英映画誌が選ぶ偉大な映画監督トップ100に疑問
英映画誌が最も偉大な映画監督トップ100を発表!
(eiga.coom ニュースより)
イギリスの映画雑誌による選出だそう。上位はまあ納得できるのだが、10位のデヴィッド・フィンチャーは何故に??黒澤よりもビリー・ワイルダーよりもウディ・アレンよりもイーストウッドよりも上??選考には1ヶ月もかかったと書いてあるものの、モメた結果がこれとは一体。個人的にはフィンチャー作品好きだし、「ゾディアック」も今年公開の中では指折りの傑作とは思うが、さすがにこの順位は過大評価と言わざるをえない。
74位のトニー・スコットにも激しく違和感。だってそのすぐ後ろに御大ミロス・フォアマンがいるのですよ……。さらに3つ後ろにはウィリアム・フリードキンが。ううーむ、アクション映画という括りで見ても、今だ色褪せない「フレンチ・コネクション」とスコットの変わり映えしない一連の凡作を比べればどちらが偉大な監督かは一目瞭然のような気もするが。
さらに、バスター・キートンがランク入りしているのにチャップリンの名前はなし。現役の中で最も才能あるポン・ジュノ、ジャック・オディアールの名前もなし。映画ファンに与えたインパクトという点ではハズせないジュゼッペ・トルナトーレとメル・ギブソンの名前もない。皆が納得いくトップ100を作ることなんて不可能なのはわかっているんだが……。