[This Week’s Openers] ジョディ・フォスター久々の主演作登場!
ブレイブ ワン
監督 : ニール・ジョーダン
出演 : ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード
配給 : Warner Bros
OP予想 : 1500万ドル
愛する者を殺された女性が復讐のために犯人探しをするスリラー。果たして女性はどんな決断を下すのか。ジョディ・フォスターが3度目のアカデミー賞主演女優賞受賞を期待される本作を、配給のワーナーは2700館超という拡大公開に打って出た。芸術派肌の監督ニール・ジョーダン作品だけに、大手配給の作品といえど大衆に迎合するような仕上がりになっているとは思えず、大きなヒットを期待するのは酷か。ただ、多くの共感、かつ議論を呼びそうな内容だけにある程度の数字は確保できそう。
Mr. Woodcock
監督 : クレイグ・ギルスピー
出演 : ビリー・ボブ・ソーントン、ショーン・ウィリアム・スコット
配給 : New Line Cinema
OP予想: 800万ドル
ビリー・ボブ・ソーントンがキョーレツな体育会系教師を演じるコメディ。久しぶりに故郷に戻った主人公(ショーン・ウィリアム・スコット)が、かつて自分を苦しめたサディスティックな教師が自分の母親(スーザン・サランドン)と婚約したことを知り、何とかして結婚を阻止しようと奔走する。
監督のギルスピーはこれが映画デビュー作。次回作にはライアン・ゴズリングを主演に迎えたコメディがすでにスタンバイするなど期待の監督だ。
Dragon Wars: D-War
監督 : シム・ヒョンレ
出演 : ジェイソン・ベア、アマンダ・ブルックス
配給 : Freestyle Releasing
OP予想: 500万ドル
韓国人監督シム・ヒョンレが製作に6年を費やしたというSFアクション大作。巨大ドラゴンたちがロサ
ンゼルスの街をパニックに陥れる。ヒーローもののファンタジーというよりは、パニックムービーの趣き。ジャンル的には大化けの可能性あるが、予告編を見る限り映像技術的には大きく劣る部分がありキワモノ扱いされる可能性が高い。
In the Valley of Elah
監督 : ポール・ハギス
出演 : トミー・リー・ジョーンズ、スーザン・サランドン
配給 : Warner Independent
「クラッシュ」でアカデミー賞作品賞受賞のポール・ハギス監督最新作。先に行われたヴェネチア国際映画祭では惜しくも無冠に終わったが、現地での評価は高かった。特に主演のジョーンズに対する賛辞は一際大きく、アカデミー賞候補が現実味を帯びてきた。イラクに従軍し、その後失踪した息子を探す父親を待っていた真実とは……?
Eastern Promises
監督 : デヴィッド・クローネンバーグ
出演 : ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ
配給 : Focus Features
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のデヴィッド・クローネンバーグ監督&ヴィゴ・モーテンセン主演のクライム・ドラマ。ある犯罪の証拠を偶然手にした女性が、犯罪組織に属する非情な男に命を狙われるが……。主演のヴィゴ・モーテンセンがキャリアハイの好演を見せていると話題で、アカデミー賞も狙える位置。共演のワッツ、アーミン・ミューラー・スタールの演技に対する前評判も高く、作品の評価次第では3人同時のノミネートもあるか。
Silk
監督 : フランソワ・ジラール
出演 : キーラ・ナイトレイ、役所広司、中谷美紀
配給 : Picturehouse
鎖国時代の日本に密入国したフランス人の数奇な運命を描いた大河ドラマ。イタリアのアレッサンドロ・バリッコのベストセラー小説 『絹』を原作に、日本、イタリア、カナダの三国が共同製作した意欲作だ。キーラ・ナイトレイの出演で注目度も高いが、日本からは役所広司、中谷美紀が出演しており、彼らの演技に対する評価にも要注目だ。
Across the Universe
監督 : ジュリー・テイモア
出演 : イヴァン・レイチェル・ウッド、マーティン・ルーサー
配給 : Sony Pictures
ビートルズの名曲「Across the Universe」をタイトルに冠した本作は、リヴァプールから父親を捜し求めてアメリカに渡った若者に訪れる恋を描いたミュージカル・ドラマ。劇中、キャラクターたちがビートルズのナンバーを熱唱するとあって、ファンにはたまらない作品になりそう。ただ、監督のテイモアがファイナル・カットを巡ってスタジオと対立。公開延期を余儀なくされるといういざこざがあっただけに出来を不安視する声もある。完成版の上映時間は2時間13分。