TOP > 全米興行収入 - Box Office > [US BoxOffice] 2009年10月16日(金)~10月18日…

[US BoxOffice] 2009年10月16日(金)~10月18日(日)興行成績

奇才新作「かいじゅうたちのいるところ」が大ヒット!

「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」の2本で奇才の名をほしいままにする若き才能スパイク・ジョーンズ監督が、モーリス・センダックの世界的ベストセラー絵本の映画化に挑んだ新作「かいじゅうたちのいるところ」。子供向けのファミリー映画を期待したワーナーの意向とは裏腹に、ジョーンズが作り上げたのは、かつて子供だった大人たちに向けた強烈なファンタジーで、興行的失敗を恐れたワーナー幹部たちは一時この映画の公開を見送るつもりでいたようだ。だが、その後監督の意思を尊重したワーナー側が折れ(この辺がどこぞの配給と違うところ)、ついに待ちに待った劇場公開となった。

3735館という、かつて公開を危ぶまれた作品とは思えない封切館数は、ウェブを中心に生まれた本作への期待論の高さが反映されたものと見ていいだろう。実際、公開中止の噂が流れると、奇才ジョーンズ監督の新作を心待ちにするファンが騒ぎ出し、ワーナーの決定を糾弾し始めた。その後次第に明らかになる作品の全貌が知れ渡るにつれ、ファンの期待度はさらにヒートアップ。アカデミー賞を期待する声も高まるまでになった。


そして注目のオープニング。3日間興収は3200万ドル超で、これは10月公開作品としては史上8番目となる好記録だ。上位7作品はホラー映画(「THE JUON 呪怨」「ソウ3」)を中心とした娯楽作品が占めており、「かいじゅう~」のような客層を選ぶファンタジー作品がこれだけの興収をあげるのは極めて稀。あらためてウェブのクチコミ土壌に驚かされる結果となっている。批評家たちの評価も好意的見解多数で、ジョーンズの大胆な試みは総じて受け入れられている。10作品に増えたアカデミー賞作品賞部門でのノミネートも十分に狙える位置につけたと言っていいだろう。

2位の「Law Abiding Citizen」は、ジェラルド・バトラー&ジェイミー・フォックス主演のクライム・スリラー。服役中の男(バトラー)が何らかの方法で遠隔殺人を繰り返すが、男を刑務所に送った検事(フォックス)がこの凶行を止めようと奔走する。アクション・スリラー「The Game」が大コケに終わったバトラーとしては、何としてもヒットがほしかったところに、この新作はオープニング3日間で2100万ドルという申し分ない興収をバトラーにもたらした。これでバトラーは今年「男と女の不都合な真実」に続く2本目の興行的成功を収め、ハリウッドのマネー・メイキング・スターの仲間入りを果たした。
ただし、アカデミー賞俳優ジェイミー・フォックスを擁した本作に対する批評家の評価は総じて悪く、これ以上の上積みは望めそうもない。最終的には5~6000万ドル程度の興行にとどまるだろう。

先週、衝撃的なアベレージでTOP10圏内に割り込んできた「Paranormal Activity」が、公開館数を増やして3位にランクアップ。760館の公開で1900万ドル超を稼ぐという相変わらずのハイ・アベレージで、注目度の高さは依然No.1だ。次週はさらに劇場数を1800超まで拡大する予定で、もしかすると首位奪取の可能性もある。毎年ハロウィーンの季節は「ソウ」シリーズの独壇場と相場が決まっていたが、今年この季節を制するのは制作費1万ドルの低予算ホラーかもしれない。

5位にもこの季節らしいホラー映画がランクイン。87年に製作された同名映画をリメイクした「The Stepfather」が2734館で公開され、1100万ドル超の興収をあげている。上位がすべて水準以上の高稼働をしている分、この映画は割を食った感じ。ソニー・ピクチャーズ傘下のスクリーン・ジェムズが配給するホラーはヒット作も多く、従来ならもう少し稼げたかもしれないが、ちょっと相手が悪かった。ちなみにオリジナルに主演したのは「LOST」のジョン・ロックことテリー・オクィン。

1 N Where the Wild Things Are WB $32,695,407 3,735 $32,695,407 1
2 N Law Abiding Citizen Over. $21,039,502 2,890 $21,039,502 1
3 4 Paranormal Activity Par. $19,617,650 760 $33,171,743 4
4 1 Couples Retreat Uni. $17,227,390 3,009 $62,617,735 2
5 N The Stepfather (2009) SGem $11,581,586 2,734 $11,581,586 1
6 3 Cloudy with a Chance of Meatballs Sony $8,017,871 3,037 $108,201,645 5
7 2 Zombieland Sony $7,616,939 3,171 $60,640,317 3
8 5 Toy Story / Toy Story 2 (3D) BV $3,016,580 1,489 $28,554,678 3
9 6 Surrogates BV $1,917,315 2,326 $36,327,650 4
10 7 The Invention of Lying WB $1,907,398 1,624 $15,497,164 3

TW LW Title 配給 Weekend 劇場数 Total
1
N
かいじゅうたちのいるところ WB
$32,695,407
3,735
$32,695,407
1
2
N
Law Abiding Citizen Over.
$21,039,502
2,890
$21,039,502
1
3
4
Paranormal Activity Par.
$19,617,650
760
$33,171,743
4
4
1
Couples Retreat Uni.
$17,227,390
3,009
$62,617,735
2
5
N
The Stepfather SGem
$11,581,586
2,734
$11,581,586
1
6
3
くもりときどきミートボール Sony
$8,017,871
3,037
$108,201,645
5
7
2
ようこそゾンビランドへ Sony
$7,616,939
3,171
$60,640,317
3
8
5
トイ・ストーリー1&2 3D BV
$3,016,580
1,489
$28,554,678
3
9
6
サロゲート BV
$1,917,315
2,326
$36,327,650
4
10
7
The Invention of Lying WB
$1,907,398
1,624
$15,497,164
3

★ PICK UP ★

【第89回アカデミー賞最終予想】作品賞

【第89回アカデミー賞最終予想】作品賞

【作品賞】 大本命「ラ・ラ・ランド」の受賞はほぼ間違いなし。焦点はアカデミー史上最多受賞の達成なるかどうか? […]

★ PICK UP ★

【第89回アカデミー賞最終予想】長編アニメーション映画賞

【第89回アカデミー賞最終予想】長編アニメーション映画賞

【長編アニメーション映画賞】 2本エントリーのディズニーが5年連続の戴冠に王手。ジブリの「レッドタートル」には […]