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[Weekend Report] 豪華キャスト主演の群像劇がヒットスタート！

ドリュー・バリモア製作＆出演による群像劇「He’s Just Not That Into You」が周囲の予想を上回る数字で首位デビューを飾った。
人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のコンサルタントを担当したグレッグ・ベーレントとリズ・タシーロが執筆した「恋愛修行／最高のパートナーと結婚するための恋愛心得」が原作。バリモアのほか、ジェニファー・アニストン、ジェニファー・コネリー、スカーレット・ヨハンソン、ベン・アフレック、ジャスティン・ロングら豪華キャストが勢揃いし、恋愛に悩む大人たちを個性豊かに演じている。
3175館の公開で3日間興収は2700万ドル超と立派。観客の8割以上は女性だったそうで、やはり「セックス・アンド・ザ・シティ」のファン層がこぞって劇場に足を運んだようだ。となると、当然ターゲット層が限られる分、次週の落ち込みも厳しいものになりそう。「セックス～」が2週目に63％もの減収を記録したのと同じ結果が待ち構えているかもしれない。

2位の「Taken」は1ランクダウンも好調を維持。前週からの落ち込みをわずか18％に抑え、トータル興収を5300万ドルとした。飽きられるのが早いリュック・ベッソン製ムービーとしては珍しい推移だけに、もしかすると1億ドル突破の目もあるかもしれない。

不滅の人気アニメ「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の監督として知られるヘンリー・セリックが贈る3Dアニメーション「Coraline」が3位にランクイン。2299館の公開で3日間興収1600万ドル超と、なかなかの売上げを記録している。主人公の少女のコララインが、新しい家で偶然見つけた秘密のドアを開け、冒険の旅に出る。批評家からは非常に高い評価を得ており、公開時期さえもう少し遅ければ来年のアカデミー賞長編アニメ部門も狙えたかも……？配給はフォーカス・フィーチャーズで、遅ればせながらユニバーサル（フォーカスの親会社）もアニメ部門で先達に追いつく努力を始めたようだ。

首位デビューが期待されたソニー・ピクチャーズの「ピンク・パンサー2」は冴えない4位スタート。今週末最大規模となる3243館の公開ながら、興収は1200万ドルと水準以下の数字に留まった。前作は3477館の公開で2000万ドルを稼いでいたが、実はこちらも期待されたほどの数字を上げられなかった。最終的には8200万ドルを稼いだが、続編が出来たのが不思議な成績だ。というわけで、続編の興行的失敗も驚くには値しない。むしろ、予想通りの結果と言える。
主演のマーティンは近年も「女神が家（ウチ）にやってきた」や「１２人のパパ」などコンスタントにヒット作を送り出している人気スターだが、ピーター・セラーズが演じた有名キャラ、クルーゾー警部に扮した本シリーズでは持ち前の集客力を十二分に発揮しているとは言い難い。おそらくシリーズは今回で打ち切りとなるだろう。

6位に初登場の「Push」はクリス・エヴァンス、ダコタ・ファニング主演のアクション。実はダコタは3位の「Coraline」にも声の出演を果たしていて、2作同時のTOP10ランクインとなる。そろそろ子役脱皮の時期だが、まだまだ出演オファーは引きも切らない様子。
サイキック・ソルジャーたちが多数登場してそれぞれの超能力を武器にサバイバルを繰り広げる本作だが、派手なプロットとは裏腹に興行のほうは地味に展開している。2313館という控えめな公開に比例して、興収のほうも1000万ドルと低空飛行。
配給のサミットは昨年「トワイライト／初恋」でホームランを飛ばしたが、3800万ドルと割と低予算で作ったSFアクションをヒットさせるには至らなかった。

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