2007 アカデミー賞 主演女優賞 有力コンテンダー
なかなか多彩なコンテンダーが揃った今年の主演女優賞レース。例年コマ不足でノミネーション発表時期には候補が6,7人まで絞られてしまうのだが、今年はもう少し楽しいレースが期待できそうだ。
今年、この部門を引っ張っていくことが予想されるのはすでに主演賞を受賞している2人の女優。「ブレイブ ワン」のジョディ・フォスター(2度受賞)と「Away From Her」のジュディ・クリスティ(1度受賞)だ。どちらも過去の受賞経験がハンデとなりそうだが、ノミネートまでなら障壁も低そうだ。
2人に続くのは5月に公開されスマッシュヒットしたコメディ「ウェイトレス おいしい人生のつくりかた」のケリー・ラッセル。TV「フェリシティの青春」でブレイクした彼女だけに、TV女優のレッテルが邪魔をしそうだが、映画を見た人間なら彼女に一票投じないわけにはいかないだろう。まだ時期は早いが、個人的にはノミネート当確印を出したい。
ベネチアでは無冠に終わった「Atonement」だが、オスカー戦線での期待値はそれほど下がっていない。キーラ・ナイトレイの候補入りはまだまだ十分可能だ。近年は若く華のある女優が受賞するケースが続いているだけに、キーラ受賞があっておかしくない。
「エディット・ピアフ/愛の賛歌」のマリオン・コティヤールはまさに衝撃的な演技を披露。秀逸な老けメイクの効果もあってインパクトは他の追随を許さないだろう。外国語作品という大きなハンデはあるが、それを克服するだけのパワーはある。
TOPコンテンダー5人に続くのは、「サンキュー・スモーキング」のジェイソン・ライトマン監督新作「Juno」に主演するエレン・ペイジ。昨年「ハード・キャンディ」で高く評価された20歳だ。まだ若いが、演技力は確かで将来性は高い。
他、受賞経験ありのケイト・ブランシェット(The Golden Age)、アンジェリーナ・ジョリー(マイティ・ハート/愛と絆)、ニコール・キッドマン(Margot at the Wedding)らが続く。
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