[This Week’s Openers] 今年も登場!「ソウ」シリーズ最新作
ソウ IV
監督 : ダーレン・リン・バウズマン
出演 : スコット・パターソン、トビン・ベル
配給 : Lionsgate
OP予想: 3500万ドル
2004年から毎年10月第4週に公開されている「ソウ」シリーズの最新作が今年も登場。すっかり秋の定番になった大ヒットシリーズが今年もBoxOfficeを活性化してくれそうだ。
毎回無名キャストを起用して低予算で製作される本シリーズだが、コストパフォーマンスは非常に優秀。OP3日間の数字だけ見ても、1作目が1800万ドル、2作目が3100万ドル、3作目が3300万ドルと尻上がりに数字を延ばしている。まだまだ人気に衰えは見えず、4作目となる本作もOP記録を更新する気配だ。
監督は2,3作目に続き、ダーレン・リン・バウズマン。
Dan in Real Life
監督 : ピーター・ヘッジス
出演 : スティーヴ・カレル、ジュリエット・ビノシュ
配給 : Buena Vista
OP予想: 1200万ドル
「40歳の童貞男」でのブレイク以降も順調にキャリアを積み重ねるスティーヴ・カレル主演最新作。前作「エヴァン・オールマイティ」は期待を裏切る結果とはなったが、それでも最低限の1億ドルはクリアした。
今回は初タッグとなるブエナビスタ配給のコメディだが、監督は「エイプリルの七面鳥」のピーター・ヘッジスだけに市場が求めるような娯楽映画というわけではなさそう。他人の悩み相談で食っている男が、実はプライベートでは人間関係に悩みまくるというプロットで、ドラマ性の強い仕上がりになりそうだ。カレルの集客力でOP 1000万ドルはクリアしたいところ。
Bella
監督 : アレハンドロ・ゴメス・モンテヴェルデ
出演 : タミー・ブランチャード、エドゥアルド・ヴェラステーギ
配給 : Roadside Attractions
昨年のトロント国際映画祭で観客賞を受賞したメキシコ映画。「ホテル・ルワンダ」「Eastern Promises」らを輩出しているトロント観客賞受賞映画が1年以上も寝かされていたとは驚きだ。
ニューヨークを舞台に、元サッカー選手とウェイトレスが親切心が起こしたふとした行動から惹かれあうようになるという恋愛ドラマ。目の肥えたトロントっ子を満足させたとあれば、シンプルなプロットからは計れない味がありそうだ。
Music Within
監督 : スティーヴィン・サワリッチ
出演 : ロン・リヴィングストン、メリッサ・ジョージ
配給 : MGM
障害者の代弁者として活動するリチャード・ピメンテルの半生を描いた伝記映画。ベトナム従軍の際、聴覚障害を負ったピメンテルは、同じように障害を持つ人たちのために残りの人生を捧げることを決意する。
スピルバーグ×トム・ハンクス製作の第二次世界大戦ドラマ「バンド・オブ・ブラザーズ」で高く評価されたロン・リヴィングストンがピメンテルの50年に及ぶ半生を熱演し、前評判が高い。賞レース参戦も十分あり。
Mr. Untouchable
監督 : マーク・レヴィン
配給 : Magnolia Films
70年代、ニューヨークのヘロイン市場を牛耳り、“Mr.Untouchable”と呼ばれたニッキー・バーンズの生涯に迫ったドキュメンタリー。ハーレムに育った貧乏人の息子バーンズは、どのようにして麻薬密売組織のキングに登りつめたのか。近く公開されるリドリー・スコット監督作「American Gangster」では、キューバ・グッディング・Jrがバーンズ役を演じている。
Before the Devil Knows You’re Dead
監督 : シドニー・ルメット
出演 : フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク
配給 : THiNK Film
巨匠シドニー・ルメット監督の新作が登場。ヴィン・ディーゼル主演の前作「Find Me Guilty」は未だ日本公開が実現していないが、本作は何とか公開にこぎつけてほしいところ。
2人の兄弟(ホフマン&ホーク)が両親の宝石店から金を奪う計画を立てる。それは誰も傷つけずに終わるはずの計画だったのだが……。前評判では、近年のルメット作品でベストとの声も出ている。オスカー向きの題材ではないが、評価が高ければルメットの監督賞も可能性あるのでは。