[US BoxOffice] 2009年5月17日(金)~5月19日(日)興行成績
「天使と悪魔」首位デビューも冴えないスタート |
「ダ・ヴィンチ・コード」から3年、ロバート・ラングドン教授が再びスクリーンに登場する話題作「天使と悪魔」が3527館で封切られ、周囲の予想通り首位デビューを飾った。とはいえ最初の週末で稼いだ興収は4800万ドルと周囲の期待を下回る成績に終わっている。2週目の「スター・トレック」ともわずか300万ドル差しかなく、かろうじて首位発進できたという印象だ。
前作「ダ・ヴィンチ~」はオープニング3日間で7700万ドルの興収を記録。原作がバカ売れし、カトリックとの対立などで社会現象と化した前作との比較は参考にならないが、それでも前作より約3000万ドルも売り上げを落としているのはいただけない。国内に限れば、すでにこのシリーズの賞味期限は切れかけているという判断すら出来る。ただし、海外での興行は絶好調で、前作同様、世界各地で爆発的なスタートを切っている。国内では1億ドルそこそこの興行に終わりそうな気配だが、全世界興行で判断すれば十分な成功作という評価が出来る。ダン・ブラウンが執筆したラングドン教授シリーズ最新作「The Lost Symbol」がこの秋全米で発売予定だが、国内での興行不振にかかわらず、さらなる続編が製作される可能性は低くない。
ワンランクダウンとなったものの、「スター・トレック」の勢いは止まらない。爆発的なスタートを切ったオープニング週との比較でも、落ち込みを最小限の43%にとどめる粘り腰を見せ、トータル興収を早くも1億4700万ドルまで伸ばしている。この分なら2億ドルラインは通過点でしかなく、3億ドル近い興収も見込めそう。昨年5月に封切られて大ヒットした2作品「アイアンマン」と「インディ4」が稼ぎ出した3億1800万ドルまでは険しい道のりだが、2億ドル後半の興収でこの夏の覇者となる可能性はある。
ジェニファー・アニストン主演作なのに212館という中途半端な規模で公開された「Management」は17位にランクイン。「アウト・オブ・サイト」などの演技派スティーヴ・ザーンと組んだコメディーだが、1館あたりのアベレージも低く、アニストンのキャリアに傷をつける失敗作として記憶されそうだ。
一方、主要都市限定で公開された2作品がともにアベレージ2万ドルを超えるヒットスタートを切っている。1本は傑作学園ミステリー「BRICK」で鮮烈なデビューを果たしたライアン・ジョンソン監督の新作「The Brothers Bloom」。菊池凛子が出演していることでも話題のサスペンス・コメディーで、共演はエイドリアン・ブロディ、マーク・ラファロ、レイチェル・ワイズと超豪華。批評家受けはそれほど芳しくなく、オスカー戦線からは一歩後退。
もう1本はオリヴィエ・アサヤス監督によるフランス映画「夏時間の庭」。批評家からは絶賛の声も上がっており、次週以降も持続力のある興行を展開できそうだ。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
天使と悪魔 | Sony |
$48,000,000
|
3,527
|
$48,000,000
|
1
|
2 |
1
|
スター・トレック | Par. |
$43,000,000
|
3,860
|
$147,611,000
|
2
|
3 |
2
|
ウルヴァリン:X-MEN ZERO | Fox |
$14,800,000
|
3,892
|
$151,091,000
|
3
|
4 |
3
|
Ghosts of Girlfriends Past | WB (NL) |
$6,860,000
|
3,150
|
$40,062,000
|
3
|
5 |
4
|
Obsessed | SGem |
$4,550,000
|
2,634
|
$62,571,000
|
4
|
6 |
5
|
セブンティーン・アゲイン | WB |
$3,400,000
|
2,450
|
$58,395,000
|
5
|
7 |
8
|
モンスターVSエイリアン | P/DW |
$3,000,000
|
1,951
|
$190,552,000
|
8
|
8 |
7
|
路上のソリスト | P/DW |
$2,425,000
|
2,022
|
$27,527,000
|
4
|
9 |
6
|
Next Day Air | Sum. |
$2,281,000
|
1,139
|
$7,649,000
|
2
|
10 |
9
|
アース | BV |
$1,680,000
|
1,584
|
$29,071,000
|
4
|