[Venice 2007] 今年のサプライズ上映は香港の「Mad Detective」!
毎年1本上映されるサプライズ作品。今年はジョニー・トー&ワイ・カーファイの共同監督となる「Shentan(Mad Detective)」が23作目のコンペ入りとなった。
昨年のサプライズ上映作「長江哀歌(エレジー)」(中国:ジャ・ジャンクー監督)は金獅子賞を受賞、一昨年の「うつせみ」(韓国:キム・ギドク監督)、その前の「座頭市」(日本:北野武監督)がともに銀獅子賞(監督賞)を受賞しており、4年連続でサプライズ上映作が重要賞を獲得している。
「Mad Detective」は7つの人格を持つ探偵が猟奇殺人を繰り返すクライムドラマ。作品の前後半を2人の監督が撮り分けるという新しい手法が兼ねてから話題になっていた一本だ。ジョニー・トーは昨年「Exiled(放・逐)」でヴェネチア参戦。受賞はならなかったが高い評価を得、早くもハリウッドリメイクが決まっている。一方のワイ・カーファイは初の国際映画祭参戦となるが、アンディ・ラウが肉襦袢をつけて熱演を披露した「マッスルモンク」が話題となった実力派。2人の変わった形でのコラボレーションがどんなケミストリーを生み出すのか楽しみだ。