオのネームバリューは効いているようだ。今年3月に行われたアカデミー賞では「不都合な真実」のアル・ゴア元副大統領とコンビを組んでプレゼンターを務めるなど、レオの環境問題への関心の高さは広く知られるところ。今後も似たケースでの取り組みがあるかもしれない。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
Superbad |
Sony
|
$31,200,000
|
2,948
|
$31,200,000
|
1
|
2 |
1
|
ラッシュ・アワー3
|
NL
|
$21,831,000
|
3,778
|
$88,154,000
|
2
|
3 |
2
|
ボーン・アルティメイタム
|
Uni.
|
$18,986,000
|
3,701
|
$163,806,000
|
3
|
4 |
3
|
ザ・シンプソンズ MOVIE |
Fox
|
$6,675,000
|
3,162
|
$165,117,000
|
4
|
5 |
N
|
インベージョン
|
WB
|
$6,000,000
|
2,776
|
$6,000,000
|
1
|
6 |
4
|
スターダスト |
Par.
|
$5,244,000
|
2,565
|
$19,087,000
|
2
|
7 |
5
|
ヘアスプレー |
NL
|
$4,274,000
|
2,389
|
$100,577,000
|
5
|
8 |
6
|
Underdog |
BV
|
$3,613,000
|
2,551
|
$31,692,000
|
3
|
9 |
8
|
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 |
WB
|
$3,540,000
|
1,955
|
$278,646,000
|
6
|
10 |
7
|
I Now Pronounce You Chuck and Larry |
Uni.
|
$3,500,000
|
2,258
|
$110,383,000
|
5
|