【全米ボックスオフィス 2009年4/17~4/19】 ザック・エフロン主演新作が1位!ラッセル・クロウ新作が2位!
首位デビューを飾ったのは、「ハイスクール・ミュージカル」でおなじみ、全米ティーンたちのNo.1アイドルであるザック・エフロン主演の新作「セブンティーン・アゲイン」。「フレンズ」のマシュー・ペリーが17歳当時の自分(エフロン)に若返ってもう一度青春を謳歌する……というコメディーで、3255館の公開で3日間興収2370万ドルを稼いだ。
エフロンが演じるのはバスケが得意なアイドル高校生で、「ハイスクール~」で演じた主人公トロイのセルフパロディともいえる役柄。ただしエフロンのファンはこの設定をお気に召したようで、こぞって劇場に足を運んでいる。出口調査によると、観客の約75%は女性とのことで、エフロン目当てのファンが座席のほとんどを占めていたことになる。
監督はシリアスな青春劇「17歳の処方箋」でデビューしたバー・スティアーズだけに、ただのアイドル映画として切り捨てるのは尚早かもしれない。
それでも、エフロン人気が命綱の作品だけに、ファンが集結した最初の週末こそ大金を稼いだものの、次週以降は厳しい興行になるのは目に見えている。トータル興収で7000万ドル稼げれば御の字か。
2位に初登場はラッセル・クロウとベン・アフレックが共演した政治スリラー「消されたヘッドライン」。オリジナルは03年にイギリスで放映されたTVドラマ「ステート・オブ・プレイ/陰謀の構図」で、政治家(アフレック)の愛人殺害事件を旧知の新聞記者(クロウ)が追うというもの。配給のユニバーサルは2803館という拡大公開に打って出たが、最初の週末の興収は1400万ドルとイマイチな成績に終わっている。
監督は「運命を分けたザイル」や「ラストキング・オブ・スコットランド」で高い評価を得たイギリスの才人ケヴィン・マクドナルドで、脚本が「ボーン」シリーズや「フィクサー」を手がけたトニー・ギルロイ、「NARC ナーク」「大いなる陰謀」のマシュー・マイケル・カーナハン、「ニュースの天才」「アメリカを売った男」のビリー・レイという超豪華布陣。これで駄作が生まれるはずはなく、批評家からも好評を博している。ただし、オリジナルのTVドラマと比較されて評価が伸び悩んでいるのも確かで、来年のアカデミー賞戦線で大いばりできる存在というわけでもなさそうだ。
首位デビューを飾った前作「アドレナリン」以上の成績が期待された続編「アドレナリン2:ハイボルテージ」は残念ながら6位スタート。前作より少ない2233館での公開とはいえ、OP興収は大きく落ち込み690万ドル。前作の1200万ドルに比べるとだいぶ物足りない数字となっている。本作は家庭用のビデオカメラでアナログ感たっぷりに撮影された映像が話題になっており、ハリウッド製作のアクション映画としては格安の予算で製作されているようだが、あまり大きく数字を落とすようだとシリーズ存続は難しいだろう。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
セブンティーン・アゲイン | WB |
$23,722,310
|
3,255
|
$23,722,310
|
1
|
2 |
N
|
消されたヘッドライン | Uni. |
$14,071,280
|
2,803
|
$14,071,280
|
1
|
3 |
1
|
Hannah Montana The Movie | BV |
$13,406,217
|
3,118
|
$56,874,039
|
2
|
4 |
3
|
エイリアンVSモンスター | P/DW |
$13,240,233
|
3,662
|
$163,063,465
|
4
|
5 |
2
|
Fast and Furious | Uni. |
$11,774,715
|
3,674
|
$136,205,795
|
3
|
6 |
N
|
アドレナリン2:ハイボルテージ | LGF |
$6,963,565
|
2,223
|
$6,963,565
|
1
|
7 |
4
|
Observe and Report | WB |
$4,174,939
|
2,727
|
$18,812,239
|
2
|
8 |
5
|
ノウイング | Sum. |
$3,574,727
|
2,405
|
$73,795,283
|
5
|
9 |
6
|
I Love You, Man | P/DW |
$3,327,668
|
2,202
|
$64,614,979
|
5
|
10 |
7
|
The Haunting in Connecticut | LGF |
$3,114,892
|
2,255
|
$51,883,389
|
4
|