[2009夏興行展望] ナイト ミュージアム2
■ ナイト ミュージアム2
Night at the Museum: Battle of the Smithsonian
監督:ショーン・レヴィ
出演:ベン・スティラー、エイミー・アダムス、オーウェン・ウィルソン
配給:20世紀フォックス
OP興収:5000万ドル
総興収:1億7000万ドル
物語:
今度の舞台は世界最大級のスミソニアン博物館。ニューヨーク博物館の展示物たちも再登場でスケールは倍増。さらわれたジオラマのカウボーイ、ジェデダイア(オーウェン・ウィルソン)とオクタヴィウス(スティーヴ・クーガン)を救うため、警備員ラリー(ベン・スティラー)と展示物の仲間たちが博物館狭しと大活躍を繰り広げる。
展望:
国内で2億5000万ドル、海外で3億2300万ドルを稼いだ世界的なヒット作が帰ってきた。が、帰ってきた時期は前作公開の年末とは異なる、夏。前作は期待を下回るオープニングながら、息の長さが望める年末年始興行がうまくハマッて結果的に大ヒットとなった。作品の内容も年末年始の雰囲気にマッチしていた感があり、この続編も年末公開がふさわしかったのでは……と首を傾げる。オープニング興収が全ての夏興行で果たして前作同様のヒットを望めるかどうか。オープニング興収で前作(3000万ドル)を超えるのはまず確実だが、トータル興収での前作超えは相当ハードルが高いと言っていいだろう。配給の20世紀フォックスとしては、何としてもフランチャイズ化したいドル箱映画の一本。秋に公開を控える「アルビンと歌うシマリス3兄弟」とともに、ファミリー層をターゲットとした”2億ドルクラブ”のシリーズとして看板映画としたい考えだろう。興収ノルマは2億ドルとなるが、オープニングに「ターミネーター4」という強力なライバルがおり、さらには次週より観客層丸かぶりのピクサー「カールじいさんの空飛ぶ家」が公開されるとあって、厳しい興行になるのは確実。1億5000万ドルラインが当面の目標になるのではないか。