[最終受賞予想] 脚本賞、脚色賞
脚本賞
○アンドリュー・スタントン、ジム・リアドン(ウォーリー)-下馬評◎
コートニー・ハント(Frozen River)
◎ダスティン・ランス・ブラック(ミルク)
マイク・リー(Happy-Go-Lucky)
マーティン・マクドノー(In Bruges)
脚本家組合賞を制したダスティン・ランス・ブラック(ミルク)だが、同賞には規定上「ウォーリー」のエントリーがなかった。主要部門で無視された「ウォーリー」に賞を与えようとする会員の数は少なくなく、「ミルク」逆転の目もある。ただし、ブラックの書いたハーヴィー・ミルクの物語は完璧な出来で、映像的な魅力で見せる「ウォーリー」よりも受賞にふさわしい。アカデミー会員の見る目が試される。
脚色賞
エリック・ロス(ベンジャミン・バトン 数奇な人生)
○デヴィッド・ヘア(愛を読むひと)
ジョン・パトリック・シャンレイ(ダウト あるカトリック学校で)
ピーター・モーガン(フロスト×ニクソン)
◎サイモン・ビューフォイ(スラムドッグ$ミリオネア)-下馬評◎
5人全員にノミネート実績があり、うち2人は受賞経験があるという超豪華メンバーが揃った。前哨戦を独走したサイモン・ビューフォイ(スラムドッグ$ミリオネア)が頭2つ抜けた格好だが、自身の戯曲を脚色したピーター・モーガン(フロスト×ニクソン)もわずかながら逆転の可能性を残す。また、ワインスタインの強力キャンペーンがこの部門にまで及べば、デヴィッド・ヘア(愛を読むひと)の初受賞に追い風になるだろう。