リアルを追求したホンモノの恐怖にハラハラ ― 「28週後…」
1作目の記憶が薄れつつある中での鑑賞。オープニングからノンストップの恐怖に心臓はドキドキしっぱなし。1作目ってこんなに怖かったっけ?
スペインの雄ファン・カルロス・フレスナディージョの狙いは単純明快。ある家族に訪れる悲劇をリアリティたっぷりに描くこと。米軍の介入で物語も映画の見せ場もハリウッド映画っぽくなっているのに、うそ臭さが全くないという奇跡。前作で蔓延したウィルスの死滅も、本作での進化版ウィルスの再発生も、説得力ある描写で丁寧に描かれる。リアルさ満点。こんな世界、自分じゃ10分と生き残れないと思わせるおぞましさ。本当の恐怖を体感したければ是非劇場へ(08年1月19日日本公開)。