コーエン兄弟新作「ノーカントリー」大絶賛!!
コーエン兄弟の新作「ノーカントリー」がいよいよ全米で封切られ、高い前評判に違わぬ大絶賛を獲得している。先に行われたカンヌ国際映画祭では無冠に終わるも、現地での評価は極めて高く、近年のコーエン兄弟作品の中ではベストとの声もあがっていた。
米批評サイト Metacritics.com では、今年封切られた実写作品の中では最高得点となる93点をマーク
している(11/9現在)。有力紙の中ではRolling Stone、Variety、Village Voice、Chicago Sun-Times、Christian Science Monitor、The Onion、Premiere、The New York Timesらが満点評価。他紙もそれに次ぐ評価で、否定評は皆無となっている。Village Voice紙が「兄弟の23年のキャリアでベスト」と誉めそやせば、Chicago Sun-Timesのロジャー・エバートは「『ファーゴ』を見たときは奇跡だと思ったが、また奇跡が起きた」と最上級の賛辞を贈っている。
毎作高い評価を得るコーエン兄弟だが、その作風からオスカーとは無縁。とはいえ、彼らの監督作で唯一作品賞候補となった「ファーゴ」と同等の評価なら、本作も作品賞にノミネートされる可能性は高いだろう。映画史に残るヒール(悪役)を演じていると言われるハヴィエル・バルデムの他、躍進著しいジョシュ・ブローリン、紅一点ケリー・マクドナルドらの演技賞候補も期待できそうだ。