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[Weekend Report] 007新作が前作を大きく上回るビッグ・オープニング!

前作「007/カジノ・ロワイヤル」からソニー・ピクチャーズによる製作・配給となり、劇的に生まれ変わった007シリーズ。金髪・悪役顔の6代目ボンド、ダニエル・クレイグによる2作目「007/慰めの報酬」が全米公開され、予想通り他を圧倒するビッグオープニングで首位デビューを飾った。

前作「カジノ・ロワイヤル」のオープニングが4000万ドルだったのに対し、「慰めの報酬」の3日間興収は6700万ドルと大幅アップ。新ボンドに対して不安が先行していた前作に比べると、クオリティ面で絶対的な信頼を獲得した続編はスタートから期待値が高かったということのようだ。これはもちろんシリーズ最高のオープニング記録であり、トータル興収でも前作の1億6700万ドルを軽々突破し、2億ドルの大台に乗ることが予想されている。ただし、作品の評価は前作ほど伸びておらず、傑作と誉れの高い前作に比べるとやや見劣りするという評価に落ち着いている。このあたりが今後どう興行に影響するか。


ワイドリリースが「慰めの報酬」のみなので上位に順位の変動はないが、アカデミー賞レースに絡んできそうな注目の作品が限定公開ながら24位にランクインしている。その作品とは、今年のトロント国際映画祭で観客賞を受賞した「Slumdog Millionaire」。日本でもみのもんたで御馴染みのクイズ番組に出場して見事大金をゲットした少年が巻き込まれる騒動を描いたドラマで、絶賛されたトロントに続き、全米の批評家をも熱狂の渦に巻き込んでいる。監督は「トレインスポッティング」「28日後…」のダニー・ボイルで、インディペンデント色の強い作品だが、配給が近年好調のフォックス・サーチライトだけに、興行的な成功を味方につければアカデミー賞主要部門での活躍もありそうだ。1週目の成績は10館のリリースで1館あたりのアベレージが3万6000ドルと申し分のない水準。今後どこまで拡大公開に踏み切るかが鍵となるだろうが、クオリティの高い小品を売り出すのがうまいフォックス・サーチライトなら信頼できそうだ。

TW LW Title 配給 Weekend 劇場数 Total
1
N
007/慰めの報酬
Sony
$67,528,882
3,451
$67,528,882
1
2
1
Madagascar: Escape 2 Africa
P/DW
$35,017,301
4,065
$116,905,195
2
3
2
Role Models
Uni.
$11,150,030
2,798
$37,577,245
2
4
3
ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
BV
$5,656,162
3,202
$84,169,216
4
5
4
Changeling
Uni.
$4,254,080
1,896
$27,631,772
4
6
5
Zack and Miri Make a Porno
Wein.
$3,146,312
2,210
$26,465,482
3
7
6
Soul Men
MGM/W
$2,350,141
2,048
$9,370,925
2
8
9
The Secret Life of Bees
FoxS
$2,338,279
1,449
$33,627,359
5
9
7
ソウ5
LGF
$1,767,405
2,002
$55,380,488
4
10
11
Beverly Hills Chihuahua
BV
$1,579,080
1,617
$90,878,127
7

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