[Weekend Report] 「WALL・E」「ウォンテッド」ともに好調なデビュー!
ピクサーの新作「WALL・E/ウォーリー」が定位置でのデビュー。オープニング興収の6250万ドルは、「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」「モンスターズ・インク」に続き、ピクサー・アニメとしては4番目の好記録となる。
ゴミだらけの地球に取り残されたロボットWALL・Eの冒険を描いた本作は、冒頭の30分間、声を発せぬWALL・Eの一人芝居で台詞一切なしという文字通りの冒険を敢行。結果、これまでに類を見ない“クラシック”CGアニメの誕生と批評家から絶賛されている。監督は「ファインディング・ニモ」を手がけたアンドリュー・スタントン。ピクサー史上最大のヒット作にしてアカデミー賞受賞作「~ニモ」に迫る成功を成し得ても不思議はない。興収のほうはとりあえず、「レミーのおいしいレストラン」の2億600万ドル、「カーズ」の2億4400万ドル超えが目標となる。うまくいけば、「Mr.インクレディブル」の2億6100万ドル超えも夢ではないだろう。さすがに「~ニモ」の3億3900万ドル超えは厳しいだろうが、それでもピクサーのブランド力を一層高める成功作であることに変わりはない。
「WALL・E」のビッグ・オープニングは予想通りだったが、2位でデビューの「ウォンテッド」の数字には驚いた。「つぐない」で注目された新星ジェームズ・マカヴォイを、アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマンらハリウッドのベテランがサポートする新感覚アクションの本作は、「ナイトウォッチ」シリーズで名声を手にしたロシアの映像派ティムール・ベクマンベトフのハリウッドデビュー作。弾丸がカーブしたり車がビルの壁を爆走したりと、とにかく今まで見たこともない映像が満載の「マトリックス」を彷彿とさせる“ニュータイプ”だ。
映画ファンもこの新しさには圧倒されたようで、3日間興収が5100万ドルと驚くべきハイアベレージ。公開劇場数が3175館と、1館あたりのアベレージでは「WALL・E」を凌ぐ。批評家からも好評で迎えられており、ロシアの映像派は今後ハリウッドでひっぱりだこになりそうだ。こちらはカップル・アダルトに受ける素材で、「WALL・E」とはうまく観客の住み分けが出来たということのようだ。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
WALL・E/ウォーリー |
BV
|
$62,500,000
|
3,992
|
$62,500,000
|
1
|
2 |
N
|
ウォンテッド |
Uni.
|
$51,118,000
|
3,175
|
$51,118,000
|
1
|
3 |
1
|
ゲット スマート |
WB
|
$20,000,000
|
3,915
|
$77,266,000
|
2
|
4 |
3
|
カンフー・パンダ |
P/DW
|
$11,746,000
|
3,670
|
$179,330,000
|
4
|
5 |
2
|
インクレディブル・ハルク |
Uni.
|
$9,226,000
|
3,349
|
$115,508,000
|
3
|
6 |
4
|
ラブ・グル |
Par.
|
$5,440,000
|
3,012
|
$25,322,000
|
2
|
7 |
6
|
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 |
Par.
|
$5,030,000
|
2,556
|
$299,936,000
|
6
|
8 |
5
|
ハプニング |
Fox
|
$3,850,000
|
2,483
|
$59,063,000
|
3
|
9 |
8
|
セックス・アンド・ザ・シティ |
NL
|
$3,770,000
|
1,755
|
$140,132,000
|
5
|
10 |
7
|
You Don’t Mess with the Zohan |
Sony
|
$3,200,000
|
2,147
|
$91,215,000
|
4
|