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[最終受賞予想] 主演女優賞

アカデミー賞 記事:2008.02.23

3者の熾烈な争い。抜け出すのは英国のベテラン女優
ケイト・ブランシェット(エリザベス:ゴールデン・エイジ)
ジュリー・クリスティ(アウェイ・フロム・ハー 君を想う)
マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ/愛の賛歌)
エレン・ペイジ(JUNO/ジュノ)
ローラ・リニー(The Savages)
アンジェリーナ・ジョリーのまさかの落選があったノミネート発表もサプライズだったが、受賞者発表でも思わぬサプライズが待っていそうな今年の主演女優部門。例年役者不足を嘆かれる部門だが、今年は多くの有力候補がラスト5の座をめぐって熾烈な争いを繰り広げた。候補落ちした中にも、先にあげたジョリーやジョディ・フォスター、キーラ・ナイトレイ、ヘレナ・ボナム=カーターらのビッグネームがある。
ノミネートされた5人は誰もが受賞の資格を十分に備えているが、その中でも目下最有力候補と目されているのがジュリー・クリスティだ。クリスティはキャリア駆け出しのころに大抜擢された「ダーリング」でいきなりオスカーを受賞するという華々しいデビューを飾った美人女優。それから長い年月を経て、豊富な経験に裏打ちされた演技派へと変貌を遂げた。2回目の主演女優賞受賞となれば、ジョディ・フォスターと肩を並べるステータスに上り詰めるが、彼女ならその資格はある。もっとも、ヒラリー・スワンクにあっさりと2つ目のオスカーを授与していることを思えば、ステータスうんぬんはそれほど気にしなくてもよさそうだ。
前哨戦でクリスティと接戦を繰り広げたエレン・ペイジだが、終盤戦の重要賞で全敗。やや水をあけられた格好だ。女優としてある程度の実績が要求されるこの部門ではキャリアの浅さは大きなハンデとなる。マリオン・コティヤールはゴールデン・グローブ賞を受賞して波に乗るが、フランス人女優であることがネックになりそうだ。役柄のインパクトは強烈だが、歌が吹き替えであったこと、メイクの力に助けられたことなどが受賞を阻む要因になる可能性はある。
最終的にはこの3者の争いになりそうだが、役者仲間からのリスペクトも厚そうなクリスティがリードか。作品の人気でペイジがどこまで迫れるか。コティヤールの逆転があっても不思議はない。


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