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[Weekend Report] 人気TVシリーズ映画化が「インディ」V2を阻止!

98年に放送を開始するや、全米で社会現象となる大ヒットを記録した伝説のドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」がついに映画化。主演のサラ・ジェシカ・パーカーとキム・キャトラルの不仲からなかなか製作が進まなかった本作だが、ドラマ終了から4年の月日を経てようやく映画の公開にこぎつけた。

旬を過ぎた女優たちのおしゃべりを映画ファンが劇場まで聞きに来るのか疑問の声もあったが、ふたを開けてみれば初日の金曜に周囲の予想を大きく上回る2700万ドル近くを売り上げる大盛況となった。これは「インディ」の同日売上げの2倍以上という凄まじい数字で、金曜の夜にカップル・アダルト層が見るのに最適な映画であることを証明している。逆に、土日になると急激に勢いは衰え、当然ながらファミリー層には受けていないことも数字として現れている。最終的には3日間で5500万ドルのビッグオープニングとなり、「インディ」のV2を阻む大金星をあげた。結果的には、連日ゴシップ誌に取り上げられたパーカーとキャトラルの不仲もいい宣伝になったということか。この分なら1億5000万ドル超の大ヒットも狙え、続編製作の話も出てきそうな気配だ。


先週、大ヒットスタートを切った「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」だが、2週目にして早くも首位の座を明け渡す予想外の展開。興収は前週から54%ダウンと落ち込みが厳しい。最低でも5000万ドルは稼いでおきたかったところだが、今週の稼ぎは4600万ドルに留まっている。特に金曜の数字の落ち込みが激しく、アダルト層には思いのほかリーチしていないとも分析できる。土日はファミリー層を中心にさすがの盛り返しを見せたものの、2週目で早くも首位の座を追われる予想外の展開で、今後の興行に一抹の不安が残る結果となっている。2週目の週末も5100万ドルを稼ぎ、落ち込みを前週の48%に留めた「アイアンマン」と比べても分が悪く、もしかするとこの夏No.1ヒット作の称号も奪われる結果になるかもしれない。

3位に初登場は、リブ・タイラー&スコット・スピードマン主演のホラー「The Strangers」。結婚を間近に控えたカップルが済む家に、不気味な頭巾をかぶった3人が侵入し、2人の平穏をを脅かすという、実際に起きた事件を元にした物語。2467館の公開で3日間興収が2000万ドルという周囲の予想をはるかに上回る素晴らしいスタートを切った。今年に入って2000~2500館規模で公開される作品に元気がなかっただけに、この作品のスマッシュヒットには驚きだ。製作費の900万ドルはあっという間に回収。この分ならトータル興収7000万ドル近くまで狙えそうで、配給のローグ・ピクチャーズにとっても嬉しい誤算と言えそうだ。

TW LW Title 配給 Weekend 劇場数 Total
1
N
セックス・アンド・ザ・シティ
NL
$55,740,000
3,285
$55,740,000
1
2
1
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
Par.
$46,000,000
4,264
$216,881,000
2
3
N
The Strangers
Rog.
$20,707,000
2,467
$20,707,000
1
4
3
アイアンマン
Par.
$14,000,000
3,650
$276,625,000
5
5
2
ナルニア国物語第2章:カスピアン王子の角笛
BV
$13,016,000
3,801
$115,674,000
3
6
4
ベガスの恋に勝つルール
Fox
$6,850,000
3,086
$66,074,000
4
7
6
Baby Mama
Uni.
$2,221,000
1,784
$56,145,000
6
8
5
スピード・レーサー
WB
$2,140,000
2,070
$40,558,000
4
9
7
近距離恋愛
Sony
$2,000,000
1,905
$42,965,000
5
10
8
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Uni.
$1,044,000
768
$60,471,000
7

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