[Jpn BoxOffice] 2009年8月8日(土)~8月9日(日)興行成績
「仮面ライダー」新作が大ヒットスタート!「G.I.ジョー」惨敗 |
(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2009 テレビ朝日・東映AG・東映 劇場版「ディケイド・シンケンジャー」製作委員会
3週連続首位を守った「ハリポタ」がついに陥落。王者を引きずりおろしたのは、東映の「劇場版 仮面ライダーディケイド/オールライダー対大ショッカー」だった。平均10~15億を売り上げる人気シリーズの最新作だが、今回の当たりっぷりは過去の成績をはるかに凌駕する。345館の公開で最初の週末の売り上げがなんと5億円超。「ポケモン」並みの水準で大ヒットスタートを切った。これは去年9億円を売り上げた「劇場版 仮面ライダーキバ/魔界城の王」対比の約255%だそうで、単純計算すれば総興収25億円近くを稼げる計算となる。
このヒットを見てもわかるように、今日本の興行を引っ張っているのは大きく分けて3種類ということが言える。1つは小学校低学年をターゲットにしたファミリー映画。「ポケモン」「仮面ライダー」に代表される、学校で話題の中心になるキッズムービーだ。2つ目は主に高校生をターゲットにしたTVドラマのフランチャイズ。「ROOKIES 卒業」「ごくせん THE MOVIE」など人気TVドラマの映画化は、もともとの知名度・人気の高さを利用して、労せずして集客を実現している。3つ目はごく稀に出現する、シニア層を取り込む力を持った映画。昨年の「おくりびと」、そして今年の「剱岳 点の記」などだ。これらの映画は週末の数字こそ地味だが、平日の売り上げで圧倒的な力を発揮する。
結果、ファミリー映画とTVドラマのフランチャイズをうまくおさえた東宝の独り勝ち状態が続いているのだが、問題は根っからの映画ファン層である20代~40代男女をターゲットにしたハリウッド映画がまったく当たっていない現状だ。一昔前なら天下をとれるポテンシャルのあった「G.I.ジョー」あたりが、今では初登場5位、最初の週末に2億円を売り上げられない体たらく。同時公開の全米で5600万ドルを売り上げているのに比べると壊滅的なまでの数字だ。同じく、3位に登場の「HACHI 約束の犬」も愛子様ご観覧の話題などで盛り上がった割には低調な売り上げ。349館の公開で2億3000万円の売り上げでは、総興収10億円台前半がやっとか。どちらもハリウッド映画全盛期なら30億円超の興収を見込める作品だっただけに、何とも淋しいかぎりだ。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 前週比 | 劇場 | AVG. | Total |
週
|
1 |
N
|
劇場版 仮面ライダーディケイド/オールライダー対大ショッカー | 東映 |
$5,012,116
|
–
|
345
|
$14,528
|
$5,012,116
|
1
|
2 |
1
|
ハリー・ポッターと謎のプリンス | WB |
$3,460,485
|
-38.30%
|
671
|
$5,157
|
$58,706,707
|
4
|
3 |
N
|
HACHI 約束の犬 | 松竹 |
$2,340,099
|
–
|
349
|
$6,705
|
$2,340,099
|
1
|
4 |
2
|
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール/アルセウス 超克(ちょうこく)の時空へ | 東宝 |
$2,131,149
|
-31.00%
|
366
|
$5,823
|
$34,114,842
|
4
|
5 |
N
|
G.I.ジョー | パラマウント |
$1,854,608
|
–
|
385
|
$4,817
|
$2,465,743
|
1
|
6 |
3
|
アマルフィ/女神の報酬 | 東宝 |
$1,756,340
|
-39.50%
|
357
|
$4,920
|
$24,221,796
|
4
|
7 |
4
|
ボルト | ディズニー |
$1,547,698
|
-42.00%
|
483
|
$3,204
|
$7,393,129
|
2
|
8 |
6
|
ごくせん THE MOVIE | 東宝 |
$1,173,468
|
-37.90%
|
409
|
$2,869
|
$27,289,394
|
5
|
9 |
7
|
サマーウォーズ | WB |
$989,758
|
-26.10%
|
127
|
$7,793
|
$3,920,463
|
2
|
10 |
5
|
劇場版NARUTO ナルト 疾風伝/火の意志を継ぐ者 | 東宝 |
$953,909
|
-52.60%
|
266
|
$3,586
|
$4,885,340
|
2
|