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[This Week’s Openers] ディズニーのセルフ・パロディ・ファンタジー登場!

魔法にかけられて

監督 : ケヴィン・リマ
出演 : エイミー・アダムス、ジェームズ・マースデン
配給 : Buena Vista
OP予想: 3500万ドル

日本でもすでに予告編が上映されているディズニー製コメディ。おとぎ話の世界に生きていた美しいお姫様が、意地悪な魔女の陰謀で現代のニューヨークに飛ばされてしまったからさあ大変。姫と結ばれるはずだったエドワード王子も後を追うが……。
「シュレック」シリーズで散々パロディ化された後、なんとディズニー自身がセルフパロディに挑戦。スクリーニングの評判は上々で、姫を演じるエイミー・アダムスの魅力が爆発しているとのこと。また、魔女を演じるスーザン・サランドンの怪演も注目。クリスマスコメディの本命と思われた「ブラザーサンタ」が轟沈した今、本作が代わって大ヒットする可能性は高い。


The Mist

監督 : フランク・ダラボン
出演 : トーマス・ジェーン、マルシア・ゲイ・ハーデン
配給 : MGM
OP予想: 1200万ドル

「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続くフランク・ダラボン監督によるスティーヴン・キング原作の映像化。ある小さな街が突然、深い霧に包まれてしまう。米軍基地で秘密裏に進められていたプロジェクトが原因と噂される中、謎の生物が次々と町人を襲いはじめる……。
ダラボンによるキング原作の映像化は、二作品ともアカデミー賞作品賞候補になるなどハズレなし。ただ、今回の作品はミステリー色が強くアカデミー賞戦線への参戦はなさそう。となれば、興行に全力投球したいところだが、上映館数は2500館とやや控え目。ダラボン×キングのブランド力が広まっていれば大ヒットスタートもあるが、「グリーンマイル」から7年が過ぎていることを考えると厳しいか。

Hitman

監督 : ザヴィエ・ジャン
出演 : ティモシー・オリファント、ダグレイ・スコット
配給 : 20th Century Fox
OP予想: 800万ドル

フランスの新鋭ザヴィエ・ジャンによるスタイリッシュ・アクション。エージェント47というコードネームを与えられた殺し屋の暗躍を新感覚の映像で描く。主演は「ダイ・ハード4.0」でブルース・ウィリスと堂々対峙したティモシー・オリファント。「M:I-2」で敵役を演じブレイクを期待されるも伸び悩んでいるダグレイ・スコットが脇を固める。予告編を見ると、スキンヘッドに二挺拳銃のヒットマンが無感情に任務を遂行する様がクールに描かれている。観客層を選ぶ作品だけに大きな成功を期待するのは酷だが、作品の質がよければスマッシュヒットがあっていい。

August Rush

監督 : クリステン・シェリダン
出演 : フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル
配給 : Warner Bros.
OP予想: 800万ドル

ジム・シェリダンの娘で、父の監督作「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」の脚本を担当したクリステン・シェリダンの監督作品。二人の音楽家の間に生まれるも、両親と引き裂かれてしまった少年オーガストだったが、再会を信じて両親と同じ音楽家の道を歩み始める。そしてある日、偶然にもオーガストの奏でる音楽を耳にした両親は……。
図らずも息子と離れ離れになる両親に扮したのは、「マッチ・ポイント」での好演が記憶に新しいジョナサン・リース・マイヤーズと、「ウェイトレス/おいしい人生のつくりかた」でアカデミー賞主演女優賞候補が期待されるケリー・ラッセル。主人公オーガストを名子役フレディ・ハイモアが演じ、さらにロビン・ウィリアムスが脇を固める。

This Christmas

監督 : プレストン・ウィットモア
出演 : ラズ・アロンソ、クリス・ブラウン
配給 : Screen Gems

家族全員が集まるクリスマスに思わぬ試練を迎えることになるウィットフィールド家。次々に起こる災難を前に、彼らの絆が試される。
前作「Crossover」が壊滅的な失敗に終わったプレストン・ウィットモア監督。ソニーが与えた再度のチャンスを生かせるか。黒人一家を襲う災難をコメディタッチで描く本作、ターゲットの黒人層がどれだけ劇場に足を運んでくれるかが鍵。タイラー・ペリー作品「Why Did I Get Married?」のような興行が期待されるが、成功は望むべくも無いか。

I’m Not There

監督 : トッド・ヘインズ
出演 : ケイト・ブランシェット、リチャード・ギア
配給 : Screen Gems

年齢も性別も違う6人の俳優がボブ・ディランを演じる風変わりな伝記映画。先に行われたヴェネチア国際映画祭では、ケイト・ブランシェットが女優賞を受賞した。監督は「エデンより彼方に」で批評家に激賞されたトッド・ヘインズ。奇妙な設定に負けない説得力を作品に持たせられるか。
6人のボブ・ディランを演じるのは、ケイト・ブランシェット、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、クリスチャン・ベール、ベン・ウィショー、マーカス・カール・フランクリン。すでにブランシェットの助演女優賞ノミネートは当確と噂されるも、作品の評価次第では残る5人の演技賞候補も可能性はある。


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