シドニー・ルメット監督最新作に絶賛評が舞う!
存命の現役監督の中でもっともアカデミー賞落選歴の多いシドニー・ルメット。名誉賞こそ受賞しているものの、そのキャリアを称賛するにはそれだけじゃ不足!新作「Before the Devil Knows You’re Dead」でアカデミー賞受賞のドラマがあってもいい。
御年83歳のルメットが放ったこのクライム・ドラマは、ルメットの華麗なフィルモグラフィの中においても最上級の一作との評価だ。Christian Science Monitor紙は「過去10年で最も優れたアメリカ映画の1本。ルメットのキャリア最高傑作」と誉めそやし、New York Post紙も「『プリンス・オブ・シティ』以来最高にシャープな一作」と最大限の賛辞を贈っている。その他にも、Village Voice紙、Entertainment Weekly紙が満点評価を贈り、否定評はゼロという圧倒的な賛辞に包まれている。
配給がインディ系のシンクフィルムというのはかなりマイナスだが、ルメットへのキャリアリスペクトでアカデミー賞監督賞ノミネートは十分にある。受賞までこぎつけるには作品賞候補になるくらいの後押しが欲しいところだが……。出演者ではフィリップ・シーモア・ホフマンに花マル評価。ホフマンは今年「Charlie Wilson’s War」「The Savages」と有力作目白押しで、票割れが気になるところだ。