ノア・バウムバック新作「Margot~」好評。J・J・リーのオスカーは?
「イカとクジラ」で大ブレークしたノア・バウムバック監督の新作「Margot At The Wedding」が公開。批評家から概ね好意的に迎えられているが、前作「イカとクジラ」ほど熱狂的なものではなく、作品賞ノミネートにはやや足りないか。
ノミネートの可能性が最も高そうなのは、やはり助演女優賞部門のジェニファー・ジェイソン・リー。実生活でもバウムバックの奥さんだけに、物語のキーパーソンとなるおいしい役柄を与えられているようだ。批評家からも、リー特有のあけっぴろげで天真爛漫な魅力に満ち、かつ深い情感がこもった演技と称賛されている。キャリア最高の演技とのことで、相手次第では受賞も狙える位置か。
主演のキッドマンに対する評価も上々。その演技はセンセーショナルで、「誘う女」や「アザーズ」で見せたダークサイド演技に匹敵するとのこと。評価通りならノミネートを狙える位置にいるが、今年の主演女優部門は珍しく混戦模様なので、キャンペーンによる強力なバックアップが欲しいところだ。