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[This Week’s Openers] ゼメキス監督入魂のCGアニメ「ベオウルフ」登場!

ベオウルフ/呪われし勇者

監督 : ロバート・ゼメキス
出演 : レイ・ウィンストン、アンジェリーナ・ジョリー
配給 : Warner Bros
OP予想: 2500万ドル

ロバート・ゼメキス監督が贈るモーション・キャプチャーCGアニメーション。前作「ポーラー・エクスプレス」で採用した技術がさらに進化し、まさに実写の進化版といった映像が繰り広げられる。英雄ベオウルフ(レイ・ウィンストン)率いる北欧の戦士たちにより、悪の帝王グレンデル(クリスピン・グローバー)は滅びたかに見えた。しかし更なる魔の手がベオウルフたちに迫っていた……。
前作「ポーラー~」は3日間興収は2300万ドルと期待を大きく下回るスタートとなるも、最終的には1億6200万ドルを稼ぎ出すヒットとなった。クリスマスをモチーフにファミリー向けに仕上げられていたのがロングランヒットにつながったが、今回の新作は観客層が大きく異なるだけに不安。


マゴリウムおじさんの不思議なおもちゃ屋

監督 : ザック・ヘルム
出演 : ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン
配給 : 20 Century Fox
OP予想: 1000万ドル

脚本を担当した前作「主人公は僕だった」が好評だったザック・ヘルムの初監督作品。マゴリウムおじさん(ダスティン・ホフマン)が所有する不思議なおもちゃ屋に迷い込んだモリー(ナタリー・ポートマン)。奇妙で幻想的で楽しさいっぱいのおもちゃ屋をすっかり気に入った彼女だが、マゴリウムおじさんは突如、彼女におもちゃ屋を譲ると言い出す。しかし、それが彼女の災難の始まりだった……。
「主人公~」は風変わりなプロットで見せるコメディテイストのドラマだったが、本作もヘルムの持ち味が発揮されれば大人向けの作品に仕上がりそう。おもちゃ屋というモチーフが受ければファミリー層も取り込めそうだが、時代錯誤感は否めない。大きなヒットは期待できないだろう。

Love in the Time of Cholera

監督 : マイク・ニューウェル
出演 : ハヴィエル・バルデム、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ
配給 : New Line Cinema

ノーベル賞受賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスによる原作を映画化。運命の恋に身を焦がす男の熱情を描いた愛の叙事詩。貧しい詩人フロレンティーノ(ハヴィエル・バルデム)はある日、美しい女性フェルミナに心を奪われる。次第に互いの想いを確認しあう2人だったが、フェルミナの父の策謀により引き離されてしまう。やがて時が過ぎ、経済的に成功して数々の女性と関係を持つフロレンティーノだったが、フェルミナの存在を片時も忘れることができず……。
全米で圧倒的な影響力を持つとされるオプラ・ウィンフリーがこの映画の支持を表明。陣営にとってはこのうえない追い風になりそう。監督のマイク・ニューウェルは「ハリポタ/炎のゴブレット」で大成功。引き出しの多さを証明した。もともとの土俵であるドラマ作品でも確かな評価を獲得したい。

Margot at the Wedding

監督 : ノア・バウムバック
出演 : 二コール・キッドマン、ジェニファー・ジェイソン・リー
配給 : Paramount Vantage

「イカとクジラ」で高く評価されたノア・バウムバック監督の新作は、ある姉妹の友情と葛藤を描いたドラマ。姉ポーリーン(ジェニファー・ジェイソン・リー)の結婚を知り、マーゴット(二コール・キッドマン)は息子を連れ、久しぶりに姉を尋ねる決心をする。しかし長年のわだかまりから2人の関係はこじれ、ついには家族の衝撃の秘密が明かされる。
風変わりながら人物描写に長けた脚本もさることながら、前作「イカとクジラ」で見せた演出力がタダモノではなかったバウムバック。アカデミー賞戦線での活躍を期待されて当然の逸材だが、果たしてその高い期待に応えることが出来るか。演技力を高く評価されながらアカデミー賞では過小評価されてきたジェニファー・ジェイソン・リーの助演女優賞受賞に大きな期待がかかる。

Redacted

監督 : ブライアン・デ・パルマ
出演 : パトリック・キャロル、ロブ・デヴェネシー
配給 : HD Net

今年のカンヌ国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞したブライアン・デ・パルマ監督の新作。イラクの最前線で任務に就く兵士たちが引き起こしたレイプ事件を通して、戦争を報道するメディアの責任を追及する。カンヌで監督賞受賞も、物議を醸す内容から賛否は真っ二つに割れた。おそらく米国内の批評家からも同様のリアクションとなるのでは。キャリアも長いデ・パルマのオスカー受賞を期待する声もあるが、繊細なテーマと弱小配給会社が足をひっぱることになりそう。


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