外国語映画賞 一次選考発表 「おくりびと」IN!!!
第81回アカデミー賞外国語映画賞の一次選考が行われ、9作品が選出された。この中から最終的に5作品が選出され、1月22日にノミネート作品として発表される。
まず注目は、日本から出品の「おくりびと」。一次選考突破は4年前の「たそがれ清兵衛」以来となる。日本独自の文化を描いた作品だけに、アメリカ人には刺さりやすい。最終5作品に残る可能性はかなり高いと見る。
ゴールデン・グローブ賞受賞の「バシールとワルツを」、カンヌパルムドール受賞の「The Class」などが順当に選出される中、有力視されていた「Gomorra」(イタリア)がまさかの落選。前哨戦でも実績を残していただけに不可解な結果だ。
スウェーデンからは「Everlasting Moments」がエントリー。監督は「移民者たち」でアカデミー賞監督賞経験もある大御所ヤン・トロエルだ。前哨戦を独走した「Let The Right One In」を抑えてスウェーデン代表の座を担っているだけに、何とかノミネートを勝ち取りたいところ。
他、常連ドイツからは「The Baader Meinhof Complex」がエントリー。ドイツ赤軍のテロ行為を客観的に捉えた問題作で、「ブルックリン最終出口」などで知られるウリ・エデルが久々に放った快作と評判の一作だ。日本でもムービーアイ配給で公開決定済み。
第81回アカデミー賞外国語映画賞 一次選考結果
- Revanche(オーストリア)
- The Necessities of Life(カナダ)
- The Class(フランス)
- The Baader Meinhof Complex(ドイツ)
- バシールとワルツを(イスラエル)
- おくりびと(日本)
- Tear This Heart Out(メキシコ)
- Everlasting Moments(スウェーデン)
- 3 Monkeys(トルコ)