[2008 Precursors] サプライズ多数!! ゴールデン・グローブ賞候補発表!!
年々アカデミー賞との直結度が薄れているとはいえ要注目のゴールデン・グローブ賞ノミネーションが発表。「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「フロスト×ニクソン」が5部門、「愛をよむひと」「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」「Slumdog Millionaire」がそれぞれ4部門でノミネートと人気を分けた。
先に発表されたブロードキャスト映画批評家協会賞と決定的に違うのは、「ミルク」と「レボリューショナリー・ロード」に対する評価。ブロードキャストは「ミルク」に軍配を上げ、ゴールデン・グローブでは「レボリューショナリー~」を高く評価した。前哨戦序盤戦の各賞を見る限り、全体的に高評価されているのは「ミルク」のほうで、ゴールデン・グローブの選出は意外な感もある。とはいえ、完全に火が消えたと思われていた「レボリューショナリー~」もアカデミー賞候補に一縷の望みをつないだと言っていい。
今年は完全にドラマ部門に注目作が集中。コメディ・ミュージカル部門は小品がひしめき受賞の行方は予想しにくい。どの作品が受賞してもアカデミー賞戦線に食い込んでくることはないだろう。
主演男優部門にて本番で本命視されるクリント・イーストウッドがまさかのOUT。リチャード・ジェンキンスもOUTで代わりにレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットが選出されるあたりはいかにもゴールデン・グローブらしい。
助演男優部門で注目は「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」にサプライズ出演したトム・クルーズのノミネート。メイクで大変身した怪演は主要キャラを食うほどのインパクトだったが、演技賞候補に結びつくとは驚きだ。「ワルキューレ」が今のところ泣かず飛ばず状態だけに、トム・クルーズにとっても複雑なところ?
ゴールデン・グローブ賞
■ 作品賞(ドラマ部門)
ベンジャミン・バトン 数奇な人生(監督:デヴィッド・フィンチャー/パラマウント)
フロスト×ニクソン(監督:ロン・ハワード/ユニバーサル)
愛をよむひと(監督:スティーヴン・ダルドリー/ワインスタイン・カンパニー)
レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで(監督:サム・メンデス/フォーカス・フィーチャーズ)
Slumdog Millionaire(監督:ダニー・ボイル/フォックス・サーチライト)
■ 作品賞(コメディ・ミュージカル部門)
Burn After Reading(監督:ジョエル&イーサン・コーエン/フォーカス・フィーチャーズ)
Happy-Go-Lucky(監督:マイク・リー/ミラマックス)
In Bruges(監督:マーティン・マクドノー/フォーカス・フィーチャーズ)
マンマ・ミーア!(監督:フィリダ・ロイド/ユニバーサル)
Vicky Cristina Barcelona(監督:ウッディ・アレン/MGM、ワインスタイン・カンパニー)
■ 監督賞
ダニー・ボイル(Slumdog Millionaire)
スティーヴン・ダルドリー(愛をよむひと)
デヴィッド・フィンチャー(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
ロン・ハワード(フロスト×ニクソン)
サム・メンデス(レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで)
■ 主演男優賞(ドラマ部門)
レオナルド・ディカプリオ(レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで)
フランク・ランジェラ(フロスト×ニクソン)
ショーン・ペン(ミルク)
ブラッド・ピット(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
ミッキー・ローク(The Wrestler)
■ 主演男優賞(コメディ・ミュージカル部門)
ハヴィエル・バルデム(Vicky Cristina Barcelona)
コリン・ファレル(In Bruges)
ジェームズ・フランコ(スモーキング・ハイ)
ブレンダン・グリーソン(In Bruges)
ダスティン・ホフマン(Last Chance Harvey)
■ 主演女優賞(ドラマ部門)
アン・ハサウェイ(Rachel Getting Married)
アンジェリーナ・ジョリー(チェンジリング)
メリル・ストリープ(Doubt)
クリスティン・スコット=トーマス(I’ve loved You So Long)
ケイト・ウィンスレット(レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで)
■ 主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門)
レベッカ・ホール(Vicky Cristina Barcelona)
サリー・ホーキンス(Happy-Go-Lucky)
フランシス・マクドーマンド(Burn After Reading)
メリル・ストリープ(マンマ・ミーア!)
エマ・トンプソン(Last Chance Harvey)
■ 助演男優賞
トム・クルーズ(トロピック・サンダー 史上最低の作戦)
ロバート・ダウニー・ジュニア(トロピック・サンダー 史上最低の作戦)
レイフ・ファインズ(The Duchess)
フィリップ・シーモア・ホフマン(Doubt)
ヒース・レジャー(ダークナイト)
■ 助演女優賞
エイミー・アダムス(Doubt)
ペネロペ・クルス(Vicky Cristina Barcelona)
ヴィオラ・デイヴィス(Doubt)
マリサ・トメイ(The Wrestler)
ケイト・ウィンスレット(愛をよむひと)
■ 脚本賞
エリック・ロス(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
ジョン・パトリック・シャンレイ(Doubt)
ピーター・モーガン(フロスト×ニクソン)
デヴィッド・エア(愛をよむひと)
サイモン・ビューフォイ(Slumdog Millionaire)
■ 作曲賞
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
チェンジリング
Defiance
Slumdog Millionaire
フロスト×ニクソン
■ 主題歌賞
“Down to Earth”(ウォーリー)
“Gran Torino”(グラン・トリノ)
“I Thought I Lost You”(ボルト)
“Once in a Lifetime”(Cadillac Records)
“The Wrestler”(The Wrestler)
■ アニメーション映画賞
ボルト
カンフー・パンダ
ウォーリー
■ 外国語映画賞
The Baader Meinhoff Complex(ドイツ)
Gomorra(イタリア)
Everlasting Moments(スウェーデン)
I’ve loved You So Long(フランス)
バシールとワルツを(イスラエル)