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[最終受賞予想] 技術部門一挙予想

アカデミー賞 記事:2009.02.18

撮影賞
 クラウディオ・ミランダ(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
◎ウォリー・フィスター(ダークナイト)
 ロジャー・ディーキンス、クリス・メンデス(愛を読むひと)
 トム・スターン(チェンジリング)
○アンソニー・ドッド・マントル(スラムドッグ$ミリオネア)-下馬評◎
前哨戦を圧勝したアンソニー・ドッド・マントル(スラムドッグ$ミリオネア)だが、強力なライバルを相手に本番でも勝利を収めることが出来るか。ライバル1番手は、「ミッション」「キリング・フィールド」で2度のオスカー受賞を誇る重鎮クリス・メンゲスと、現役撮影監督の中でも人気No.1のロジャー・ディーキンスという奇跡のコラボレーションが実現した「愛を読むひと」コンビ。過去6度のノミネートで受賞経験のないディーキンスへのキャリア称賛票も集まれば逆転も。IMAXカメラをハリウッド娯楽大作に採用した功績が認められればウォリー・フィスター(ダークナイト)の受賞もある。会員には「ダークナイト」を主要賞からオミットしたという負い目があり、技術部門で大量に票を投じる可能性が高い。
編集賞
 カーク・バクスター、アンガス・ウォール(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
◎リー・スミス(ダークナイト)
 ダニエル・P・ハンリー、マイク・ヒル(フロスト×ニクソン)
 エリオット・グラハム(ミルク)
○クリス・ディケンズ(スラムドッグ$ミリオネア)-下馬評◎
ケレン味たっぷりのダニー・ボイル演出により、カット割りも多く、編集技術をアピールしやすい「スラムドッグ$ミリオネア」のクリス・ディケンズが前哨戦をリードした。ただし、ここでも「ダークナイト」への同情票が大きな壁となって立ちふさがる。データ的には作品賞部門との一致がよく見られる部門だが、昨年は「ボーン・アルティメイタム」が受賞している。作品賞候補は間違いなしとされていた「ダークナイト」受賞があっておかしくない。
美術賞
 ジェームズ・J・ムラカミ他(チェンジリング)
○ドナルド・グラハム・バート他(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)-下馬評◎
◎ネイサン・クローリー他(ダークナイト)
 マイケル・カーリン他(ある公爵夫人の生涯)
 クリスティ・ゼア他(レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで)
幅広い時代のセットを網羅した「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が優位に立つが、洗練された最先端メカのデザインが際立った「ダークナイト」も差はない。先に発表された美術監督組合賞でもピリオド部門で「ベンジャミン~」、ファンタジー部門で「ダークナイト」と賞を分け合った。となればインパクトで勝る「ダークナイト」の勝利。
衣装デザイン賞
◎キャサリン・マーティン(オーストラリア)
 ジャクリーン・ウェスト(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
○マイケル・オコナー(ある公爵夫人の生涯)-下馬評◎
 ダニー・グリッカー(ミルク)
 アルバート・ウォルスキー(レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで)
昨年は時代考証を無視した破天荒なデザインで魅せた「エリザベス/ゴールデン・エイジ」が受賞。この部門ではコスチュームモノが圧倒的に強いことを改めて証明した。今年、会員たちの好みに合いそうなコスチュームモノは「ある公爵夫人の生涯」のみ。作品力は弱いが、データからは本命視されていい。ただし、最近は豪華な衣装が票を集める傾向にあり、「オーストラリア」の逆転も可能性は低くない。ホストを務めるのがヒュー・ジャックマンとくれば、見せ場作りにも……?
作曲賞
○アレクサンドル・デプラ(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
 ジェームズ・ニュートン・ハワード(ディファイアンス)
 ダニー・エルフマン(ミルク)
◎A・R・ラーマン(スラムドッグ$ミリオネア)-下馬評◎
 トマス・ニューマン(ウォーリー)
前哨戦で圧勝した「スラムドッグ$ミリオネア」には逆らえない。ボリウッド・ムービーに敬意を表したダニー・ボイル監督の一貫したスタイルにより、インド映画音楽界の巨匠A・R・ラーマンのスコアが大いに生かされた。過去7度落選のトマス・ニューマン(ウォーリー)にそろそろ賞をあげたいところだが、いとこのランディ・ニューマンが11回目の挑戦でようやく受賞したことを考えればまだ早い??
主題歌賞
○”Down to Earth”(WALL・E/ウォーリー)-下馬評◎
◎”Jai Ho”(スラムドッグ$ミリオネア)
 ”O Saya”(スラムドッグ$ミリオネア)
トマス・ニューマンが8度目の挑戦にして念願のオスカー受賞なるか。相手は「スラムドッグ$ミリオネア」のみに絞られたが、これがなかなか強敵。悪く言えば驚きのない”いつも通りの”トマス・ニューマン・チューンに対し、ライバルは会員たちの耳にも刺激的なボリウッド・チューンズ。また、この部門で実績を残しているイメージのあるピクサーだが、実は受賞したのは「モンスターズ・インク」のサプライズ的な受賞1度のみ。その1度に関しても、作曲のランディ・ニューマンに対する功労賞的意味合いが強かった。残念ながらトマス・ニューマンの連敗記録が更新されてしまう可能性は低くない。
メーキャップ賞
◎グレッグ・キャノン(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)-下馬評◎
○ジョン・キャグリオン・Jr、コナー・オサリヴァン(ダークナイト)
 マイク・エリザルド、トム・フローツ(ヘルボーイ ゴールデン・アーミー)
技術的な部分で際立つ「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が優位。ただし大半はコンピューターグラフィックスによる処理であり、そのあたりがどう判断されるか。ただし、昨年も「エディット・ピアフ 愛の賛歌」が受賞しているように、ファンタジー作品よりもドラマ作品が有利というデータもある。対する「ダークナイト」は世にも恐ろしいジョーカー像を作り上げた功績が評価されていいが、メイクの力より演じるヒース・レジャーの熱演の賜物とする評価が妥当。
録音賞
 デヴィッド・パーカー他(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
◎エド・ノヴィック他(ダークナイト)
○Resul Pookutty他(スラムドッグ$ミリオネア)-下馬評◎
 マイケル・セマニック他(ウォーリー)
 クリス・ジェンキンス他(ウォンテッド)
録音賞、音響編集賞は4作品までが一致。どちらも「ダークナイト」VS「スラムドッグ$ミリオネア」の構図となるだろう。組合賞では「スラムドッグ~」に軍配。順当なら作品の多部門受賞に貢献しそうだが、主要部門で無視された「ダークナイト」が技術賞部門では票を独占しそうな気配もあり、逆転の可能性は高いとみる。
音響編集賞
◎リチャード・キング(ダークナイト)
 フランク・ユールナー、クリストファー・ボイズ(アイアンマン)
○トム・セイヤーズ(スラムドッグ$ミリオネア)-下馬評◎
 ベン・バート、マシュー・ウッド(ウォーリー)
 ワイリー・ステートマン(ウォンテッド)
録音賞同様、前哨戦実績でリードする「スラムドッグ$ミリオネア」を「ダークナイト」が追う構図。こちらもアカデミー会員の”負い目”が「ダークナイト」に投票する動機になれば逆転の目は十分にある。
視覚効果賞
◎エリック・バーバ他(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)-下馬評◎
○ニック・デイヴィス他(ダークナイト)
 ジョン・ネルソン他(アイアンマン)
多彩な視覚効果を自然に見せこんだ「ダークナイト」に比べ、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の視覚効果には新しい技術に対する驚きがあった。ブラピの顔をした老人顔の子供というとんでもないクリーチャーをまったく不自然なく作り上げた技術は驚きの一言。映像の新たな可能性を生み出す革新的な技術だけに受賞にふさわしい。


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