[Weekend Report] K・スペイシー製作・出演のカジノ・ドラマが首位!
ケヴィン・スペイシーが製作・出演する「ラスベガスをぶっつぶせ」が見事に首位デビューを飾った。スペイシー率いるMITの秀才軍団が、自慢の頭脳を駆使してブラックジャックで大儲けするという、実話に基づいたドラマ。2648館の公開でオープニング興収2370万ドルと素晴らしいスタートを切った。3500万ドルの予算はアッという間に回収できそうだ。
主演は「Across the Universe」でフレッシュな魅力をふりまいたジム・スタージェス。今後もハリソン・フォード、ショーン・ペンと共演の「Crossing Over」、ベン・キングズレーらと共演の「Fifty Dead Men Walking」など期待作が待機している。
製作のスペイシーにとっては、不振だった監督作「ビヨンド・ザ・シー」の失敗を取り戻すことが出来てまずは一安心か。映画のクオリティに関しては批評家から厳しい評も出ているが、これだけの数字を残せたのだから痛くも痒くもないだろう。
2960館の公開で首位デビューを狙ったパロディ・ムービー「Superhero Movie」は冴えない数字で3位発進。3日間で950万ドルでは拡大公開に踏み切った配給の期待にそう結果とはいえないだろう。遺伝子操作されたトンボに刺された主人公がスーパーパワーを手に入れるという「スパイダーマン」の設定をパロった本作は、他にも「Xメン」シリーズやスーパーマンなど、あらゆるヒーロー映画をパロディしている。今年1月に封切られたパロディ映画「Meet the Spartans」と比較してもオープニングの数字は約半分で、トータルでも2000万ドルをクリアできるかどうかといったところか。
8位に初登場はライアン・フィリップ、チャニング・テイタムらが主演するイラク戦争モノ「Stop-Loss」。イラク帰還兵が束の間の平穏を手に入れたと思いきや、再びイラクに送り返されてしまう若者たちの苦悩を描く。監督は「ボーイズ・ドント・クライ」のキンバリー・ピアース。1291館の封切りで3日間興収452万ドルと冴えず。批評家からの評価はなかなか高いが、映画ファンには受けが今ひとつ。イラク戦争モノはこれまで興行的に成功したものがなく、BoxOfficeでは難しいジャンルと言われているが、本作がそのジンクスを覆すことは出来なかったようだ。
「フレンズ」のデヴィッド・シュワイマーが監督したコメディ「Run Fat Boy Run」は1133館で公開されるもランク外の13位スタートと厳しい結果に。
昔捨てた恋人とヨリを戻すべく、マラソン完走を目指すダメ男の奮闘ぶりを描いたコメディで、主演は「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペグ。主人公のどうしようもないダメ男っぷりを笑うはずが、映画ファンにはどうにも笑えないシロモノだった様子。3日間でわずか230万ドルの興収では、製作費の1000万ドル回収すら難しい有様だ。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
ラスベガスをぶっつぶせ |
Sony
|
$23,700,000
|
2,648
|
$23,700,000
|
1
|
2 |
1
|
ホートン/不思議な世界のダレダーレ |
Fox
|
$17,425,000
|
3,826
|
$117,274,000
|
3
|
3 |
N
|
Superhero Movie |
MGM/W
|
$9,510,000
|
2,960
|
$9,510,000
|
1
|
4 |
2
|
Tyler Perry’s Meet the Browns |
LGF
|
$7,760,000
|
2,016
|
$32,828,000
|
2
|
5 |
4
|
Drillbit Taylor |
Par.
|
$5,800,000
|
3,061
|
$20,574,000
|
2
|
6 |
3
|
Shutter |
Fox
|
$5,325,000
|
2,756
|
$19,103,000
|
2
|
7 |
5
|
紀元前1万年 |
WB
|
$4,875,000
|
3,055
|
$84,920,000
|
4
|
8 |
N
|
Stop-Loss |
Par.
|
$4,525,000
|
1,291
|
$4,525,000
|
1
|
9 |
7
|
College Road Trip |
BV
|
$3,505,000
|
2,270
|
$38,370,000
|
4
|
10 |
8
|
The Bank Job |
LGF
|
$2,800,000
|
1,605
|
$24,104,000
|
4
|