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[2008 Precursors] 最重要!!! ブロードキャスト批評家賞候補発表!!!

アカデミー賞 記事:2008.12.10

チェンジリング

ベンジャミン・バトン

ダークナイト

Doubt

Frost/Nixon

ミルク

愛をよむひと

Slumdog Millionaire

ウォーリー

The Wrestler

アカデミー賞を占う上で近年もっとも重要視されるブロードキャスト映画批評家協会賞のノミネーションが発表された。昨年も作品賞ノミネート10作品の中からアカデミー賞作品賞候補5作品全てが選出されており、受賞作も「ノーカントリー」で一致と相変わらずの直結度の高さを示している。すなわちこの賞での作品賞ノミネートはほぼ1/2の確率でオスカー候補のチケットを手にしたも同然であり、逆にノミネートされなかった作品にとっては落選通告を受けたに等しい。

ブロードキャスト映画批評家協会賞

■ 作品賞
チェンジリング(監督:クリント・イーストウッド/ユニバーサル)
ベンジャミン・バトン 数奇な人生(デヴィッド・フィンチャー監督/パラマウント)
ダークナイト(クリストファー・ノーラン監督/ワーナー・ブラザース)
Doubt(ジョン・パトリック・シャンレイ監督/ミラマックス)
Frost/Nixon(ロン・ハワード監督/ユニバーサル)
ミルク(ガス・ヴァン・サント監督/フォーカス・フィーチャーズ)
愛をよむひと(スティーヴン・ダルドリー監督/ワインスタイン・カンパニー)
Slumdog Millionaire(ダニー・ボイル監督/フォックス・サーチライト)
ウォーリー(アンドリュー・スタントン監督/ディズニー)
The Wrestler(ダーレン・アロノフスキー監督/フォックス・サーチライト)

先に発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューの作品賞11作品と比較すると、一致は実に8本。「Doubt」と「愛をよむひと」が新たに顔ぶれに加わり、「グラン・トリノ」「Burn After Reading」「Defiance」の名前が消えた。一致した8本に関してはオスカー候補に駒を進める可能性が高く、特に「Slumdog Millionaire」に関しては候補は確実といった情勢だ。
イーストウッド作品は「グラン・トリノ」が本命と見られていたが、前哨戦序盤戦を見る限りでは「チェンジリング」の評価が高い。作品賞ノミネートは微妙なラインだが、イーストウッドへのリスペクトを考えると滑り込みの可能性は低くない。「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「ダークナイト」らが候補入りするとアカデミー賞も華やかさが増しそう。特に去年がかなり地味だっただけに、運営サイドも両作品のノミネート入りを切に願っているかも。両作品が候補入りすれば授賞式の視聴率が数%は違うだろう。
注目は「ウォーリー」。ロサンゼルス映画批評家協会賞も制して、アニメ作品としては「美女と野獣」レベルの活躍ぶりを見せている。「美女と野獣」以来の作品賞ノミネートの栄誉を勝ち取る可能性も出てきた。もし実現すれば今年のアカデミー賞の目玉的な扱いになりそうなだけに経過に注目したい。

■ 監督賞
ダニー・ボイル(Slumdog Millionaire)
デヴィッド・フィンチャー(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
ロン・ハワード(Frost/Nixon)
クリストファー・ノーラン(ダークナイト)
ガス・ヴァン・サント(ミルク)

監督賞部門で候補に挙がった5作品が現時点でもっともアカデミー賞作品賞候補に近い5作品といえそうだが、実は昨年監督賞候補に挙がった6作品のうち、アカデミー賞作品賞にノミネートされたのは2本だけと不思議と確度が下がる。昨年は例外と見るのが妥当だろうが、ひと波乱あってもおかしくない。およそアカデミー賞とは縁がないと思われていたダニー・ボイルがこの部門をひっぱる展開となっていて、フィンチャー、ノーランが後に続く。キャリアを重視すればサント受賞もあるが、題材が繊細なだけに得票に影響しそう。ハワードは1度受賞済みで2度目は早いか。

■ 主演男優賞
クリント・イーストウッド(グラン・トリノ)
リチャード・ジェンキンス(The Visitor)
フランク・ランジェラ(Frost/Nixon)
ショーン・ペン(ミルク)
ブラッド・ピット(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
ミッキー・ローク(The Wrestler)

老優3人がノミネートされ、ディカプリオがOUT。対象作「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」が完全にシャットアウトされているところを見ると、作品自体の評価があまり高くないのかもしれない。オスカー像はイーストウッドの手に渡る感が濃厚だが、脇役一筋でキャリアを築いてきたジェンキンス、ランジェラの2人にもスポットライトが当たって欲しいもの。2人とは対照的なスター、ピットは初の主演男優賞候補なるか。カムバック賞ミッキー・ロークが打倒イーストウッドの一番手。

■ 主演女優賞
ケイト・ベッキンセール(Nothing But The Truth)
ケイト・ブランシェット(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
アン・ハサウェイ(Rachel Getting Married)
アンジェリーナ・ジョリー(チェンジリング)
メリッサ・レオ(Frozen River)
メリル・ストリープ(Doubt)

ケイトの名前が2つ並んだが、有力視されるウィンスレットの名前はなし(「愛をよむひと」で助演賞候補)。ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープら常連が今年のアカデミー賞にノミネートされそうだが、この流れでいくと、フレッシュなアン・ハサウェイがオスカー受賞のシナリオが出来つつある。今年は「ゲット スマート」で持ち前のコメディエンヌぶりを発揮しつつ、ジョナサン・デミ監督のもとで演技開花。飛躍の年として記憶されることになりそうだ。

■ 助演男優賞
ジョシュ・ブローリン(ミルク)
ロバート・ダウニー・Jr(トロピック・サンダー 史上最低の作戦)
ジェームズ・フランコ(ミルク)
フィリップ・シーモア・ホフマン(Doubt)
ヒース・レジャー(ダークナイト)

「ミルク」からジョシュ・ブローリンとジェームズ・フランコの2人が候補入り。本番では票を食い合うことになりそうだが、現時点では「W.」もあるブローリンが一歩リードか。注目はやはりヒース・レジャーで、今のところ強力なライバル不在でこのままポール・トゥ・ウィンの可能性大。映画史に残る名演だけに話題性抜きで受賞の資格がある。「トロピック・サンダー」で黒人役を演じる俳優を演じたロバート・ダウニー・Jrも面白い存在。今年は「アイアンマン」の大ヒットで復活を果たし、キャリアでも最も輝いた1年となっただけにオスカー候補で締めくくりたい。そしてひっそりとPSホフマンも舞台劇の映画化「Doubt」でノミネート。2年連続候補入りなるか。

■ 助演女優賞
ペネロペ・クルス(Vicky Cristina Barcelona)
ヴィオラ・デイヴィス(Doubt)
ヴェラ・ファーミガ(Nothing But The Truth)
タラジ・P・ヘンソン(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
マリサ・トメイ(The Wrestler)
ケイト・ウィンスレット(愛をよむひと)

本命不在の助演女優賞部門。僅差ながら前哨戦序盤をリードするのはペネロペ・クルスか。ただし、ここに名前の挙がった5人の中で1人としてオスカー候補確実と呼べるコンテンダーはおらず、依然として激戦模様だ。今回候補から漏れた中にも、「Rachel Getting Married」のローズマリー・デウィットとデブラ・ウィンガー、「Burn After Reading」のフランシス・マクドーマンドら有力候補が控えており、逆転も十分にある。

■ アンサンブル演技賞
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ダークナイト
Doubt
ミルク
Rachel Getting Married

■ 若手俳優賞
ダコタ・ファニング(The Secret Life of Bees)
デヴィッド・クロス(愛をよむひと)
デヴ・パテル(Slumdog Millionaire)
ブランドン・ウォルターズ(オーストラリア)

■ 脚本賞
エリック・ロス(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
ジョン・パトリック・シャンレイ(Doubt)
ピーター・モーガン(Frost/Nixon)
ダスティン・ランス・ブラック(ミルク)
サイモン・ビューフォイ(Slumdog Millionaire)

■ 作曲賞
クリント・イーストウッド(チェンジリング)
アレクサンドル・デプラ(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
ジェームズ・ニュートン・ハワード、ハンス・ジマー(ダークナイト)
ダニー・エルフマン(ミルク)
A・R・ラーマン(Slumdog Millionaire)

■ 主題歌賞
“Another Way To Die”(007/慰めの報酬)
“Down To Earth”(ウォーリー)
“I Thought I Lost You”(ボルト)
“Jaiho”(Slumdog Millionaire)
“The Wrestler”(The Wrestler)

■ コメディ映画賞
Burn After Reading
寝取られ男のラブ♂バカンス
Role Models
トロピック・サンダー 史上最低の作戦
Vicky Cristina Barcelona

■ アクション映画賞
ダークナイト
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
アイアンマン
007/慰めの報酬
ウォンテッド

■ テレビ映画賞
John Adams
Recount
Coco Chanel

■ アニメーション映画賞
ボルト
カンフー・パンダ
マダガスカル2
ウォーリー
バシールとワルツを

■ 外国語映画賞
A Christmas Tale(フランス)
Gomorra(イタリア)
I’ve Loved You So Long(フランス)
Let the Right One In(スウェーデン)
モンゴル(カザフスタン)
バシールとワルツを(イスラエル)

■ ドキュメンタリー映画賞
I.O.U.S.A.
Man on Wire
Roman Polanski: Wanted and Desired
Standard Operating Procedure
ヤング@ハート


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