注目のトロント国際映画祭観客賞は「Prescious」が受賞!
昨年受賞の「スラムドッグ$ミリオネア」がアカデミー賞作品賞を受賞したことで、その価値を改めて見直されることになったトロント国際映画祭の観客賞。今やアカデミー賞を占う上でもっとも重要な賞のひとつに数えられるが、今年その栄冠に輝いたのは、米映画「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire」だった。
「Prescious~」は、ニューヨークのハーレムで生まれ育った10代の女の子が、ひとりの教師と出会い、読み書きを覚えることで不遇の人生から抜け出そうとする感動物語。オプラ・ウィンフリーがプロデュースを担当したり、マライア・キャリーやレニー・クラヴィッツが出演していることでも話題の作品だ。
今年2月に行われたサンダンス映画祭でもグランプリを受賞しており、これで主要映画賞で早くも2冠を達成したことになる。サンダンスとトロントのダブル受賞は史上初のことで、アカデミー賞受賞の可能性も急速に高まった。
ちなみに観客賞の次点には「ドライビング・Miss・デイジー」のブルース・ベレスフォード監督新作「Mao’s Last Dancer」が、第3位には「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督新作「Micmacs」が入賞している。