[2008 Precursors] ナショナル・ボード・オブ・レビュー発表!!!
オスカー戦線前哨戦の開幕を告げるナショナル・ボード・オブ・レビュー。作品賞を受賞したのは下馬評どおりダニー・ボイル監督の「Slumdog Millionaire」で、同作は脚本賞、ブレイクスルー男優賞の3部門で受賞した。トロント国際映画祭の観客賞にも輝いており、アカデミー賞でも主要部門でノミネートされることが確実だ。
作品ベスト10の顔ぶれで特徴的なのはやはりクリント・イーストウッド監督の2作品。「チェンジリング」「グラン・トリノ」の両作品とも選出されており、イーストウッドの評価をさらに高める結果となりそう。イーストウッドは後者で主演男優賞も受賞しており、自身初のアカデミー賞主演男優賞受賞も現実味を帯びてきた。
他、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「The Wrestler」、今年最高のヒット作「ダークナイト」らも選出されている。昨年「ノーカントリー」で同賞の作品賞を受賞したコーエン兄弟の「Burn After Reading」、「ラスト サムライ」で同賞の監督賞を受賞しているエドワード・ズウィック監督の新作「Defiance」も名前を連ねている。
助演男優賞受賞は「Milk」のジョシュ・ブローリン。共演のジェームズ・フランコも同部門の有力コンテンダーと目されているが、ブローリンのほうはブッシュ大統領を演じた話題の「W.」の分も加味しても受賞か。ただし、本番では主演/助演での評割れが懸念される。
第78回ナショナル・ボード・オブ・レビュー
■ 作品賞
★Slumdog Millionaire (監督:ダニー・ボイル/フォックス・サーチライト)
Next Top10(アルファベット順)
Burn After Reading (監督:ジョエル&イーサン・コーエン/)
チェンジリング (監督:クリント・イーストウッド/ユニバーサル)
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (監督:デヴィッド・フィンチャー/)
ダークナイト (監督:クリストファー・ノーラン/ワーナー・ブラザース)
Defiance (監督:エドワード・ズウィック/)
Frost/Nixon (監督:ロン・ハワード/)
グラン・トリノ (監督:クリント・イーストウッド/)
Milk (監督:ガス・ヴァン・サント/)
ウォーリー (監督:アンドリュー・スタントン/ディズニー)
The Wrestler (監督:ダーレン・アロノフスキー/)
■ 監督賞
★デヴィッド・フィンチャー (ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
■ 主演男優賞
★クリント・イーストウッド (グラン・トリノ)
■ 主演女優賞
★アン・ハサウェイ (Rachel Getting Married)
■ 助演男優賞
★ジョシュ・ブローリン (Milk)
■ 助演女優賞
★ペネロペ・クルス (Vicky Cristina Barcelona)
■ ブレイクスルー男優賞
★デヴ・パテル (Slumdog Millionaire)
■ ブレイクスルー女優賞
★ヴィオラ・デイヴィス (Doubt)
■ アンサンブル演技賞
★Doubt
■ デビュー監督賞
★コートニー・ハント (Frozen River)
■ スポットライト賞
★メリッサ・レオ (Frozen River)
★リチャード・ジェンキンス (The Visitor)
■ 脚本賞
★ニック・シェンク (グラン・トリノ)
■ 脚色賞
★エリック・ロス (ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
★サイモン・ビューフォイ (Slumdog Millionaire)
■ アニメーション映画賞
★ウォーリー
■ 外国語映画賞
★モンゴル (カザフスタン)
Next Top 5(アルファベット順)
そして、私たちは愛に帰る (ドイツ)
Let the Right One In (スウェーデン)
Roman de Gare (フランス)
A Secret (フランス)
バシールをワルツを (イスラエル)
■ ドキュメンタリー映画賞
★Man On Wire
Next Top 5(アルファベット順)
American Teen/アメリカン・ティーン
The Betrayal
Dear Zachary
世界の果ての出会い
Roman Polanski: Wanted and Desire
■ インディペンデント映画賞
★Frozen River
★In Bruges
★In Search of a Midnight Kiss
★Mr. Foe
★Rachel Getting Married
★スノー・エンジェル
★Son of Rambow
★Wendy and Lucy
★Vicky Cristina Barcelona
★The Visitor