[US BoxOffice] 2009年6月27日(金)~6月29日(日)興行成績
「トランスフォーマー」米では記録破りのメガヒット! |
画像は限定公開の「The Hurt Locker」
日本での世界最速公開はイマイチの成績に終わった「トランスフォーマー/リベンジ」だが、本国では圧倒的な人気で他を圧倒した。水曜に初日を迎えると、初日だけで6000万ドルを超える興収を記録。これは初日の興収としては「ダークナイト」に次ぐ史上2番目となる数字で、水曜初日としてはNo.1の数字。また、その後の4日間で、総興収は早くも2億ドルを突破し、これまた5日間興収で「ダークナイト」に次ぐ数字をあげている。もともとビッグオープニングを期待されていた本作だが、昨年のメガヒット作「ダークナイト」と全く遜色ない数字でのデビューは予想以上。早くもこの夏No.1ヒットの称号は手に入れたも同然だ。
ただし、今後の興行は「ダークナイト」のようにはいきそうもない。圧倒的なクオリティの高さでクチコミを誘った同作と比べ、「トランスフォーマー/リベンジ」は批評家からも映画ファンからも総すかんを食っている状態だ。バカバカしくも騒々しいアクションシーンが連続するだけのポップコーン・ムービーで、いかにもバカ映画の帝王マイケル・ベイらしい作品との評価。次週はおそらく70%近い落ち込みを見せるものと思われ、最終的には3億5000万ドルあたりの興収に落ち着くのではないか。とはいえ3億5000万ドル稼げば作品としては大成功。屈指の大ヒットシリーズとして人気を確立したことになる。次回作の準備も着々と進められることになりそうだ。
ジョディ・ビコーのベストセラーを映画化した「私の中のあなた」は5位でデビュー。白血病の長女を助けるため、次女をもうけて臓器提供を試みる母親の苦悩を描いたヒューマン・ドラマ。母親を演じるキャメロン・ディアスの髪を刈り込んだスキンヘッド姿が話題になった本作は、2606館の公開で3日間興収が1200万ドルとマズマズの成績。ただし、作品の評価は賛否割れていて、キャメロン渾身のスキンヘッドはオスカー候補につながりそうもない。
10位にはサム・メンデス監督の新作「Away We Go」がランクイン。限定公開からの拡大になるが、495館の公開で、1館あたりのアベレージは3390ドルと低水準。批評家受けもイマイチでオスカー戦線からは早々に脱落とあって、今回の拡大公開の狙いが読めないというのが本当のところだ。
4館の限定公開で大ヒットスタートを切ったのが「The Hurt Locker」。「ハートブルー」などで知られる女流監督キャサリン・ビグローがイラク戦争のダークサイドを描いた問題作で、1館あたり3万6000ドルという高いアベレージを記録している。批評家の評価もすこぶる高く、アカデミー賞戦線に堂々の殴りこみ。10作品に拡大された作品賞ノミネート枠に滑り込む可能性は決して低くない。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
トランスフォーマー/リベンジ | P/DW |
$108,966,307
|
4,234
|
$200,077,255
|
1
|
2 |
1
|
あなたは私の婿になる | BV |
$18,578,541
|
3,058
|
$69,162,471
|
2
|
3 |
2
|
The Hangover | WB |
$17,022,166
|
3,525
|
$183,054,267
|
4
|
4 |
3
|
カールじいさんの空飛ぶ家 | BV |
$13,061,737
|
3,487
|
$250,234,554
|
5
|
5 |
N
|
あなたの中の私 | WB |
$12,442,212
|
2,606
|
$12,442,212
|
1
|
6 |
4
|
Year One | Sony |
$6,022,444
|
3,024
|
$32,529,560
|
2
|
7 |
5
|
サブウェイ123 | Sony |
$5,451,107
|
2,995
|
$53,456,827
|
3
|
8 |
7
|
スター・トレック | Par. |
$3,711,968
|
1,823
|
$246,331,182
|
8
|
9 |
6
|
ナイト ミュージアム2 | Fox |
$3,643,522
|
2,250
|
$163,391,192
|
6
|
10 |
13
|
Away We Go | Focus |
$1,709,313
|
495
|
$4,088,390
|
4
|