[Weekend Report] 「ウォッチメン」が評判どおりのビッグオープニング!
大方の予想通り、話題の「ウォッチメン」が見事なビッグオープニングで首位デビューを飾った。「300」で大ヒットを飛ばしたザック・スナイダー監督の劇場第3作で、かつてティム・バートンら数あるヴィジュアル派監督たちが挑んできたグラフィックノベルの映像化についに成功した。
木曜深夜興行を含む初日の興収はじつに2500万ドルと大爆発。「300」の監督最新作という話題性に加え、20世紀フォックスとワーナー・ブラザースの間で展開された映画化権をめぐる訴訟問題が連日マスコミに取り上げられたのも、結果的には大きな宣伝効果となった。有名批評家ロジャー・エバートは満点評価を与えるなど、批評家からも概ね好評を得ている。
ただし、爆発的な興行を見せた初日に比べると、土日の数字は明らかな落ち込みを見せている。結局3日間のオープニング興収は5500万ドルに終わっており、期待された数字には届かなかった。「300」が一昨年のこの時期に公開され、オープニングで7000万ドル稼いだのに比べると見劣りする。男性層にターゲットを絞った作品だけに次週の落ち込みも激しそうで、2億ドルの壁は厚そうだ。
ちなみに「ウォッチメン」のオープニング興収は、R指定作品としては史上6位、3月公開作品としては史上3位となる好記録。ザック・スナイダー監督はこれで間違いなく超A級監督の仲間入りを果たした。
先週2位の「ジョナス・ブラザーズ ザ・コンサート 3-D」は実に前週比77%の落ち込みを見せて一気に9位までランクダウン。2週目の落ち込み幅としては史上15位にランクされる不名誉な記録を作ってしまった。トータル興収も2週で1670万ドルに留まっており、大ヒットを記録した同系作品「Hannah Montana/Miley Cyrus: Best of Both Worlds Concert Tour」に比べると3分の1も稼げない計算。もっとも、「Hannah Montana~」も2週目には66%のダウンを喫しており、このジャンルの興行的限界が見て取れる。
限定公開では、今年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたスウェーデン映画「Everlasting Moments」が5館で公開され、アベレージ8300万ドルと不発。また、一昨年の外国語映画賞ノミネート作品「12人の怒れる男」は同じく5館の公開ながらアベレージ2600ドルと惨敗。すでに賞味期限切れだったようだ。
他、ミシェル・ゴンドリー、ポン・ジュノ、レオス・カラックスの3人が独自の視点で東京の街を描く「TOKYO」が1館の限定公開でアベレージ21000ドルと好調な興行を記録した。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
ウォッチメン | WB |
$55,214,334
|
3,611
|
$55,214,334
|
1
|
2 |
1
|
Tyler Perry’s Madea Goes to Jail | LGF |
$8,532,412
|
2,151
|
$76,237,739
|
3
|
3 |
4
|
Taken | Fox |
$7,334,814
|
3,016
|
$117,933,922
|
6
|
4 |
3
|
スラムドッグ$ミリオネア | FoxS |
$6,808,383
|
2,890
|
$125,324,813
|
17
|
5 |
6
|
Paul Blart: Mall Cop | Sony |
$4,146,316
|
2,558
|
$133,588,995
|
8
|
6 |
5
|
He’s Just Not That Into You | WB (NL) |
$4,017,326
|
2,445
|
$84,644,583
|
5
|
7 |
7
|
Coraline | Focus |
$3,255,852
|
1,959
|
$65,627,777
|
5
|
8 |
9
|
お買い物中毒な私! | BV |
$3,100,298
|
2,290
|
$38,335,114
|
4
|
9 |
2
|
ジョナス・ブラザーズ ザ・コンサート 3-D | BV |
$2,832,454
|
1,276
|
$16,838,775
|
2
|
10 |
10
|
Fired Up | SGem |
$2,478,381
|
1,798
|
$13,238,432
|
3
|