[Weekend Report] 「アメリカン・ギャングスター」が大爆発スタート!
リドリー・スコット×ラッセル・クロウの「グラディエーター」コンビが、デンゼル・ワシントンを迎えて製作したクライムドラマ「アメリカン・ギャングスター」が驚異的な興行で首位デビューを果たした。
アカデミー賞を狙う本作は、万人受けの難しいジャンルながら、いきなり3000館超の拡大公開。同週に3928館という超拡大公開に打って出た強力ライバル(後述の「ビームービー」)がいながら、それをあざ笑うかのようなロケットスタートを決めた。3日間興収は周囲の予想をはるかに上回る4600万ドル。1億ドル超のヒットとなるのは確実で、アカデミー賞受賞に大きく前進した。批評家からの評価も高く、「グラディエーター」に続くスコット×クロウのコンビによる作品賞受賞となるかもしれない。
ドリームワークス製アニメ「ビームービー」は、3928館という規定路線の超拡大公開に打って出るも2位スタート。とはいえ、3日間興収は3900万ドル超とまずまずの結果を出して見せた。
主人公の声を吹替えるジェリー・サインフェルドは、人気TVシリーズ「となりのサインフェルド」で絶対的な知名度を誇るスター。カンヌ国際映画祭では、蜂の着ぐるみに身を包んで高所に宙吊りにされるなど、文字通り体当たりの宣伝に励んだ。その成果は表れたようで、躍進著しいドリームワークス製アニメに恥じない数字を記録。アニメ特有の粘り腰な興行で製作費の1億5000万ドルは回収してきそうだ。
2020館で封切られたジョン・キューザック主演の新作「Martian Child」は6位に初登場。3日間興収360万ドルと淋しい結果に終わった。
キューザックは今年、サンダンス映画祭で上映された「Grace is Gone」が大好評で、アカデミー賞主演男優賞の呼び声も高い。さらに6月に公開されたスリラー「1408」は7100万ドル超のスマッシュヒットを記録するなど乗りに乗っていた。その余勢を駆って新作でも結果を残したかったところだが、残念な結果に終わってしまった。「Grace is Gone」でのアカデミー賞参戦にマイナスに働くことはなさそうだが、プラスになることもなさそうだ。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
アメリカン・ギャングスター |
Uni.
|
$46,344,000
|
3,054
|
$46,344,000
|
1
|
2 |
N
|
ビームービー |
P/DW
|
$39,100,000
|
3,928
|
$39,100,000
|
1
|
3 |
1
|
ソウ4 |
LGF
|
$11,010,000
|
3,183
|
$51,060,000
|
2
|
4 |
2
|
Dan in Real Life |
BV
|
$8,125,000
|
1,925
|
$22,950,000
|
2
|
5 |
3
|
30 Days of Night |
Sony
|
$4,000,000
|
2,627
|
$34,229,000
|
3
|
6 |
4
|
The Game Plan |
BV
|
$3,853,000
|
2,844
|
$81,957,000
|
6
|
7 |
N
|
Martian Child |
NL
|
$3,650,000
|
2,020
|
$3,650,000
|
1
|
8 |
6
|
Michael Clayton |
WB
|
$2,900,000
|
2,107
|
$33,198,000
|
5
|
9 |
5
|
Tyler Perry’s Why Did I Get Married |
LGF
|
$2,730,000
|
1,403
|
$51,185,000
|
4
|
10 |
7
|
Gone Baby Gone |
Mira.
|
$2,400,000
|
1,617
|
$14,948,000
|
3
|