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[Weekend Report] 「ダークナイト」V3！「スター・ウォーズ」超え確実

2位の「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘密」

強敵の登場にも関わらず、「ダークナイト」が驚きの粘り腰でV3を達成。トータル興収を3億9400万ドルとし、一昨年の「パイレーツ・オブ・カリビアン／デッドマンズ・チェスト」以来となる4億ドル超えにリーチをかけた。

これまでの4億ドル到達最速記録は、「シュレック2」の持つ43日間だが、「ダークナイト」はおそらく20日間で4億ドル超を稼ぎ出す見込み。まさにバケモノ級の興行としか言いようがない。このペースなら史上2位のスター・ウォーズ第1作（エピソード4）の持つ4億6000万ドル超えは確実で、「タイタニック」以来出ていなかった5億ドル超えも十分可能だろう。あとは「タイタニック」の持つ6億ドルの興収記録にどこまで迫れるかが焦点となる。

人気シリーズ第3弾「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘密」は2位デビュー。3週目の「ダークナイト」の後塵を拝する形にはなったが、オープニング興収4200万ドルと期待通りの結果を残してみせた。01年に公開された前作のオープニング6800万ドルは別格として、99年に公開された1作目のオープニングとほぼ同等の数字で、前作から7年のブランクがあった割にはマズマズの結果と言える。
ただ、監督交代の影響もあり、批評家からは散々にコキおろされており、持続力ある興行は期待できそうもない。まずは1億ドル突破が目標になる。
主演のブレンダン・フレイザーは前作のヒット以降、意図的に演技派転向を目指してアート系の小品に出演していたが、この夏、待望のシリーズ第3弾で高らかにアクション俳優復帰を宣言。さらに、今週までに7300万ドルを稼ぐスマッシュヒットとなっている「センター・オブ・ジ・アース 3D」でも結果を残している。来年夏には「G.I. Joe: Rise of Cobra」も控えており、キャリアは上向きだ。

6位に初登場はケビン・コスナー主演の「Swing Vote」。コスナー扮する主人公の一票が、大統領選の勝敗を決める一票になってしまう……というコメディー。コスナーがギターをかき鳴らすライブシーンが見所の本作だが、2213館の公開で3日間興収は630万ドルと厳しい成績。コスナー主演の前作「Mr.ブルックス」にも満たない成績で、最終的に2000万ドル稼げるかどうかというところだ。単独主演作では公開劇場数も2000館規模を超えない状況がコスナーのスターパワーを物語っているが、この調子だと公開劇場数もさらに減っていくことになりそうだ。

日本映画界の雄・北村龍平監督がハリウッドに乗り込んでメガホンをとった「Midnight Meat Train」は、全米102館で公開され、アベレージ313ドルと大大大惨敗。100館規模の公開でこのアベレージは、おそらくこれまでの最低記録を更新するレベル（600館以上の規模での最低アベレージは05年の「パッション」リバイバル公開の233ドル）。
配給のライオンズゲートはこの手のホラー映画を売り込むのが比較的うまいだけに、この結果には衝撃を受けているのでは？かねてからハリウッド進出を公言していた北村監督にとってもほろ苦いハリウッド・デビューとなってしまった。これだけの大コケとなると、次なるチャンスは巡ってきそうもない。

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