[This Week’s Openers] R・マルケイ復活なるか?バイオ最新作登場!
バイオ・ハザード3
監督 : ラッセル・マルケイ
出演 : ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール
配給 : Screen Gems
OP予想 : 2000万ドル
前作から3年ぶりとなるシリーズ3作目。ウィルスは世界中に蔓延し、街中にはゾンビが溢れかえっていた。今度は荒廃したラスベガスを舞台に、超人化したアリスが縦横無尽の活躍を見せる。
注目は監督のラッセル・マルケイ。MTV初期のビジュアル革命のパイオニアであり、「ハイランダー 悪魔の騎士」で才能を爆発させた御仁だ。その後表舞台から遠ざかっているだけに、何とか今回の抜擢に応えたい。少なくとも荒唐無稽で珍奇な前作以上の出来を期待したい。
Good Luck Chuck
監督 : マーク・ヘルフリッチ
出演 : ジェシカ・アルバ、デーン・クック
配給 : Lionsgate
OP予想: 800万ドル
「ファンタスティック・フォー2」もマズマズの成功を収めたジェシカ・アルバの最新主演作。不運な恋愛を続ける男の前に現れるミューズを演じる。
注目はアルバよりも相手役のデーン・クックか。アメリカでカリスマ的な人気を誇るスタンダップ・コメディアンで、アルバとも恋の噂があったよう。彼の人気が集客にどれだけ貢献するか。
Sydney White
監督 : ジョー・ナスバウム
出演 : アマンダ・バインズ、マシュー・ロング
配給 : Universal
OP予想: 500万ドル
白雪姫(Snow White)を現代風にアレンジした一風変わったリメイク作品。大学生のシドニー・ホワイトは、七人の小人ならぬ七人のオタク学生たちと友情を育む心優しいちょっと変わった女の子。彼女の前に王子様は現れるのか?
人気ドラマ「恋するマンハッタン」で人気爆発のアマンダ・バインズ主演最新作だが、バインズ主演映画はまだヒット作なく、今回も過度な期待は禁物か。
The Jane Austen Book Club
●The Jane Austen Book Club
監督 : ロビン・スウィコード
出演 : キャシー・ベイカー、エミリー・ブラント
配給 : Sony Pictures Classics
カレン・ジョイ・ファウラー原作のベストセラー映画化。カリフォルニアに住む6人の男女が、ジェーン・オースティン読書クラブを発足し、オースティンの小説に互いの人生を交差させていく。「SAYURI」脚本を担当したロビン・スウィコードが脚色・監督と2足のわらじ。監督としてのキャリアが浅いだけに不安はあるが、豪華キャストが不安を一掃するか。
The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
監督 : アンドリュー・ドミニク
出演 : ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック
配給 : Warner Bros
伝説的な西部の無法者ジェシー・ジェームズが、身内ロバート・フォードに背後から撃たれて絶命するまでを描いた物語。ブラッド・ピットがヴェネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞し、注目度が大きくアップした。
ヴェネチアでは賛否両論に割れた本作だが、全米の批評家はどんな評価を下すか。肯定派多数ならブラピのオスカー候補は現実味を増すことになる。
Into the Wild
監督 : ショーン・ペン
出演 : エミール・ハーシュ、ヴィンス・ヴォーン
配給 : Paramount Vantage
ジョン・クラワカーの「荒野へ」映画化。裕福な家庭に育った1人の若者がアラスカの荒野で短い生涯を終えた。何故彼はそこにいたのか。そして、何故たった1人でその生涯を終えなければならなかったのか。
ショーン・ペンの野心爆発と噂の衝撃作。「バベル」を配給したパラマウント・ヴァンテージ作品だけに、批評家の評価次第ではオスカー戦線殴りこみか。