[This Week’s Openers] 「メリーに首ったけ」コンビのコメディ登場!
The Heartbreak Kid
監督 : ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー
出演 : ベン・スティラー、ミシェル・モナハン
配給 : Paramount
OP予想 : 3000万ドル
「メリーに首ったけ」以来となるファレリー兄弟とベン・スティラーのコラボレーション作品。40歳の独身男が周囲のプレッシャーに負けて付き合って間もない女性と結婚。しかしハネムーン中に結婚したのがとんでもない相手だと知り……。相変わらずスティラーが受難しまくりの恋愛コメディで、主人公の運命の恋が成就するまでを描く。「メリー~」のように女性ファンにも受ける爽やかな恋愛要素があれば大化けも。
光の六つのしるし
監督 : デビッド・カニングハム
出演 : アレグザンダー・ルードヴィッヒ、イアン・マクシェーン
配給 : 20th Century Fox
OP予想: 800万ドル
スーザン・クーパー原作の人気小説シリーズを映画化。全5作のうちの1作目だが、ヒットを飛ばして目論見通りのシリーズ化となるか。FOXは3部作を見越した「エラゴン」が興行不振で1作で打ち切り。更なる悲劇は避けたいが、予告編を見る限りビジュアルにインパクトなく、キャストも地味とあってアピール要素に欠ける。3200館超の拡大公開を予定しているが、大きな成功は望めないだろう。
Feel the Noise
監督 : アレジャンドロ・チョムスキー
出演 : オマリ・グランベリー、ジャンカルロ・エスポジト
配給 : Sony Pictures
OP予想: 500万ドル
「ストンプ・ザ・ヤード」で“ストンプ”という新鮮なダンスをフィーチャーしてスマッシュヒットを飛ばしたソニー・ピクチャーズが、今度はプエルトリコ発祥の“レゲトン”のリズムに乗せたダンス映画で二匹目のどじょうを狙う。このジャンルはブラック層に受けがよく、それなりの興収は稼いできそう。ジェニファー・ロペスが製作陣の1人として名を連ねているが、興収には影響なさそうだ。
Michael Clayton
監督 : トニー・ギルロイ
出演 : ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン
配給 : Warner Bros
ヴェネチア国際映画祭に出品されたジョージ・クルーニー主演最新作。法律事務所で汚れ仕事を専門に担当してきたマイケル・クレイトンが、ある事件で正義に目覚め、内部告発しようと画策するが……。監督は「ボーン・アイデンティティ」シリーズなどで活躍する脚本家トニー・ギルロイ。初メガホンでクルーニー兄貴に主演してもらえるあたりは期待の表れか。
Finishing The Game
監督 : ジャスティン・リン
出演 : ロジャー・ファン、ダスティン・ニューエン
配給 : IFC Films
ブルース・リーの遺作となった「死亡遊戯」。リーが残した12分間の映像がどのように100分の映画に仕上がったのか。強欲なプロデューサーたちを主人公に据えたモキュメンタリー。ソックリさんを背後から撮影したり、リーの過去作品の余りフィルムを継ぎ足したりと、荒唐無稽なやり口を笑い飛ばす。監督のジャスティン・リンはここ数作精彩を欠いていたが、今作で華々しい復帰を飾ることが予想されている。