[This Week’s Openers] ジム・キャリー吹替えのCGアニメが登場
ホートン ふしぎな世界のダレダーレ
監督 :ジミー・ハワード、スティーブ・マーティノ
出演 :ジム・キャリー、スティーブ・カレル
配給 : 20世紀フォックス
OP予想: 4500万ドル
「グリンチ」などのヒット作で知られるドクター・スースの原作をCGアニメ化。コメディ映画を牽引するスター、ジム・キャリーとスティーヴ・カレルの「ブルース・オールマイティ」以来となる共演が見もの。CGアニメの分野ではやや遅れをとる20世紀フォックスがここで一発ヒットを飛ばせるかどうか。今回はヒットの要素が詰まった企画だけにある程度の数字は確保できそう。4500万ドル程度のオープニングをあげられれば合格といえそうだ。日本では夏公開を予定されているが、興行は苦戦を強いられそうだ。
Never Back Down
監督 : ジェフ・ワドロウ
出演 : ショーン・ファリス、ジーモン・ハンスゥ
配給 : Summit Entertainment
OP予想: 600万ドル
フットボールのスター選手がアンダーグラウンドの格闘クラブにのめりこんでいく様を描いた青春アクション。転校先の高校で喧嘩に巻き込まれ、侮辱的な敗北を喫した主人公が、MMA(Mixed Marshall Arts)と出会い、格闘の道を歩んでいく。MMAのコーチに扮するのは2度のアカデミー賞ノミネートを誇るジーモン・ハンスゥ。演技派として評価されるハンスゥだが、こうしたどうでもいい娯楽作への出演も多く、才能の無駄遣いが気になるところ。
Doomsday
監督 : ニール・マーシャル
出演 : ローナ・ミトラ、ボブ・ホスキンス
配給 : Universal
OP予想: 800万ドル
スコットランドで強力なウィルスが蔓延し、数百万人が感染し命を落とす。スコットランドは隔離され、それから25年の月日が流れた2033年、衛星写真で確認された生存者の調査のため調査隊が送られるが……。ウィルスものはこれまでも数多く製作されており、やや新味に欠ける感は否めない。1800館超での公開が予定されているが、1000万ドル超でのデビューは難しいのでは。
Funny Games U.S.
監督 : ミヒャエル・ハネケ
出演 : ナオミ・ワッツ、ティム・ロス
配給 : Warner Independent
フランスの鬼才ミヒャエル・ハネケが自らの出世作をリメイク。別荘で休暇を楽しんでいた夫婦のもとに2人組の男が押し入り、暴虐の限りを尽くす。ハネケ監督が手がけるアメリカ製映画ということで
注目度は高い。内容が内容だけに限定公開でも興行的に成功をおさめるのは難しそう。意外や全米の批評家からは厳しい評価で迎えられており、期待されたアカデミー賞戦線からも脱落となってしまった。