[US BoxOffice] 2009年4月10日(金)~4月12日(日)興行成績
ドラゴンボール惨敗!三部作構想は立ち消えか |
今週は8位に登場のあの話題作からご紹介。日本でも公開され、予想を下回る低空飛行を見せている「DRAGONBALL EVOLUTION」だ。4月中旬、全米2178館という中途半端な興行からもわかるように、配給の20世紀フォックスはこの世界的人気アニメの製作にそれほど興行的な期待をかけていなかった。それでも、おそらくその低い期待をさらに下回る興収(460万ドル)でオープニングを迎え、日本に続きアメリカでも興行的に失敗作となることが確定してしまった。
三部作として企画され、早くも続編の脚本執筆も開始されているという噂の本作だが、この分では全米興収が2000万ドルにも満たず、頼りの日本でも1000万ドル程度の稼ぎしか上げられないのでは、続編製作の話は立ち消えになったと見てよさそうだ。20世紀フォックスが三部作構想として立ち上げた企画は、「エラゴン」「ジャンパー」と軒並み失敗を重ねており、ディズニーから三部作を引き継いだ「ナルニア国物語」も成功の見通しは暗いといわざるを得ない。
さて、復活祭の祝日を含む3連休に首位デビューを果たしたのは大方の予想通り「Hannah Montana The Movie」。3118館の公開で3200万ドルの興収は一見立派な数字だが、事前の予想を上回るものではなかった。
マイリー・サイラス演じるスター、ハンナ・モンタナはディズニーチャンネル発のティーンアイドル。10代女子に絶大な人気を誇り、彼女のコンサートツアーの様子を3Dで公開した前作「ハンナ・モンタナ/ザ・コンサート 3-D」はわずか687館の公開で3100万ドルのオープニング興収を記録している。今回は上映劇場数が前作の4倍以上であるにも関わらず、オープニング興収はほぼ同じ。このあたりが10代女子の興行ポテンシャルの限界と捉えられそうだ。前作のトータル興収が6500万ドルだったことを考えると、今回の新作がそれを上回るのは難しそうだ。
4位に初登場は、セス・ローゲン&アンナ・ファリスというフレッシュなスター競演の「Observe and Report」。一連のジャド・アパトゥ作品で大ブレークを果たしたローゲンと、自ら製作も担当した入魂のコメディ「キューティ・バニー」でスマッシュヒットを飛ばしたファリスという魅力的な組み合わせだったが、期待されたほどの数字をあげることができなかった。2727館での封切りで3日間興収は1100万ドル。もっとも、この映画の製作費はわずか1800万ドルと発表されているので、赤字に終わることはなさそうだ。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
Hannah Montana The Movie | BV |
$32,324,487
|
3,118
|
$32,324,487
|
1
|
2 |
1
|
Fast and Furious | Uni. |
$27,237,905
|
3,472
|
$116,497,095
|
2
|
3 |
2
|
モンスターVSエイリアン | P/DW |
$21,812,253
|
4,136
|
$140,203,799
|
3
|
4 |
N
|
Observe and Report | WB |
$11,017,334
|
2,727
|
$11,017,334
|
1
|
5 |
4
|
ノウイング | Sum. |
$6,433,433
|
2,925
|
$67,769,550
|
4
|
6 |
5
|
I Love You, Man | P/DW |
$6,280,790
|
2,643
|
$58,865,219
|
4
|
7 |
3
|
The Haunting in Connecticut | LGF |
$5,901,215
|
2,721
|
$46,488,580
|
3
|
8 |
N
|
DRAGONBALL EVOLUTION | Fox |
$4,756,488
|
2,181
|
$4,756,488
|
1
|
9 |
6
|
Adventureland | Mira. |
$3,353,618
|
1,876
|
$11,370,909
|
2
|
10 |
7
|
デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく | Uni. |
$2,995,850
|
1,965
|
$36,847,445
|
4
|