[Weekend Report] 「エリザベス」続編轟沈!ブラックパワー炸裂!
ブラック層に人気の監督兼俳優タイラー・ペリーの新作「Tyler Perry’s Why Did I Get Married」が2011館の中規模公開ながら、ライバルを抑え見事に首位デビューを飾った。
3日間興収2100万ドルと立派な数字をたたき出し、改めて抜群の集客力を証明した。2005年に「Diary of a Mad Black Woman」で5000万ドル超を売り上げると、2作目の「Madea’s Family Reunion」も6000万ドルを超えるヒット。今春に公開された「Daddy’s Little Girls」こそ3000万ドルと低迷したが、今回のヒットでキャリアも再び上向きになりそうだ。
限定公開でのヒットを受けて、一気に2511館まで拡大した「Michael Clayton」は3位にランクアップ。ただし、1館あたりのアベレージは大きく落ち込んでおり、期待を裏切る結果となってしまった。ジョージ・クルーニーの神通力も今ひとつで、このまま尻すぼみの興行に終わるようだとアカデミー賞戦線での活躍も厳しくなってくる。
4位には2362館で公開の「We Own The Night」が入った。カンヌ国際映画祭のコンペ部門にも出品された本作は、「リトル・オデッサ」でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した新鋭ジェームズ・グレイの新作で、ホアキン・フェニックスとマーク・ウォルバーグが兄弟を演じる。
3日間興収は1100万ドルと、集客しにくいジャンルにしてはマズマズ。BoxOffice実績も豊富なウォルバーグの集客力が発揮された格好だろう。
こちらもアカデミー賞戦線で大きな期待を背負って公開された「エリザベス:ゴールデン・エイジ」だが、2001館の公開で610万ドルと全く冴えず。批評家からも厳しい評価で迎えられ、アカデミー賞戦線から完全に脱落してしまった。
もともと主演のケイト・ブランシェットが「続編の必要性を感じない」と出演を渋っていたものを、ゴリ押しして実現した企画。このあたりの先入観も大きくマイナスに働いたに違いない。
限定公開組では、7館で公開の「Lars and the Real Girl」がアベレージ12000ドルとマズマズ。批評家の評価も高く、主演のライアン・ゴズリングが再度のアカデミー賞ノミネートかと期待されているだけにもう少し数字を伸ばしておきたい。
9館で公開の「Sleuth」はアベレージ5500ドルと冴えない成績に終わった。ジュード・ロウの人気も一時期に比べると翳りが見える。やはり偉大なオリジナル超えは難しかったようで、批評家からの反応もやや厳しいものになっている。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
Tyler Perry’s Why Did I Get Married |
LGF
|
$21,500,000
|
2,011
|
$21,500,000
|
1
|
2 |
1
|
The Game Plan |
BV
|
$11,506,000
|
3,128
|
$59,447,000
|
3
|
3 |
22
|
Michael Clayton |
WB
|
$11,010,000
|
2,511
|
$12,087,000
|
2
|
4 |
N
|
We Own The Night |
Sony
|
$11,000,000
|
2,362
|
$11,000,000
|
1
|
5 |
2
|
The Heartbreak Kid |
P/DW
|
$7,425,000
|
3,233
|
$26,001,000
|
2
|
6 |
N
|
エリザベス:ゴールデン・エイジ |
Uni.
|
$6,183,000
|
2,001
|
$6,183,000
|
1
|
7 |
3
|
キングダム 見えざる敵 |
Uni.
|
$4,566,000
|
2,836
|
$39,954,000
|
3
|
8 |
12
|
Across the Universe |
SonR
|
$4,000,000
|
954
|
$12,909,000
|
5
|
9 |
4
|
バイオ・ハザード3 |
SGem
|
$2,650,000
|
2,249
|
$48,067,000
|
4
|
10 |
5
|
光の6つのしるし |
Fox
|
$2,150,000
|
3,173
|
$7,104,000
|
2
|